番外編
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あれから半年。
2人の家から歩いて5分の所に、ロビンの墓標ができた。
その気になれば3日で完成する所を、普段のフランキーからは考えられない程の時間をかけて、花をモチーフにしたそれを完成させた。
ウエストブルーでは墓は横に広い形を取り、周りを花々で覆うのだと言う。
ロビンを思うのにぴったりの場所になった。
墓標の前に膝を着き、痛んだ花を摘んで新しい花を手向ける。
「まーた来てたのか」
振り返ることもなく表情まで想像できるが、礼儀上、体を捻った。
口元に呆れを、目元に隠せない寂しさを浮かべたフランキーが立っている。
「半年待ったんだからいいでしょ」
「それはしゃーねえだろ、創作意欲が湧かなかったのよ」
こういう彼らしい軽口が聞けるようになったのもここ最近のことだ。
ロビンを喪ってすぐは、フランキーはただただ茫然としていた。
てっきり号泣すると見込んでいた私たちは面食らった。
慰めの言葉は意味をなさず、周りが何を言っても彼の内側には届いていないようだった。
フランキーにとってロビンを喪うことがどういうことなのか、朧気にわかった気がした。
ささやかな弔いが終わり、仲間たちが三々五々に帰途に着く中、ルフィに声をかけられた。
「リオ、お前、まだしばらく残るのか」
「うん、そのつもり」
「…フランキーのこと、よろしくな」
「…任せて」
それから、3日と空けないように二人の家を訪ね続けた。
返答の帰ってこないフランキーに声をかけ、食事を準備し、休ませる。
3ヶ月経ったある日、フランキーの心が現実に追いついて、今度は涙が止まらなくなった。
背中をさすって、涙を拭いて、と日々を過ごしているうち、5カ月を数えるころにようやくフランキーは重い腰を上げたのだった。
「…手間ァ掛けさせたな」
「手間って言うほどでもなかったよ」
「…そうか」
フランキーが隣に来て地面に胡坐をかいた。
手を合わせて目を閉じる。
ねえ、ロビン。
前も言ったけど、私ロビンとみんなに会えて良かったわ。
それから、この体でこの世界に落とされたことも、今となっては良かったと思うの。
気を付ければきっと、一番最後に死ねるじゃない?
皆の手助けをして、皆を見送って、あー頑張ったなーって思って死にたいのよ。
もしその先で会えるとしたら、また一緒にお茶をしましょうね。
貴方が今いるその場所は、きっと私も“いつか行く場所”だから。
2人の家から歩いて5分の所に、ロビンの墓標ができた。
その気になれば3日で完成する所を、普段のフランキーからは考えられない程の時間をかけて、花をモチーフにしたそれを完成させた。
ウエストブルーでは墓は横に広い形を取り、周りを花々で覆うのだと言う。
ロビンを思うのにぴったりの場所になった。
墓標の前に膝を着き、痛んだ花を摘んで新しい花を手向ける。
「まーた来てたのか」
振り返ることもなく表情まで想像できるが、礼儀上、体を捻った。
口元に呆れを、目元に隠せない寂しさを浮かべたフランキーが立っている。
「半年待ったんだからいいでしょ」
「それはしゃーねえだろ、創作意欲が湧かなかったのよ」
こういう彼らしい軽口が聞けるようになったのもここ最近のことだ。
ロビンを喪ってすぐは、フランキーはただただ茫然としていた。
てっきり号泣すると見込んでいた私たちは面食らった。
慰めの言葉は意味をなさず、周りが何を言っても彼の内側には届いていないようだった。
フランキーにとってロビンを喪うことがどういうことなのか、朧気にわかった気がした。
ささやかな弔いが終わり、仲間たちが三々五々に帰途に着く中、ルフィに声をかけられた。
「リオ、お前、まだしばらく残るのか」
「うん、そのつもり」
「…フランキーのこと、よろしくな」
「…任せて」
それから、3日と空けないように二人の家を訪ね続けた。
返答の帰ってこないフランキーに声をかけ、食事を準備し、休ませる。
3ヶ月経ったある日、フランキーの心が現実に追いついて、今度は涙が止まらなくなった。
背中をさすって、涙を拭いて、と日々を過ごしているうち、5カ月を数えるころにようやくフランキーは重い腰を上げたのだった。
「…手間ァ掛けさせたな」
「手間って言うほどでもなかったよ」
「…そうか」
フランキーが隣に来て地面に胡坐をかいた。
手を合わせて目を閉じる。
ねえ、ロビン。
前も言ったけど、私ロビンとみんなに会えて良かったわ。
それから、この体でこの世界に落とされたことも、今となっては良かったと思うの。
気を付ければきっと、一番最後に死ねるじゃない?
皆の手助けをして、皆を見送って、あー頑張ったなーって思って死にたいのよ。
もしその先で会えるとしたら、また一緒にお茶をしましょうね。
貴方が今いるその場所は、きっと私も“いつか行く場所”だから。