番外編
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「Trick or Treat!」
「リオちゃん…!!君はなんて格好を…!!」
サンジの目がハートになっている。なんて格好って言っても普通の魔女なんだけど。
「お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞー!」
「…そうかあ…」
サンジがニヤリと笑った。
「お菓子が無いから悪戯してもらうしかないかな?」
「え、お菓子ないの?」
「うん。今なにもあげられる物がないんだ」
意外だ。いつでもお菓子は備えてあると思っていた。
「え、じゃあ?」
「どうぞイタズラしてください?マドモアゼル」
*
リオちゃんの手が視界の左上でリズミカルに動いている。
「痛くない?」
「ぜーんぜん」
「そっか」
「みんなにはどんなイタズラをしたんだい?」
「ルフィに猫のひげをかいたり、昼寝中のゾロの膝の上をかぼちゃのぬいぐるみでいっぱいにしたりとか…あと、チョッパーは医療室の椅子をホラーっぽくデコレーションして」
「へェ」
「ウソップとブルックはお菓子もってたからイタズラできなかったけど…」
「意外だな、あいつらそういうの携帯してんだな」
「うん、ブルックは日持ちするお茶菓子を頭蓋骨に入れてるらしいよ」
「…マジか。リオちゃんそれ食べたの?」
「まだ食べてない。今ポケットに入ってる」
「…あんま食べないほうがいいかもな…いやでも、食べ物を粗末には…」
「ふふ…見て、こんな感じになるよ」
差し出された手鏡を見ると、左側の生え際からの髪の毛が何本も細かくミツアミ?にされ、左半分の額が全開になっていた。
「はー…器用なこって。ミツアミだっけ?」
「ねじって止めてるだけだよ」
「へェ」
「カッコよくなるんじゃないかなーと思ってたけどやっぱいいね!」
「えー!今カッコいいってー!??」
「うん、動かないで」
残っていた最後の一筋がピンでとまる。
「はい、完成」
正面から改めて見たリオちゃんが急に固まった。
「リオちゃん?」
ぶわっと顔が赤くなったと思ったら、目にもとまらぬ速さでキッチンのドアに向かう。
ドアの前で一度立ち止まったリオちゃんがこっちを向いた。目は床に伏せたままで。
「ちょっとカッコよくなり過ぎたから、誰か呼んでくる!髪触っちゃだめだからね!!」
バタン、と閉まったドアに向けて、おれは呆けた赤い顔を晒していた。
<おまけ>
「お菓子があったなら最初から言ってくれればいいのにー」
「いや悪ィ、リオちゃんがどんなイタズラ考えてくれたのか気になっちまって」
「まあ、出来て良かったけど」
「そういやフランキーには何のイタズラしたんだ?」
「あ、それが…」
「あれはリオが悪いと思うわ」
「ロビンちゃん?どういうことだい?」
「リオがフランキーの洗濯物に悪戯をしたのよ」
「うん…海パンをね…ふんどしに変えておいたの…そしたら変態度急上昇になっちゃって…」
「しかもフランキーがそれを気に入ってしまって」
「あーもう!フランキーその格好でうろつかないでよ!!」
「んなッ…ケツほぼ見えてんじゃねェか!」
「アーゥ!リオ!オメェなかなかいいセンスしてんな!」
「ほんとごめんみんな…!!」
「リオちゃん…!!君はなんて格好を…!!」
サンジの目がハートになっている。なんて格好って言っても普通の魔女なんだけど。
「お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞー!」
「…そうかあ…」
サンジがニヤリと笑った。
「お菓子が無いから悪戯してもらうしかないかな?」
「え、お菓子ないの?」
「うん。今なにもあげられる物がないんだ」
意外だ。いつでもお菓子は備えてあると思っていた。
「え、じゃあ?」
「どうぞイタズラしてください?マドモアゼル」
*
リオちゃんの手が視界の左上でリズミカルに動いている。
「痛くない?」
「ぜーんぜん」
「そっか」
「みんなにはどんなイタズラをしたんだい?」
「ルフィに猫のひげをかいたり、昼寝中のゾロの膝の上をかぼちゃのぬいぐるみでいっぱいにしたりとか…あと、チョッパーは医療室の椅子をホラーっぽくデコレーションして」
「へェ」
「ウソップとブルックはお菓子もってたからイタズラできなかったけど…」
「意外だな、あいつらそういうの携帯してんだな」
「うん、ブルックは日持ちするお茶菓子を頭蓋骨に入れてるらしいよ」
「…マジか。リオちゃんそれ食べたの?」
「まだ食べてない。今ポケットに入ってる」
「…あんま食べないほうがいいかもな…いやでも、食べ物を粗末には…」
「ふふ…見て、こんな感じになるよ」
差し出された手鏡を見ると、左側の生え際からの髪の毛が何本も細かくミツアミ?にされ、左半分の額が全開になっていた。
「はー…器用なこって。ミツアミだっけ?」
「ねじって止めてるだけだよ」
「へェ」
「カッコよくなるんじゃないかなーと思ってたけどやっぱいいね!」
「えー!今カッコいいってー!??」
「うん、動かないで」
残っていた最後の一筋がピンでとまる。
「はい、完成」
正面から改めて見たリオちゃんが急に固まった。
「リオちゃん?」
ぶわっと顔が赤くなったと思ったら、目にもとまらぬ速さでキッチンのドアに向かう。
ドアの前で一度立ち止まったリオちゃんがこっちを向いた。目は床に伏せたままで。
「ちょっとカッコよくなり過ぎたから、誰か呼んでくる!髪触っちゃだめだからね!!」
バタン、と閉まったドアに向けて、おれは呆けた赤い顔を晒していた。
<おまけ>
「お菓子があったなら最初から言ってくれればいいのにー」
「いや悪ィ、リオちゃんがどんなイタズラ考えてくれたのか気になっちまって」
「まあ、出来て良かったけど」
「そういやフランキーには何のイタズラしたんだ?」
「あ、それが…」
「あれはリオが悪いと思うわ」
「ロビンちゃん?どういうことだい?」
「リオがフランキーの洗濯物に悪戯をしたのよ」
「うん…海パンをね…ふんどしに変えておいたの…そしたら変態度急上昇になっちゃって…」
「しかもフランキーがそれを気に入ってしまって」
「あーもう!フランキーその格好でうろつかないでよ!!」
「んなッ…ケツほぼ見えてんじゃねェか!」
「アーゥ!リオ!オメェなかなかいいセンスしてんな!」
「ほんとごめんみんな…!!」
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