第五章
夢小説設定
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一般市民、というか1海賊をこんなに簡単に一国の王に会わせていいのかしら。私はいまアラバスタ王国の国王、ネフェルタリ・コブラの眼前に立っている。
「お初にお目にかかります。リオと申します」
「あァ。コブラだ。聞くところによると君はルフィ君たちの仲間なんだね?」
「はい」
「パパ、それについては間違いないわ。仲間しか知りえないことを知っていたから」
「それで、私に用とは」
「…お願いがあります」
「何かな?」
「しばらくの間、ここに置いて頂きたいんです。そして…」
一度視線を床に落とした。
「護衛隊長のペル殿に、弟子入りさせていただけないでしょうか」
*
海賊船で見つけた悪魔の実を、意を決して口に含む。
ぞわっと全身に鳥肌が立った。
追いかけるように口全体に感じる苦みとえぐみ。
喉が吐き出そうと反射を起こすのを抑え込んで何とか飲み込んだ。
「まっず…」
次の瞬間、さっきと同じような鳥肌が全身に立ったと思った瞬間、腕が黒っぽい羽毛に覆われた。
急に世界が明るくなった気がする。
船内を探して鏡を見る。
鼻から唇の部分に黒いくちばし。
肩から手首まで長くて強い羽毛が生えている。光を受けて藍色がちらつく黒い羽毛だ。手は鳥の後ろ脚のような筋張った指。
胴体はなんだか鳩胸になった感じで、足はもとのまま。
試しに腕…翼を一度動かしてみる。
ぶわりと風が起きた。
…動物系 …!!
飛べるかな。
でも、ここは室内、甲板は少し離れれば海。絶体絶命。
まずは姿をコントロールする所からかな。
…これって人間に戻る時どうすればいいんだろう。
さっきと同じような鳥肌が立つイメージをしてみる。
シュル、と体の表面を何かがこするような感覚がして、視界が変わった。
急に世界の解像度が上がる。
色鮮やかで、さっきまでわからなかった色の違いが明確に見えた。
鏡を振り返ろうとして目玉があまり動かないことに気づく。
首ごと振り返って鏡を見た。
藍色の羽毛、黒いくちばし。
長い二股の尾羽、喉と額の赤。
「人間サイズの、ツバメ…」
トリトリの実、モデル・ツバメってところかしら。
「…空を、飛んでいけるな」
すこし、ほんの少しだけ希望の光が見えた気がした。
この羽根があれば、みんなのもとへいつでも駆けつけられるかもしれない。
*
「ここへ来る途中に、悪魔の実を口にしました」
「…ほう」
獣型へ姿を変える。
黒い翼がばさりと広がった。
あれ以来4日間で、かなり正確に姿を変えられるようになった。
「私にできることは何でもします。私に、飛び方を教えてください」
「お初にお目にかかります。リオと申します」
「あァ。コブラだ。聞くところによると君はルフィ君たちの仲間なんだね?」
「はい」
「パパ、それについては間違いないわ。仲間しか知りえないことを知っていたから」
「それで、私に用とは」
「…お願いがあります」
「何かな?」
「しばらくの間、ここに置いて頂きたいんです。そして…」
一度視線を床に落とした。
「護衛隊長のペル殿に、弟子入りさせていただけないでしょうか」
*
海賊船で見つけた悪魔の実を、意を決して口に含む。
ぞわっと全身に鳥肌が立った。
追いかけるように口全体に感じる苦みとえぐみ。
喉が吐き出そうと反射を起こすのを抑え込んで何とか飲み込んだ。
「まっず…」
次の瞬間、さっきと同じような鳥肌が全身に立ったと思った瞬間、腕が黒っぽい羽毛に覆われた。
急に世界が明るくなった気がする。
船内を探して鏡を見る。
鼻から唇の部分に黒いくちばし。
肩から手首まで長くて強い羽毛が生えている。光を受けて藍色がちらつく黒い羽毛だ。手は鳥の後ろ脚のような筋張った指。
胴体はなんだか鳩胸になった感じで、足はもとのまま。
試しに腕…翼を一度動かしてみる。
ぶわりと風が起きた。
…
飛べるかな。
でも、ここは室内、甲板は少し離れれば海。絶体絶命。
まずは姿をコントロールする所からかな。
…これって人間に戻る時どうすればいいんだろう。
さっきと同じような鳥肌が立つイメージをしてみる。
シュル、と体の表面を何かがこするような感覚がして、視界が変わった。
急に世界の解像度が上がる。
色鮮やかで、さっきまでわからなかった色の違いが明確に見えた。
鏡を振り返ろうとして目玉があまり動かないことに気づく。
首ごと振り返って鏡を見た。
藍色の羽毛、黒いくちばし。
長い二股の尾羽、喉と額の赤。
「人間サイズの、ツバメ…」
トリトリの実、モデル・ツバメってところかしら。
「…空を、飛んでいけるな」
すこし、ほんの少しだけ希望の光が見えた気がした。
この羽根があれば、みんなのもとへいつでも駆けつけられるかもしれない。
*
「ここへ来る途中に、悪魔の実を口にしました」
「…ほう」
獣型へ姿を変える。
黒い翼がばさりと広がった。
あれ以来4日間で、かなり正確に姿を変えられるようになった。
「私にできることは何でもします。私に、飛び方を教えてください」