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物書きリハビリ中

9/10

2024/09/10 12:00
サンジ
「呼んだー!?」

飛び入ると遊女みたいな敵達とロビンが戦い始めるところだった。
その奥にサンジ。

「リオちゃんまでおれを助けに来てくれたのかーい!?」
「あれっもしかして自意識過剰だった!?」
「いいえ、来てくれて助かるわ」
「ならよかった!」

ドタドタと廊下を走る音。

「っテメェこの鳥女!」
「逃げてんじゃねぇよ!!」
「地上3階分も走らせやがって!!」
「あー撒けてなかったかぁ」

むぐっとサンジが唇を噛んだ。
鼻の穴が膨らんで少し面白い顔になっている。

「リオちゃん、そんな遠くから…」

サンジの目の前に降り立つ。

今までだったら”レディは蹴らない”を優先して自分がボロボロになってたはずだ。
そのサンジが助けを呼んだ。
ポリシーより仲間の勝利を、自分の身の安全を選んでくれた。

長く会えていなかった間に、色々あってきっとサンジはものすごく大変だったと思うけど、こうやって自分を大切にする方向に変わってくれた。
嬉しい。心の底から叫びたくなるほど嬉しい。


じんわりと込み上げるものがあって、誤魔化すようににっこり笑う。



「仲間が助けを呼ぶ声がした」


サンジの顔がぐしゃりと歪んでいっそう不細工になったのを見て、
私は戦場にいることを忘れたみたいに声を出して笑った。

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