第二章
夢小説設定
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「まだ、はっきりとは言えませんが、胎嚢が確認できます。
今後、胎児の心音が確認できれば、妊娠が確定します。」
「…子供が、出来始めてるってことですか?」
「その通りです。2週間後に来院は可能でしょうか?」
「はい」
「それでは受付で予約をお願いします。それまでの過ごし方については…」
頭が付いて行かない。
「お大事にどうぞー」
爽やかな笑顔の受付を後にして、病院を出る。
子供。
仕事はどうしよう。
<もうね、生活全部が子供のためだから。
自分が好きだったものとか、全部忘れちゃった>
子供のいる友人の言葉が頭をよぎる。
これから、何年、そうなるんだろう。
赤信号に立ち止まる。
無意識に選んだローファーのつま先を眺める。
こうやってヒールを選ばなくなるように、
知らず知らず自分の好きなものを手放していくんだろうな。
急にブレーキ音が響いた。
目を上げると、トラックが自分に向かってくるのが見えた。
走馬灯というものを見た。
一生を誓った人の顔が写った次の瞬間、左半身を大きな衝撃が襲った。
今後、胎児の心音が確認できれば、妊娠が確定します。」
「…子供が、出来始めてるってことですか?」
「その通りです。2週間後に来院は可能でしょうか?」
「はい」
「それでは受付で予約をお願いします。それまでの過ごし方については…」
頭が付いて行かない。
「お大事にどうぞー」
爽やかな笑顔の受付を後にして、病院を出る。
子供。
仕事はどうしよう。
<もうね、生活全部が子供のためだから。
自分が好きだったものとか、全部忘れちゃった>
子供のいる友人の言葉が頭をよぎる。
これから、何年、そうなるんだろう。
赤信号に立ち止まる。
無意識に選んだローファーのつま先を眺める。
こうやってヒールを選ばなくなるように、
知らず知らず自分の好きなものを手放していくんだろうな。
急にブレーキ音が響いた。
目を上げると、トラックが自分に向かってくるのが見えた。
走馬灯というものを見た。
一生を誓った人の顔が写った次の瞬間、左半身を大きな衝撃が襲った。
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