終わりと始まりの夏
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ホテルの部屋で一息つく。
エースはさっそく海に行きたがってて、無尽蔵な体力に感心した。
ホテルで聞くと今日は波が高いからとプールを勧められた。
水着を着こんで、日焼け止めを塗り、ワンピースをかぶって、サンダルに履き替える。
プールサイドに向かうとエースはデッキチェアを確保して準備万端でそこにいた。
均整の取れた体つきってこういうのを言うんだろうなと思った。
私の視線に気づいたらしいエースがなんとなく目線を逸らす。
こちらも逸らすべきか、茶化すべきか一瞬迷った。が。
「お、お兄さんイイカラダしてますねー!」
茶化してみることにした。
同期の反応としてはこれが適切なように感じる。
「まあな、」
「ジムとかは通ってないんだっけ?」
「あー、フットサルとかバスケで動いてるしな」
「スポーツマンは違いますねぇ」
話しながらワンピースを脱ぎにかかると、エースが固まった気配と強めの視線を感じた。
これも茶化した方がいいかなあ。
「なーに?」
「いや、うーん、何でもねェ」
「そう?…じゃ、行きますか」
水の中に入ってしまえば、気まずさからは解放された。
しばらく泳いで、エースがプールの底に沈むのが好きだと言うのを見守って、
軽く疲れたあたりでデッキチェアに陣取る。
「昔はもっと楽に浮いたんだけどなァ」
「カナヅチになったの?」
「違う、と思いたい」
「あー、筋肉量が多いと水に沈むって言うよね」
「確かに子供のころはここまでじゃなかった」
ぼんやりと流れてく雲を目で追う。
「旅行とかって結構する?」
「いやァそんなにだな、出張は多い」
「だよね、私もそんな感じ」
「…彼氏と旅行したりしないのかよ」
どう答えようこの探り。
本当のことを言うとこの後の空気が変わりそうな気がするけど。
でも、エースには嘘をつけないと思っている自分がいるのも感じる。。
「うーん…」
「…」
「…みんなに秘密にしてほしいんだけど、別れたんだよね」
「…やっぱりか」
「やっぱりって?」
「いや、まだ彼氏と続いてるんなら、俺と一緒の旅行OKしないだろうと思ってたから」
「あー、そうかもね」
「断られなかったからそうなのかと思ってた」
「エースってここぞって時に勘が鋭いね」
「すげぇだろ」
「うん」
流れてく雲に目をやる。
エースはさっそく海に行きたがってて、無尽蔵な体力に感心した。
ホテルで聞くと今日は波が高いからとプールを勧められた。
水着を着こんで、日焼け止めを塗り、ワンピースをかぶって、サンダルに履き替える。
プールサイドに向かうとエースはデッキチェアを確保して準備万端でそこにいた。
均整の取れた体つきってこういうのを言うんだろうなと思った。
私の視線に気づいたらしいエースがなんとなく目線を逸らす。
こちらも逸らすべきか、茶化すべきか一瞬迷った。が。
「お、お兄さんイイカラダしてますねー!」
茶化してみることにした。
同期の反応としてはこれが適切なように感じる。
「まあな、」
「ジムとかは通ってないんだっけ?」
「あー、フットサルとかバスケで動いてるしな」
「スポーツマンは違いますねぇ」
話しながらワンピースを脱ぎにかかると、エースが固まった気配と強めの視線を感じた。
これも茶化した方がいいかなあ。
「なーに?」
「いや、うーん、何でもねェ」
「そう?…じゃ、行きますか」
水の中に入ってしまえば、気まずさからは解放された。
しばらく泳いで、エースがプールの底に沈むのが好きだと言うのを見守って、
軽く疲れたあたりでデッキチェアに陣取る。
「昔はもっと楽に浮いたんだけどなァ」
「カナヅチになったの?」
「違う、と思いたい」
「あー、筋肉量が多いと水に沈むって言うよね」
「確かに子供のころはここまでじゃなかった」
ぼんやりと流れてく雲を目で追う。
「旅行とかって結構する?」
「いやァそんなにだな、出張は多い」
「だよね、私もそんな感じ」
「…彼氏と旅行したりしないのかよ」
どう答えようこの探り。
本当のことを言うとこの後の空気が変わりそうな気がするけど。
でも、エースには嘘をつけないと思っている自分がいるのも感じる。。
「うーん…」
「…」
「…みんなに秘密にしてほしいんだけど、別れたんだよね」
「…やっぱりか」
「やっぱりって?」
「いや、まだ彼氏と続いてるんなら、俺と一緒の旅行OKしないだろうと思ってたから」
「あー、そうかもね」
「断られなかったからそうなのかと思ってた」
「エースってここぞって時に勘が鋭いね」
「すげぇだろ」
「うん」
流れてく雲に目をやる。