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第五章

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ここはサンディアイランド。
上空を黒い影が横切る。



「ペル様!大変申し訳ございません!!」
「お前たち何をやっているのだ!!」
「てっきり、先ほど蹴散らした海賊の残党かと…」
「まだ子供じゃないか…!誤って傷つけたとなれば一大事だぞ!!!」
「ですが、この者は空を飛んでおりまして…!」
「なに!?」
「悪魔の実の能力者かと…!!」

確かに周りには黒い羽根が落ちている。

「念のため海楼石の錠を付けろ。おれが宮殿内に連れて行く」



身体が焼け付くように熱い。
世界が回っているみたいだ、キモチ悪くて目が開けられない。
喉が渇いたなぁ…体を起こして水を探したいけど、だるい…。
額にひんやりとした何かが乗る。

「どうしてこんなに弱っているのに、海楼石の手錠をしているの!?」
「ビビ様、それは…」
「治るものも治らないでしょう!?」
「しかし、」
「この状態で何もできるはずないじゃない!?」
「…」
「今すぐこの錠を外しなさい」
「…鍵をここへ」

腕が持ち上げられる。
カチリと音がして、急に体が軽くなって、ようやく眠りの世界に引き込まれて行った。



強烈な渇きでようやく目を開いた。

「クエーっ!!!」

鳥…。
この鳥、前に見たことある…えっと…名前は、

「カルー!?」

そうだ、カルー、アラバスタ王女ビビの飼いカルガモ…

アラバスタ!?

「気が付いたわね?」
「…あ…」
「お水、飲めそうかしら」
「…はい…」
「あなた、1週間も眠っていたのよ」

落ち着け、まず頭を整理しよう。
何もない島を出港して14日、急に気候が安定したと思ったら島が現れた。
港は戦闘中のようだったから、端から上陸してお腹を満たして宿で体を休めながら、身に宿った能力を試していた時だった。

銃声がして、体に熱が走る。
熱が痛みに変わった瞬間に意識が途切れた。
そして、目を覚ますとこの人。

ベッドの上に居直る。

「アラバスタ王国の、ビビ王女」
「…私を知っているの?」

周りの次女と衛兵に緊張が走る。
信じてもらえるだろうか。

「左手にバツ印を書いて、それを包帯で隠すのが、」

彼女の目を見る。

「仲間の証、ですよね」

一か八かの賭け。

「私は麦わらの一味のリオと言います」
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