第七章
夢小説設定
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開けた空間に出たと思った瞬間、馴染みのある声が耳を打った。
「お前ら行け!!」
地面に降り立つと、そこはどうやらビスケットルームの2階部分のようだった。
「毎日毎日優しく接して、何不自由ない生活をさせてる…言わば私達“育ての親”から宝物を奪い取ろうなんて…」
ーガギィン!!!
モネと呼ばれる鳥女とゾロが組み合ってるのが見えた。
「…育ての親?笑えない冗談ね」
不意に言葉が口をついて出た。
色彩の薄い瞳が私に向けられる。
「あなたにとっての“親”って、」
唐突にギラリと殺気がむき出しになる。
モネが消えたと思ったら一瞬で目の前に現れた。
「黙りなさい!!」
首を掴まれて床に押し付けられた。
バケモノ染みた力の強さ。
「ご大層な口をきくのにも力が要るのよ」
「うっ…」
「リオ!?」
「死に方も選べない弱者のくせに!!!」
「それ」
ガチャリ。
「どこかで聞いたわね」
「なっ」
ポンチョの中に忍ばせてあったガトリングガンの引き金を引く。
弾は全身を貫いて、彼女は雪になって崩れ落ちる。
私に覇気は使えないから致命傷にはならないけど、これで拘束から逃れることはできた。
天井近くまで舞い上がる。
雪になったってことはきっとまた雪から出てくる。
シーザーのガスみたいに、渦巻き方が不自然な所を探そう。
鳥の視力は探索に向いている。
周辺視野が広い上、中心部での拡大率が高いからだ。
雪の塊が動くのを見て照準を合わせ、銃を連射する。
砕けた雪の中に黄緑色の髪が見えた。
挑発からの迎撃も決まった、実体化も防ぐ手立てはありそうだ。
「あ、」
後方に雪の渦が出現し、鳥女が長い針のような物を構える気配がした。
宙返りで攻撃を避けガトリングガンを連射する。
胸の奥が燃えるような高揚を感じた。
ゾクゾクする。
強敵と会った時のルフィ達の気持ちってこういう感じかしら。
でも、このまま戦えば10分以内に私は負ける。
吹雪の中では分が悪い。
相手は雪を操る能力に飛行能力、体術も習熟してる。
天候に飛行を左右される私と違って、雪中飛行はむしろ彼女のフィールド。
完全な上位互換。
「おいリオ!」
ゾロの声だ。
「なに一人で楽しんでやがる」
ニヒルな笑みが雪に霞んだ。
滑空して隣に並ぶ。
「ああ言うときは初手を防いだ時点で逃げろ」
「ごめん、つい戦ってみたくなっちゃって」
「お前が敵う相手じゃねェだろ」
「うん、でも、ゾロが居たから」
「…ったく」
本当はゾロが戦うところも見ていたいけど。
今はそうも行ってられない。
「いいからさっさと行け」
「はーい」
ロビンたちが出て行った雪の切れ目に向かう瞬間、後ろから声がした。
「まあでも」
振り返る。
揺らぐことのない広い背中。
「初っ端の判断は悪くねェ」
「…うん!」
「お前ら行け!!」
地面に降り立つと、そこはどうやらビスケットルームの2階部分のようだった。
「毎日毎日優しく接して、何不自由ない生活をさせてる…言わば私達“育ての親”から宝物を奪い取ろうなんて…」
ーガギィン!!!
モネと呼ばれる鳥女とゾロが組み合ってるのが見えた。
「…育ての親?笑えない冗談ね」
不意に言葉が口をついて出た。
色彩の薄い瞳が私に向けられる。
「あなたにとっての“親”って、」
唐突にギラリと殺気がむき出しになる。
モネが消えたと思ったら一瞬で目の前に現れた。
「黙りなさい!!」
首を掴まれて床に押し付けられた。
バケモノ染みた力の強さ。
「ご大層な口をきくのにも力が要るのよ」
「うっ…」
「リオ!?」
「死に方も選べない弱者のくせに!!!」
「それ」
ガチャリ。
「どこかで聞いたわね」
「なっ」
ポンチョの中に忍ばせてあったガトリングガンの引き金を引く。
弾は全身を貫いて、彼女は雪になって崩れ落ちる。
私に覇気は使えないから致命傷にはならないけど、これで拘束から逃れることはできた。
天井近くまで舞い上がる。
雪になったってことはきっとまた雪から出てくる。
シーザーのガスみたいに、渦巻き方が不自然な所を探そう。
鳥の視力は探索に向いている。
周辺視野が広い上、中心部での拡大率が高いからだ。
雪の塊が動くのを見て照準を合わせ、銃を連射する。
砕けた雪の中に黄緑色の髪が見えた。
挑発からの迎撃も決まった、実体化も防ぐ手立てはありそうだ。
「あ、」
後方に雪の渦が出現し、鳥女が長い針のような物を構える気配がした。
宙返りで攻撃を避けガトリングガンを連射する。
胸の奥が燃えるような高揚を感じた。
ゾクゾクする。
強敵と会った時のルフィ達の気持ちってこういう感じかしら。
でも、このまま戦えば10分以内に私は負ける。
吹雪の中では分が悪い。
相手は雪を操る能力に飛行能力、体術も習熟してる。
天候に飛行を左右される私と違って、雪中飛行はむしろ彼女のフィールド。
完全な上位互換。
「おいリオ!」
ゾロの声だ。
「なに一人で楽しんでやがる」
ニヒルな笑みが雪に霞んだ。
滑空して隣に並ぶ。
「ああ言うときは初手を防いだ時点で逃げろ」
「ごめん、つい戦ってみたくなっちゃって」
「お前が敵う相手じゃねェだろ」
「うん、でも、ゾロが居たから」
「…ったく」
本当はゾロが戦うところも見ていたいけど。
今はそうも行ってられない。
「いいからさっさと行け」
「はーい」
ロビンたちが出て行った雪の切れ目に向かう瞬間、後ろから声がした。
「まあでも」
振り返る。
揺らぐことのない広い背中。
「初っ端の判断は悪くねェ」
「…うん!」