第六章
夢小説設定
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…すごい。
ゆらゆらと揺れる水面と光を見ながら思う。
海が大きい。
本当に、そぎ落とされたみたいに力が入らない。
藻掻こうと腕を動かしてみるものの、体はどんどん沈んでいく。
これが呪いかぁ。
恐怖、でもわずかな安堵。
海に溶け出してしまいそう。
視界にフランキーが映り込む。
窺うような視線に親指を立てて応える。
✳
「ったく、無茶しすぎだっつーの!」
「ごめんなさい…」
「アゥアゥ!こんなに冷えちまって」
どれくらい持つか知りたかったんだけど、フランキーズストップが掛かって引き揚げられた。
「で?収穫は?」
「本当になにもできないことがわかった」
「そうかよ」
「人型になろうとしたけどそれも無理だったし」
「なるほどな」
アロハシャツを絞り終えて芝生に座り込んだフランキーが言う。
「しっかし、なんで今更そんなこと考えたんだよ」
「本当はずっとやりたかったの。でも、チョッパーとブルックには頼めないし、フランキーのところは冬島だったから」
「そういうことなら納得だが、金輪際すんじゃねぇぞ」
「はーい」
✳
「わあ!ナミとウソップ久しぶり!」
「…え?アンタ」
「どちら様?」
そっか。私いま人獣型だった。
シュル、と人型に戻る。
「あら!リオじゃない!」
「え、オメェ能力者になったのかよ!ってか背ェ伸びたな!!」
「女らしくなっちゃってー!」
「二人とも大人っぽくなったね!!」
ひとしきり再会を喜んだ後、ナミと女部屋で荷物を解いている。
「ナミ何買ったの?」
「服っていうか水着ね!」
「へー水着で過ごすつもりなのね」
「ええ、セクシーでしょ?」
「さすがナミ様」
「リオは、ほとんどノースリーブね。あとは…ポンチョ?」
「うん、腕が翼になるから、袖があっても破れちゃうのよね」
「にしてもあんたが能力者になるなんてね」
「ねー。まだ修行中なんだけど」
「空が飛べるなんて素敵じゃない!頼りにしてるわよ!」
「ふふ、頑張るわね」
甲板に出ると、もうかなりの人数が揃っていた。
最後にルフィとゾロとサンジが船に乗り、やっと全員が揃う。
「…んじゃ」
ルフィがベンチに立つ。
「野郎どもーー!!!
ずっと話したかったことが山ほどあるんだけど、とにかくだ!
2年間も俺の我儘に付き合ってくれて、ありがとう!!!」
その我儘のおかげで私たちは強くなった。
「出航だ―――!!!」
ゆらゆらと揺れる水面と光を見ながら思う。
海が大きい。
本当に、そぎ落とされたみたいに力が入らない。
藻掻こうと腕を動かしてみるものの、体はどんどん沈んでいく。
これが呪いかぁ。
恐怖、でもわずかな安堵。
海に溶け出してしまいそう。
視界にフランキーが映り込む。
窺うような視線に親指を立てて応える。
✳
「ったく、無茶しすぎだっつーの!」
「ごめんなさい…」
「アゥアゥ!こんなに冷えちまって」
どれくらい持つか知りたかったんだけど、フランキーズストップが掛かって引き揚げられた。
「で?収穫は?」
「本当になにもできないことがわかった」
「そうかよ」
「人型になろうとしたけどそれも無理だったし」
「なるほどな」
アロハシャツを絞り終えて芝生に座り込んだフランキーが言う。
「しっかし、なんで今更そんなこと考えたんだよ」
「本当はずっとやりたかったの。でも、チョッパーとブルックには頼めないし、フランキーのところは冬島だったから」
「そういうことなら納得だが、金輪際すんじゃねぇぞ」
「はーい」
✳
「わあ!ナミとウソップ久しぶり!」
「…え?アンタ」
「どちら様?」
そっか。私いま人獣型だった。
シュル、と人型に戻る。
「あら!リオじゃない!」
「え、オメェ能力者になったのかよ!ってか背ェ伸びたな!!」
「女らしくなっちゃってー!」
「二人とも大人っぽくなったね!!」
ひとしきり再会を喜んだ後、ナミと女部屋で荷物を解いている。
「ナミ何買ったの?」
「服っていうか水着ね!」
「へー水着で過ごすつもりなのね」
「ええ、セクシーでしょ?」
「さすがナミ様」
「リオは、ほとんどノースリーブね。あとは…ポンチョ?」
「うん、腕が翼になるから、袖があっても破れちゃうのよね」
「にしてもあんたが能力者になるなんてね」
「ねー。まだ修行中なんだけど」
「空が飛べるなんて素敵じゃない!頼りにしてるわよ!」
「ふふ、頑張るわね」
甲板に出ると、もうかなりの人数が揃っていた。
最後にルフィとゾロとサンジが船に乗り、やっと全員が揃う。
「…んじゃ」
ルフィがベンチに立つ。
「野郎どもーー!!!
ずっと話したかったことが山ほどあるんだけど、とにかくだ!
2年間も俺の我儘に付き合ってくれて、ありがとう!!!」
その我儘のおかげで私たちは強くなった。
「出航だ―――!!!」