番外編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おめでとな!」
「本当におめでとう、2人とも」
「イヤぁ、いいもんだな、結婚はよォ…」
「オメェ妻子持ちが何言ってんだよ」
「ヨホホホー!それではここで幸せの歌を一曲!」
「お前さんらようお似合いじゃ」
「サンジ―!メシ―!」
「おいコック、酒」
「二人とも今日の主役に頼まないの」
「グジュッ、ナ”ミ”ざん…!!ずでぎだ…!!!」
「んもう、何泣いてんのよサンジくん!」
2人の新居となる船の上、盛大なパーティーが催されていて、白いタキシードを着こなしたサンジがナミを見て号泣している。
気持ちはわかる。ナミとってもきれいだもの。
普段から惜しげもなくさらしているくせに全然日焼けしない肌、人間離れしたスタイルの良さ、かわいいとキレイと色っぽいが奇跡の融合をはたした顔立ち。
それをこの日に向けて普段の何倍も磨き立てて、文字通り「最高の私」を体現しているのだ。しかも自分のために。
感動を通り越して泣いちゃうよね。
「じゃあ!サンジとナミの結婚を祝って!!」
『カンパーイ!!!』
*
ナミのお召し替えは長い。ロビンと私を連れ立って部屋にこもってから20分経っていた。
「あと10分くらいかかるって言ってくるね」
「お願いね」
「もうちょっとかかるかもって言っといて」
「あはは、わかった」
ホールに出るとみんなに飲まされたらしいサンジが泣き上戸と化していた。
「ナミあと10分ぐらいかかるってー」
「おせぇな」
「言うな、女の着替えは長ェもんじゃ」
「誰よサンジにこんなに飲ませたの」
「いや誰って言うか…な?」
「おう、別におれァ飲ませてねぇぞ…?」
「ヒック、リオちゃあん…」
「あーうん、わかったから泣かないで」
サンジの背中をトントンとたたく。
赤ちゃんをあやしている気分だ。
赤ちゃんと言えば、と見回すと、フランキーの膝の上にすやすや眠る彼を見つける。
フランキーとロビンの息子、サムソンだ。
「フランキー、すっかりお父さんって感じ」
「おうよ。漢は守るものができてからが一人前ってな」
「結婚は男の人を更に頼もしくするんだね」
不意にサンジの動きが止まる。
「おれに、できんのかな。結婚」
ぼそりとサンジが呟いた。
今更、と思いかけて踏みとどまった。
私は決めてからの方が迷った。その日が来るまで、それ以降も、ずっと自分に問い続けるんだ。
私にこの人を愛し抜けるのかって。
「オメェそりゃあ…」
「ねえサンジ」
フランキーの言葉を遮って続ける。
「私がもと居た世界にこういう言葉があるの。
”いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことのない荒海、それは結婚”」
サンジの目が瞬かれた。
2人はこれからログポーズも効かない、グランドラインより難関の海に漕ぎ出す。
「私達はどのログポーズも指さなかった場所にだってたどり着いたじゃない」
「…あァ」
「そうだな」
「最高の航海士と、最高のコックが一緒なら、きっとどこへだって行ける」
最高の船大工と最高の考古学者が、目の前でそれを見せてくれた。
「でももし、誰かの助けが必要なら呼んでよ。みんな飛んでいくから」
いつの間にか辺りは静まり返っていて、全員がこっちを見ていた。
「おう、そうだぞ!」
「おれ達いつでも二人の味方だからな!」
「武器に困ったらこのウソップ先生に頼りなさい!!」
「音楽が必要な時はワタクシ、地の果てまでも駆けつけますよ!」
「これだけ集まりゃ怖いモンはないのう」
「…ね?」
全員の笑顔を見回して、サンジは滝のような涙を流した。
「もー!泣かないでってばー」
「サンジ顔ぐちゃぐちゃだな!」
「お前も顔取り換えてきたらどうだMr.鼻水」
「んだとこのクソマリモ!!」
「本当におめでとう、2人とも」
「イヤぁ、いいもんだな、結婚はよォ…」
「オメェ妻子持ちが何言ってんだよ」
「ヨホホホー!それではここで幸せの歌を一曲!」
「お前さんらようお似合いじゃ」
「サンジ―!メシ―!」
「おいコック、酒」
「二人とも今日の主役に頼まないの」
「グジュッ、ナ”ミ”ざん…!!ずでぎだ…!!!」
「んもう、何泣いてんのよサンジくん!」
2人の新居となる船の上、盛大なパーティーが催されていて、白いタキシードを着こなしたサンジがナミを見て号泣している。
気持ちはわかる。ナミとってもきれいだもの。
普段から惜しげもなくさらしているくせに全然日焼けしない肌、人間離れしたスタイルの良さ、かわいいとキレイと色っぽいが奇跡の融合をはたした顔立ち。
それをこの日に向けて普段の何倍も磨き立てて、文字通り「最高の私」を体現しているのだ。しかも自分のために。
感動を通り越して泣いちゃうよね。
「じゃあ!サンジとナミの結婚を祝って!!」
『カンパーイ!!!』
*
ナミのお召し替えは長い。ロビンと私を連れ立って部屋にこもってから20分経っていた。
「あと10分くらいかかるって言ってくるね」
「お願いね」
「もうちょっとかかるかもって言っといて」
「あはは、わかった」
ホールに出るとみんなに飲まされたらしいサンジが泣き上戸と化していた。
「ナミあと10分ぐらいかかるってー」
「おせぇな」
「言うな、女の着替えは長ェもんじゃ」
「誰よサンジにこんなに飲ませたの」
「いや誰って言うか…な?」
「おう、別におれァ飲ませてねぇぞ…?」
「ヒック、リオちゃあん…」
「あーうん、わかったから泣かないで」
サンジの背中をトントンとたたく。
赤ちゃんをあやしている気分だ。
赤ちゃんと言えば、と見回すと、フランキーの膝の上にすやすや眠る彼を見つける。
フランキーとロビンの息子、サムソンだ。
「フランキー、すっかりお父さんって感じ」
「おうよ。漢は守るものができてからが一人前ってな」
「結婚は男の人を更に頼もしくするんだね」
不意にサンジの動きが止まる。
「おれに、できんのかな。結婚」
ぼそりとサンジが呟いた。
今更、と思いかけて踏みとどまった。
私は決めてからの方が迷った。その日が来るまで、それ以降も、ずっと自分に問い続けるんだ。
私にこの人を愛し抜けるのかって。
「オメェそりゃあ…」
「ねえサンジ」
フランキーの言葉を遮って続ける。
「私がもと居た世界にこういう言葉があるの。
”いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことのない荒海、それは結婚”」
サンジの目が瞬かれた。
2人はこれからログポーズも効かない、グランドラインより難関の海に漕ぎ出す。
「私達はどのログポーズも指さなかった場所にだってたどり着いたじゃない」
「…あァ」
「そうだな」
「最高の航海士と、最高のコックが一緒なら、きっとどこへだって行ける」
最高の船大工と最高の考古学者が、目の前でそれを見せてくれた。
「でももし、誰かの助けが必要なら呼んでよ。みんな飛んでいくから」
いつの間にか辺りは静まり返っていて、全員がこっちを見ていた。
「おう、そうだぞ!」
「おれ達いつでも二人の味方だからな!」
「武器に困ったらこのウソップ先生に頼りなさい!!」
「音楽が必要な時はワタクシ、地の果てまでも駆けつけますよ!」
「これだけ集まりゃ怖いモンはないのう」
「…ね?」
全員の笑顔を見回して、サンジは滝のような涙を流した。
「もー!泣かないでってばー」
「サンジ顔ぐちゃぐちゃだな!」
「お前も顔取り換えてきたらどうだMr.鼻水」
「んだとこのクソマリモ!!」