第七章
夢小説設定
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スクリーンにゾロたち4人が写った。
「おーいお前ら、その煙あぶねぇぞ!にーげーろー…ダメだー大声出そうとすると…クソ―海楼石…」
「…カイロウセキ…」
ガサリ、と隣で音がした。
(だまってろ)
息の音で囁かれたのがトラ男くんの声だと気づいて視線を上げた。
その間にも私達の入った檻は壁の間から外へ運び出されていく。
一面の銀世界に紫色の煙。眼下に見える多数の海兵。
「しかしよくできた研究所だ」
「大きな機材も運べそうね」
「あなた達、こんな時に!」
「つーかお前とあの鳥女、キャラかぶり過ぎてねぇか」
「あっちはハーピーでしょ。あんな卑怯で不衛生なのと一緒にしないでよ」
「よーし、とにかく困ったな」
「ヴェルゴの登場は想定外だったが…麦わら屋、俺達はこんな所でつまづくわけにゃ行かねェんだ」
誰も闘志を無くしても悲観してもいない。
自分の中を見渡して、絶望や諦めが見当たらないことに誇らしい気持ちが湧いた。
すこしだけルフィの仲間らしくなれたかもしれない。
「作戦は変わらず、今度はしくじるな…反撃に出るぞ」
フランキーが軍艦を燃やして檻が煙に包まれる。
「さて…」
「えー!!!!」
「これでシーザーの映像電伝虫には俺達の姿は映らない。すぐにはバレずに済みそうだ」
「なんだお前、どうやって海楼石の鎖を取ったんだ?」
「なに、始めっから俺のはただの鎖だ。能力で簡単に解ける」
「…やっぱり」
「おれが何か月ここに居たと思ってる。いざって時にすり替えられるように、普通の鎖を研究所内にいくつも用意しておいた。何かの間違いでおれが捕まった時、海楼石だけは避けられるように」
「リオ、やっぱりって?」
「私のもたぶん海楼石じゃないと思う」
不思議に思っていた。
服越しとは言え、ルフィが言うような脱力感はなかったし、その気になれば形態変化も簡単にできそうな気がしたからだ。
そういえば海楼石に触れたことって無かったな。
自由になった手でロビンが囚われていた鎖を触る。
力が抜けて床にへたり込んだ。
なるほど、こういう感じか。
海に入った時と本当に変わらない。
「余計なことを言わずにいたのは賢明だった」
「…それはどうも」
*
「ここに居る全員に話しておくが!!」
脱出経路はひとつ。目指すのはR66の扉、猶予は2時間。
「ロビン、リオ、頼みがあんだけどよ」
下のみんなは子供を探しに散り散りに動き始める。
「そういうことね、わかったわ」
「任せといて」
「ワリィな」
走り出すルフィの背中を見送ってから歩き始めた。
「ルフィ!!」
フロアに目を落とす。
ゾロが真っすぐルフィを見ていた。
「しっかりしやがれ!!!これからだぞ”新世界”は!!!」
ピリッと背筋が伸びる。
なぜかホッとした自分もいた。
「ーーうん悪ィ!!!もう油断もしねェ!!!」
「おーいお前ら、その煙あぶねぇぞ!にーげーろー…ダメだー大声出そうとすると…クソ―海楼石…」
「…カイロウセキ…」
ガサリ、と隣で音がした。
(だまってろ)
息の音で囁かれたのがトラ男くんの声だと気づいて視線を上げた。
その間にも私達の入った檻は壁の間から外へ運び出されていく。
一面の銀世界に紫色の煙。眼下に見える多数の海兵。
「しかしよくできた研究所だ」
「大きな機材も運べそうね」
「あなた達、こんな時に!」
「つーかお前とあの鳥女、キャラかぶり過ぎてねぇか」
「あっちはハーピーでしょ。あんな卑怯で不衛生なのと一緒にしないでよ」
「よーし、とにかく困ったな」
「ヴェルゴの登場は想定外だったが…麦わら屋、俺達はこんな所でつまづくわけにゃ行かねェんだ」
誰も闘志を無くしても悲観してもいない。
自分の中を見渡して、絶望や諦めが見当たらないことに誇らしい気持ちが湧いた。
すこしだけルフィの仲間らしくなれたかもしれない。
「作戦は変わらず、今度はしくじるな…反撃に出るぞ」
フランキーが軍艦を燃やして檻が煙に包まれる。
「さて…」
「えー!!!!」
「これでシーザーの映像電伝虫には俺達の姿は映らない。すぐにはバレずに済みそうだ」
「なんだお前、どうやって海楼石の鎖を取ったんだ?」
「なに、始めっから俺のはただの鎖だ。能力で簡単に解ける」
「…やっぱり」
「おれが何か月ここに居たと思ってる。いざって時にすり替えられるように、普通の鎖を研究所内にいくつも用意しておいた。何かの間違いでおれが捕まった時、海楼石だけは避けられるように」
「リオ、やっぱりって?」
「私のもたぶん海楼石じゃないと思う」
不思議に思っていた。
服越しとは言え、ルフィが言うような脱力感はなかったし、その気になれば形態変化も簡単にできそうな気がしたからだ。
そういえば海楼石に触れたことって無かったな。
自由になった手でロビンが囚われていた鎖を触る。
力が抜けて床にへたり込んだ。
なるほど、こういう感じか。
海に入った時と本当に変わらない。
「余計なことを言わずにいたのは賢明だった」
「…それはどうも」
*
「ここに居る全員に話しておくが!!」
脱出経路はひとつ。目指すのはR66の扉、猶予は2時間。
「ロビン、リオ、頼みがあんだけどよ」
下のみんなは子供を探しに散り散りに動き始める。
「そういうことね、わかったわ」
「任せといて」
「ワリィな」
走り出すルフィの背中を見送ってから歩き始めた。
「ルフィ!!」
フロアに目を落とす。
ゾロが真っすぐルフィを見ていた。
「しっかりしやがれ!!!これからだぞ”新世界”は!!!」
ピリッと背筋が伸びる。
なぜかホッとした自分もいた。
「ーーうん悪ィ!!!もう油断もしねェ!!!」