第七章
夢小説設定
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雪が降っていると飛行能力が落ちる。
そういえば燕は冬を避けて長距離移動する鳥だもの、冬島は苦手なんだった。
ルフィはスモーカーと戦っている。
フランキーがラディカルビームで扉に穴をあけた。
「突入だー!」
「うほー!仕事早ェなあフランキー!」
「あの向こうが目的地?」
扉に向かう私達にロビンが声をかける。
「ルフィ、フランキー、リオ、待って」
赤紫色をしたゲル状の…動く物体。
切ってもダメ、撃ってもダメ、触っても燃やしてもダメ。
そんな物体が空を飛んでは雪の上に落ちて集まっていく。
困惑する私達と海兵、兵士の頭上から、笑い声が響いた。
「シュロロロロロロ…」
「お前かー!!マスターってのは!!」
毒ガスやスマイル爆発も克服して、ルフィは思ったより短時間でマスターを取り押さえた。
目的達成と思った矢先、ルフィの表情が凍り付く。
ルフィがマスターの服を手放してもがき始める。
周りに紫色の何かが見えた。
鳥の目は闇に弱い代わりに、人間には見えない波長の色が見えると言う。
「…ルフィ!?」
飛び寄ると紫色のもやは一旦ルフィの近くから押し流されるものの、意思を持ったようにまたルフィを取り巻いた。
コートの背中を両足で掴み、羽を動かす。
「…な!?」
ズン、と体が重くなる。
肺の中に何かが流れ込んで来たような感覚。
翼も足も自由に動かすことが出来ず、呼吸さえままならなくなった。
ルフィがマスターに手を伸ばす。
ドサリ、と地面に落ちた衝撃と共に、私は意識を失った。
*
「…してG5トップのお前がここにいる…ヴェルゴ!!」
「…ん…」
目を開けると赤と白の縞が目に入った。
その先に延びるサンダルを履いた足。
体を起こす。
どうやら私はルフィの膝を借りていたらしかった。
「あら、お目覚め?」
「リオおめーまだ寝てたのかよ、だらしねえなー」
反対側にはトラ男くんが長い足を投げ出していて、その向こうにロビンとフランキー。
ルフィの奥には海軍のふたり。
檻の外に目をやると、黄緑色の髪をした鳥人間とガタイのいい男の人が目に入る。
ああ、あの人がモネさん…?
どうやら私たちは捕まったらしい。
「なんだか懐かしいわね、あなたたちが同じ檻にいると…」
「そうそう!おれとケムリン、」
そうだね、と言おうとしていた口を噤んだ。
私が知らないはずのお話なのだ。
「なあトラ男、さっき言ってた”ジョーカー”って誰だ?」
自分が、何を知っていて何を知らないはずなのか、たまにわからなくなる。
だから、全てを知らないふりをしてしまう。
小さな嘘が自分の首をじわじわと絞めていくんじゃないか。そんな風に時々思う。
でも、これは私一人で背負うべき秘密。
私がみんなだったら、そんなの絶対嫌だから。
「”ドンキホーテ・ドフラミンゴ”だ!!!」
自分しか知らないはずの物語を、たくさんの人が覗き見ていること、
なによりこの世界を描く、”神”のような誰かが居るかもしれないなんてことは。
そういえば燕は冬を避けて長距離移動する鳥だもの、冬島は苦手なんだった。
ルフィはスモーカーと戦っている。
フランキーがラディカルビームで扉に穴をあけた。
「突入だー!」
「うほー!仕事早ェなあフランキー!」
「あの向こうが目的地?」
扉に向かう私達にロビンが声をかける。
「ルフィ、フランキー、リオ、待って」
赤紫色をしたゲル状の…動く物体。
切ってもダメ、撃ってもダメ、触っても燃やしてもダメ。
そんな物体が空を飛んでは雪の上に落ちて集まっていく。
困惑する私達と海兵、兵士の頭上から、笑い声が響いた。
「シュロロロロロロ…」
「お前かー!!マスターってのは!!」
毒ガスやスマイル爆発も克服して、ルフィは思ったより短時間でマスターを取り押さえた。
目的達成と思った矢先、ルフィの表情が凍り付く。
ルフィがマスターの服を手放してもがき始める。
周りに紫色の何かが見えた。
鳥の目は闇に弱い代わりに、人間には見えない波長の色が見えると言う。
「…ルフィ!?」
飛び寄ると紫色のもやは一旦ルフィの近くから押し流されるものの、意思を持ったようにまたルフィを取り巻いた。
コートの背中を両足で掴み、羽を動かす。
「…な!?」
ズン、と体が重くなる。
肺の中に何かが流れ込んで来たような感覚。
翼も足も自由に動かすことが出来ず、呼吸さえままならなくなった。
ルフィがマスターに手を伸ばす。
ドサリ、と地面に落ちた衝撃と共に、私は意識を失った。
*
「…してG5トップのお前がここにいる…ヴェルゴ!!」
「…ん…」
目を開けると赤と白の縞が目に入った。
その先に延びるサンダルを履いた足。
体を起こす。
どうやら私はルフィの膝を借りていたらしかった。
「あら、お目覚め?」
「リオおめーまだ寝てたのかよ、だらしねえなー」
反対側にはトラ男くんが長い足を投げ出していて、その向こうにロビンとフランキー。
ルフィの奥には海軍のふたり。
檻の外に目をやると、黄緑色の髪をした鳥人間とガタイのいい男の人が目に入る。
ああ、あの人がモネさん…?
どうやら私たちは捕まったらしい。
「なんだか懐かしいわね、あなたたちが同じ檻にいると…」
「そうそう!おれとケムリン、」
そうだね、と言おうとしていた口を噤んだ。
私が知らないはずのお話なのだ。
「なあトラ男、さっき言ってた”ジョーカー”って誰だ?」
自分が、何を知っていて何を知らないはずなのか、たまにわからなくなる。
だから、全てを知らないふりをしてしまう。
小さな嘘が自分の首をじわじわと絞めていくんじゃないか。そんな風に時々思う。
でも、これは私一人で背負うべき秘密。
私がみんなだったら、そんなの絶対嫌だから。
「”ドンキホーテ・ドフラミンゴ”だ!!!」
自分しか知らないはずの物語を、たくさんの人が覗き見ていること、
なによりこの世界を描く、”神”のような誰かが居るかもしれないなんてことは。