第六章
夢小説設定
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「おさかなバス…これね」
「ちょうどいい時間だわ。海の森…どんなところかしら」
「女!!お前たちには二つの容疑がかかっている!!」
急に兵士に囲まれる。
「全く身に覚えのない話ね。それに未来予知なんて、そんな非科学的なものを平然と信じる、貴方たちの知的レベルってどうなのかしら」
「言うねぇロビン」
「マダムシャーリーの予知は絶対だ!大人しくしてもらおう!!」
「遠慮しておくわ、バスに乗り遅れちゃうから」
ガトリングガン取り出そうとしてロビンに制される。
「ひとりで十分よ」
「そう?」
「かかれー!!」
*
シャボンの上を魚の群れが流れていく。
「魚人さんとおさかなさんはどういう関係なんだろう」
「そうねえ、言葉は通じているみたいだけれど」
「簡単な言葉で言うとお友達って感じかしら」
「違う種族というか…違う見た目の誰かと話が通じるのってどんな気分なんでしょうね」
「なんだか楽しそうよね」
「リオは鳥とお話は出来ないの?」
「出来ないんだよねー、でも何考えてるかはわかる気がする」
「そうなのね」
水の中をバスで進む。
「リオ」
「なに?」
ロビンが私をじっと見据えて言った。
「水が怖い?」
「…バレてた?」
「わかるわよ」
ロビンが微笑んだ。
「私も同じように思っていたから」
「…そう」
でも今、彼女は怯えていないように見える。
「ロビンは…水が怖くなくなったの?」
「ええ」
「どうして?」
「…さあ、どうしてだったかしらね」
穏やかなほほえみにそれ以上言葉を紡ぐことが出来ずに、また進行方向に目をやった。
*
「これは…」
ポーネグリフに手を添えるロビンを後ろから眺める。
どうしてロビンに着いてきたのかと聞かれると答えるのが難しい。
強いて言えば、ショッピングより船大工より海の森って場所に興味があったっていうだけだ。
ジャングルを進むロビンが段々と無口になっているのを後ろから見守っていた。
わくわくすると彼女は無口になるらしい。
カリカリと手帳に書き付けているそれは、この世で彼女にしか読めない情報だ。
いつか、私達にも教えてくれるのかしら。
この世界がどうやってできて、どこへ向かっているのか、その石には書いてあるのかしら。
「ねえ、リオ」
「わっ…なに?」
「もしあなたが…絶対消えない伝言を残せたらって思う時って、どういう時かしら」
「伝言…?」
「そう。末代までずっと残る伝言よ」
末代まで、かあ。
例え私がこの世界で力尽きても。
もしあの人に届ける術があるなら、私は最後まで幸福で、貴方のことを忘れていなかったよって伝えて欲しい。
「…今は無理でも…いつかこの伝言を、誰かが伝えてくれたらいいなって思ったら、かな。祈りぐらいの、曖昧な期待で」
「祈り…」
それっきりロビンはまた無言で石碑を見上げていた。
「ちょうどいい時間だわ。海の森…どんなところかしら」
「女!!お前たちには二つの容疑がかかっている!!」
急に兵士に囲まれる。
「全く身に覚えのない話ね。それに未来予知なんて、そんな非科学的なものを平然と信じる、貴方たちの知的レベルってどうなのかしら」
「言うねぇロビン」
「マダムシャーリーの予知は絶対だ!大人しくしてもらおう!!」
「遠慮しておくわ、バスに乗り遅れちゃうから」
ガトリングガン取り出そうとしてロビンに制される。
「ひとりで十分よ」
「そう?」
「かかれー!!」
*
シャボンの上を魚の群れが流れていく。
「魚人さんとおさかなさんはどういう関係なんだろう」
「そうねえ、言葉は通じているみたいだけれど」
「簡単な言葉で言うとお友達って感じかしら」
「違う種族というか…違う見た目の誰かと話が通じるのってどんな気分なんでしょうね」
「なんだか楽しそうよね」
「リオは鳥とお話は出来ないの?」
「出来ないんだよねー、でも何考えてるかはわかる気がする」
「そうなのね」
水の中をバスで進む。
「リオ」
「なに?」
ロビンが私をじっと見据えて言った。
「水が怖い?」
「…バレてた?」
「わかるわよ」
ロビンが微笑んだ。
「私も同じように思っていたから」
「…そう」
でも今、彼女は怯えていないように見える。
「ロビンは…水が怖くなくなったの?」
「ええ」
「どうして?」
「…さあ、どうしてだったかしらね」
穏やかなほほえみにそれ以上言葉を紡ぐことが出来ずに、また進行方向に目をやった。
*
「これは…」
ポーネグリフに手を添えるロビンを後ろから眺める。
どうしてロビンに着いてきたのかと聞かれると答えるのが難しい。
強いて言えば、ショッピングより船大工より海の森って場所に興味があったっていうだけだ。
ジャングルを進むロビンが段々と無口になっているのを後ろから見守っていた。
わくわくすると彼女は無口になるらしい。
カリカリと手帳に書き付けているそれは、この世で彼女にしか読めない情報だ。
いつか、私達にも教えてくれるのかしら。
この世界がどうやってできて、どこへ向かっているのか、その石には書いてあるのかしら。
「ねえ、リオ」
「わっ…なに?」
「もしあなたが…絶対消えない伝言を残せたらって思う時って、どういう時かしら」
「伝言…?」
「そう。末代までずっと残る伝言よ」
末代まで、かあ。
例え私がこの世界で力尽きても。
もしあの人に届ける術があるなら、私は最後まで幸福で、貴方のことを忘れていなかったよって伝えて欲しい。
「…今は無理でも…いつかこの伝言を、誰かが伝えてくれたらいいなって思ったら、かな。祈りぐらいの、曖昧な期待で」
「祈り…」
それっきりロビンはまた無言で石碑を見上げていた。