第五章
夢小説設定
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「お世話になりました」
「もう行ってしまうのね」
「うん、国王様とイガラムさんとチャカさんにはお別れしたし、ペルさんは送ってくれるって」
「一番弟子の旅立ちだもの。もしかしたら次の島まで着いて行っちゃうかも」
「それは…ないと、思う。…たぶん」
自分で言うのもなんだけど、ペルさんの私への過保護っぷりは師弟関係を超えていると思う。もちろん厳しく指導してくれたのだけど、一人で出歩こうものなら物理的に飛んできて、めちゃめちゃ心配された。中身はあなたと同じアラサーですからご心配なくって何度言おうとしたか分からない。ビビちゃんが子供の時だってもう少し自由だった気がする。
「あっという間の2年だったわね」
「そうだね」
「…顔が見られなくなると思うと寂しくなるわ」
「多分すぐニュースに載っちゃうと思うけど」
「ふふっ、それもそうね、楽しみにしているわ」
道を歩く時など日常的に人獣型にすることを提案してくれたのは彼女だった。トリトリの実の人獣型は顔の下半分が黒くなる。ちょうどマスクをつけているように、素顔が記憶されにくいのだ。人獣型のほうが目もよくなる。結果的にいいこと尽くしだった。
「ルフィさんたちによろしくね!」
「うん!」
「海に落ちないように気をつけて」
「うん」
「それから、危ない人が来たらすぐに飛んで逃げるのよ?」
「もう、わかってるってば」
笑いながらそう言えば、王女様はハッと息を呑んで顔を赤らめた。
「またやっちゃった。リオさん、もう私よりずっと強いのに」
「ふふ、でもありがとう」
この人は最後まで私を4歳年下の女の子だと思っていた。あえて巻き込む必要もないので黙っていた。彼女と麦わらの一味の事情も、仲間の証以外はほとんど知らない振りをした。
2年。
実際にこの国に滞在したのは1年に満たないけれど、本当に良くしてもらった。感謝しても仕切れない。
もし、彼が海賊王になったら、2周目できっとここに立ち寄る。
それまでしばしのお別れ。
「じゃあ、またね。いってきます」
私は、私達の冒険へ戻る。
「もう行ってしまうのね」
「うん、国王様とイガラムさんとチャカさんにはお別れしたし、ペルさんは送ってくれるって」
「一番弟子の旅立ちだもの。もしかしたら次の島まで着いて行っちゃうかも」
「それは…ないと、思う。…たぶん」
自分で言うのもなんだけど、ペルさんの私への過保護っぷりは師弟関係を超えていると思う。もちろん厳しく指導してくれたのだけど、一人で出歩こうものなら物理的に飛んできて、めちゃめちゃ心配された。中身はあなたと同じアラサーですからご心配なくって何度言おうとしたか分からない。ビビちゃんが子供の時だってもう少し自由だった気がする。
「あっという間の2年だったわね」
「そうだね」
「…顔が見られなくなると思うと寂しくなるわ」
「多分すぐニュースに載っちゃうと思うけど」
「ふふっ、それもそうね、楽しみにしているわ」
道を歩く時など日常的に人獣型にすることを提案してくれたのは彼女だった。トリトリの実の人獣型は顔の下半分が黒くなる。ちょうどマスクをつけているように、素顔が記憶されにくいのだ。人獣型のほうが目もよくなる。結果的にいいこと尽くしだった。
「ルフィさんたちによろしくね!」
「うん!」
「海に落ちないように気をつけて」
「うん」
「それから、危ない人が来たらすぐに飛んで逃げるのよ?」
「もう、わかってるってば」
笑いながらそう言えば、王女様はハッと息を呑んで顔を赤らめた。
「またやっちゃった。リオさん、もう私よりずっと強いのに」
「ふふ、でもありがとう」
この人は最後まで私を4歳年下の女の子だと思っていた。あえて巻き込む必要もないので黙っていた。彼女と麦わらの一味の事情も、仲間の証以外はほとんど知らない振りをした。
2年。
実際にこの国に滞在したのは1年に満たないけれど、本当に良くしてもらった。感謝しても仕切れない。
もし、彼が海賊王になったら、2周目できっとここに立ち寄る。
それまでしばしのお別れ。
「じゃあ、またね。いってきます」
私は、私達の冒険へ戻る。
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