本編
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「ニナ先生、今日飲みにいかない?」
「ごめんなさい、今日は地元に戻るのでパスで!」
「あらー残念」
「また誘ってくださいね!」
ロッカー室でLINEをチェック。
{ニナ、仕事終わりそうか?}
{終わらせた!今から行きます}
{さすが!何時頃に着く?}
{四時間はかかるから、日付変わるちょっと前かな}
{りょーかい、気をつけて来いよ!}
就職した時に買ったSUVは、燃費は悪いけど走りがいい。
こういう時の心強い相棒だ。
近くのコンビニでおでんを買って食べる。
この地区の秋は早い。
食べ終わって、ブラックコーヒーをセットしたら、
片道四時間のドライブのスタートだ。
*
ちょうど二時間の距離にパーキングエリアがあって、
いったん車を停めて、外の空気を吸って伸びをした。
ケータイにはさっきとおなじ男からの連絡。
{どうだ?順調か?}
{順調。いま折り返し}
{こっちはだいぶ温まってるぜ!}
送られてきた写真に少し顔が緩む。
気合いを入れ直して、またハンドルを握った。
*
「ごめん!遅くなって!」
「大丈夫!ハイこれ持って!」
「わっ、ちょっと危ないでしょ」
「オレがドア開けたら歌いながらそれ持って行って、あとはなりゆきな!」
「あはは、わかった」
この雑な振りもこの男らしい。
「行くぞ!」
*
「ごーぜんっれいじをっすぎーたーらー♪」
イントロを歌いながら、トイレに行ってたはずのシャチが部屋に戻って来て、派手な帽子と「今日の主役」のたすきをオレに着けさせた。
「ドッキリ、だーいせーいこーう!」
「そうか、今日か」
「キャプテンいっつも自分の誕生日忘れるから、ドッキリしがいがありますよ!」
「さ、主役、1曲どうぞ!」
「オレが主役ならお前らオレのリクエスト通りに歌ってくれるんだろうな?」
「…その考えはなかった…!」
「さーてどのアイドルにするか」
「さすがキャプテン!鬼畜!」
「よーし、なりきってやるぜ!アイドルに!」
何曲か歌わせたところでシャチが
「オレケーキ取ってきます!」と部屋を飛び出していった。
不意に入れた覚えのないイントロが耳を打つ。
部屋のドアが開いた。
「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」
歌いながら入ってきたのは、
さっき飛び出して行ったシャチではなく、
“誕生日”と気づいた瞬間に最初に頭に浮かんだ女。
「誕生日おめでとう、ロー!」
幼なじみのニナだった。
「ごめんなさい、今日は地元に戻るのでパスで!」
「あらー残念」
「また誘ってくださいね!」
ロッカー室でLINEをチェック。
{ニナ、仕事終わりそうか?}
{終わらせた!今から行きます}
{さすが!何時頃に着く?}
{四時間はかかるから、日付変わるちょっと前かな}
{りょーかい、気をつけて来いよ!}
就職した時に買ったSUVは、燃費は悪いけど走りがいい。
こういう時の心強い相棒だ。
近くのコンビニでおでんを買って食べる。
この地区の秋は早い。
食べ終わって、ブラックコーヒーをセットしたら、
片道四時間のドライブのスタートだ。
*
ちょうど二時間の距離にパーキングエリアがあって、
いったん車を停めて、外の空気を吸って伸びをした。
ケータイにはさっきとおなじ男からの連絡。
{どうだ?順調か?}
{順調。いま折り返し}
{こっちはだいぶ温まってるぜ!}
送られてきた写真に少し顔が緩む。
気合いを入れ直して、またハンドルを握った。
*
「ごめん!遅くなって!」
「大丈夫!ハイこれ持って!」
「わっ、ちょっと危ないでしょ」
「オレがドア開けたら歌いながらそれ持って行って、あとはなりゆきな!」
「あはは、わかった」
この雑な振りもこの男らしい。
「行くぞ!」
*
「ごーぜんっれいじをっすぎーたーらー♪」
イントロを歌いながら、トイレに行ってたはずのシャチが部屋に戻って来て、派手な帽子と「今日の主役」のたすきをオレに着けさせた。
「ドッキリ、だーいせーいこーう!」
「そうか、今日か」
「キャプテンいっつも自分の誕生日忘れるから、ドッキリしがいがありますよ!」
「さ、主役、1曲どうぞ!」
「オレが主役ならお前らオレのリクエスト通りに歌ってくれるんだろうな?」
「…その考えはなかった…!」
「さーてどのアイドルにするか」
「さすがキャプテン!鬼畜!」
「よーし、なりきってやるぜ!アイドルに!」
何曲か歌わせたところでシャチが
「オレケーキ取ってきます!」と部屋を飛び出していった。
不意に入れた覚えのないイントロが耳を打つ。
部屋のドアが開いた。
「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」
歌いながら入ってきたのは、
さっき飛び出して行ったシャチではなく、
“誕生日”と気づいた瞬間に最初に頭に浮かんだ女。
「誕生日おめでとう、ロー!」
幼なじみのニナだった。