第五章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「たぬきちー」
「なんだー?」
「なんかお前に遭いたいって黒い鳥が訪ねてきたんだけどよー」
「黒い鳥?」
「リオって名乗ってたど」
「えっリオ!?」
獣型になって港まで走る。
人だかりに飛び込んだら、住民たちに交じって懐かしい匂いがした。
「リオ!!!」
「チョッパー!!」
飛びついてきたのは正真正銘リオで、おれはちょっとうるっとした。
「なんでここに居るんだよ!半年ぶりか!?え、さっき黒い鳥がどうとかって!それより元気だったかー!?ケガとかしてないか!?」
「うん、元気だよ」
「他の皆には会ったか?おれ、すぐシャボンディ諸島に行こうとしたんだけど、その途中でルフィの新聞の記事読んで、」
「わかったからチョッパー、落ち着いて」
*
「へぇー!悪魔の実を食ったのか!」
「うん。たぶんトリトリの実、モデル・ツバメって感じだと思う」
「空飛べるのか!いいなー!」
「ツバメだから長距離飛行ができて便利よ」
「今度乗せてくれよ!」
「もうちょっと飛行に慣れたらね」
「で、リオはどこにいたんだ?」
リオがにっこり笑った。
「アラバスタにいたの」
「えーーーー!!!」
おれの声に住民が窓からこっちを覗き込んだ。
「じゃあ、ビビに会ったのか!?」
「うん。先週までお城に住まわせてもらってた」
「そうかー!ビビ元気だったか?」
「元気だったよ。あとカルーも」
アラバスタでの話をしばらくしてから、急に思いついた。
「そういえばリオはなんでおれのとこに来たんだ?」
「…チョッパーにお願いがあって」
リオの表情が真剣になった。
「ランブルボール、使わせてもらえないかな」
「え、ランブルボールを!?…いや、確かに動物系だけど、おれだって制御できるようになるまでにすごい時間かかったし、おれ用に調合してるからリオの体に合うか分かんねぇし」
「難しいだろうことは覚悟してる」
「リオ…」
「チョッパーは自分でランブルボールを発明して、自力で強くなってきたんだから、本当はこうやってお願いするのはずるいことだと思う」
「発明だなんてそんな…褒められても嬉しくなんかねェぞー!」
「でも私、一番弱いから。なりふり構っていられない」
たまにリオはこういう顔をする。
12歳よりもっともっと年上の大人がするような顔。
「強くなるためなら誰の手でも借りるし、知恵も、技術も、ずるくたって全部教えてもらう。そこまでしないと、私はみんなと並んで歩けない」
おれも、もうあんな目に遭うのいやだなって思った。
「わかった」
「…いいの?」
「副作用が強かったら、体ボロボロになったりするぞ」
「強くなるためなら平気。最高の船医もついてるし」
「褒められても嬉しくねェって言ってるだろー!コノヤロがー!」
「なんだー?」
「なんかお前に遭いたいって黒い鳥が訪ねてきたんだけどよー」
「黒い鳥?」
「リオって名乗ってたど」
「えっリオ!?」
獣型になって港まで走る。
人だかりに飛び込んだら、住民たちに交じって懐かしい匂いがした。
「リオ!!!」
「チョッパー!!」
飛びついてきたのは正真正銘リオで、おれはちょっとうるっとした。
「なんでここに居るんだよ!半年ぶりか!?え、さっき黒い鳥がどうとかって!それより元気だったかー!?ケガとかしてないか!?」
「うん、元気だよ」
「他の皆には会ったか?おれ、すぐシャボンディ諸島に行こうとしたんだけど、その途中でルフィの新聞の記事読んで、」
「わかったからチョッパー、落ち着いて」
*
「へぇー!悪魔の実を食ったのか!」
「うん。たぶんトリトリの実、モデル・ツバメって感じだと思う」
「空飛べるのか!いいなー!」
「ツバメだから長距離飛行ができて便利よ」
「今度乗せてくれよ!」
「もうちょっと飛行に慣れたらね」
「で、リオはどこにいたんだ?」
リオがにっこり笑った。
「アラバスタにいたの」
「えーーーー!!!」
おれの声に住民が窓からこっちを覗き込んだ。
「じゃあ、ビビに会ったのか!?」
「うん。先週までお城に住まわせてもらってた」
「そうかー!ビビ元気だったか?」
「元気だったよ。あとカルーも」
アラバスタでの話をしばらくしてから、急に思いついた。
「そういえばリオはなんでおれのとこに来たんだ?」
「…チョッパーにお願いがあって」
リオの表情が真剣になった。
「ランブルボール、使わせてもらえないかな」
「え、ランブルボールを!?…いや、確かに動物系だけど、おれだって制御できるようになるまでにすごい時間かかったし、おれ用に調合してるからリオの体に合うか分かんねぇし」
「難しいだろうことは覚悟してる」
「リオ…」
「チョッパーは自分でランブルボールを発明して、自力で強くなってきたんだから、本当はこうやってお願いするのはずるいことだと思う」
「発明だなんてそんな…褒められても嬉しくなんかねェぞー!」
「でも私、一番弱いから。なりふり構っていられない」
たまにリオはこういう顔をする。
12歳よりもっともっと年上の大人がするような顔。
「強くなるためなら誰の手でも借りるし、知恵も、技術も、ずるくたって全部教えてもらう。そこまでしないと、私はみんなと並んで歩けない」
おれも、もうあんな目に遭うのいやだなって思った。
「わかった」
「…いいの?」
「副作用が強かったら、体ボロボロになったりするぞ」
「強くなるためなら平気。最高の船医もついてるし」
「褒められても嬉しくねェって言ってるだろー!コノヤロがー!」