第四章
夢小説設定
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スリラーバークを出発して早数日。
珍しく夜更かしできた夜、アクアリウムに行くと椅子にロビン、
ベンチにフランキーが座っていた。
「あら、お邪魔かな」
「そんなことないわよ」
「オウ、大歓迎だぜ」
「なにか飲む?」
「うーん、なんか甘いやつ」
「じゃあサンジに頼みましょう」
フランキーがリフト越しにサンジに飲み物を頼んだ。
<なんだとフランキー、お前両手に花じゃねえか!許せねえ!!>
と、すごい勢いで飲み物を持ってきたサンジが話の輪に加わる。
「リオがいた世界の話が聞きたいわ」
「どんな世界なんだ?」
「この間は、文明の発達の仕方が違うって言ってたよな」
「うん、自動車っていう鉄の塊が、W7のヤガラぐらい身近に陸の道を走ってる」
「なんだと!?」
「興味深いわね」
「あと、空を飛ぶ飛行機っていう乗り物があって…」
フランキーの興味に合わせて科学や乗り物の話を、ロビンに合わせて歴史と文化の話を、
サンジには料理文化の交流の話を。
ひとしきり話し終えたところで、しみじみとフランキーが私を見た。
「そんなスゲェ世界で生きてたってワケか」
「うん」
「時にオメェ、そっちの世界のガキは、みんなオメェみてえに頭の回転が速いのかよ?」
「あれ?その話もしてなかったっけ?」
「え?」
「その話?」
「わたし、向こうの世界で29年生きてこっちに来たの。結婚して夫もいたわ」
「なッ、」
「な、」
「…」
『なに~~~~~~~ッ!!!!?』
逆にびっくりして3人を見る。
フランキーの目が飛び出しそうだ。サンジは少し青ざめているようにも見える。
ロビンは視線を落として何か考えているようだった。
「…そう、私より年上だったのね」
「うん、少しだけね」
「納得がいったわ」
「イヤなに簡単に納得してんだよ!」
「リオちゃん…大人びてるとは思ってたが…」
「それにしても、旦那さんまでいたのね」
「そうね」
「…じゃあなんでその姿に?」
「それが私にもわからないのよね」
「ませガキっつーか、なんだ?耳年増?」
「フランキー、言っていいことと、悪いことがあるわよ?」
「厳密に言うとちょっと違うし」
「…おお、ワリィ」
子供が出来たところだったというのは、黙っておこう。
もし私が聞く側なら、そんな話、救いが無さすぎる。
「…久しぶりにお酒飲みたいなあ」
「思い出話を肴にか。粋だねえ」
「大丈夫かしら、その大きさで」
「まあ、すごく薄く作ればなんとかなるんじゃねえか」
「お願いします、コックさん」
絶妙な配分のお酒をサンジが持ってきてくれた。
ふわふわと気持ちよくなる程度で、酔いはあまり回らない。
さすが一流コック。
「聞いていいかしら」
「うん」
「旦那さんは、どんな人?」
「うーん、穏やかな人だよ。
5歳年上でレストランのウエイターをしてる。
出会いは…私がバイトしてたお店の系列店で、旦那さんが働いてた関係で。」
「…素敵な人なんでしょうね」
「そうね、私にはもったいないくらい」
「…なんでテメェが泣いてんだ、フランキー」
「アーウ!泣いてねえ!泣いてねえけどよォ!」
ごしごしと目元をこするフランキーに、ポシェットから取り出したハンカチを渡す。
「だってオメェよォ、惚れた男と離れてこんなとこに来ちまって…
しかもそんなちっせえ体でよォ、何が嬉しくて海賊稼業に足突っ込んじまったんだよ…」
「そうね」
「完全にルフィのせいだな」
「今のところ楽しくやってるよ…?」
「オメェ、スーパー健気ないい女じゃねェか!見直したぜおれァ…
聞いてください。“海賊花嫁慕情”」
「よっ!解体屋!!」
「リオちゃん意外とノリいいんだな…」
珍しく夜更かしできた夜、アクアリウムに行くと椅子にロビン、
ベンチにフランキーが座っていた。
「あら、お邪魔かな」
「そんなことないわよ」
「オウ、大歓迎だぜ」
「なにか飲む?」
「うーん、なんか甘いやつ」
「じゃあサンジに頼みましょう」
フランキーがリフト越しにサンジに飲み物を頼んだ。
<なんだとフランキー、お前両手に花じゃねえか!許せねえ!!>
と、すごい勢いで飲み物を持ってきたサンジが話の輪に加わる。
「リオがいた世界の話が聞きたいわ」
「どんな世界なんだ?」
「この間は、文明の発達の仕方が違うって言ってたよな」
「うん、自動車っていう鉄の塊が、W7のヤガラぐらい身近に陸の道を走ってる」
「なんだと!?」
「興味深いわね」
「あと、空を飛ぶ飛行機っていう乗り物があって…」
フランキーの興味に合わせて科学や乗り物の話を、ロビンに合わせて歴史と文化の話を、
サンジには料理文化の交流の話を。
ひとしきり話し終えたところで、しみじみとフランキーが私を見た。
「そんなスゲェ世界で生きてたってワケか」
「うん」
「時にオメェ、そっちの世界のガキは、みんなオメェみてえに頭の回転が速いのかよ?」
「あれ?その話もしてなかったっけ?」
「え?」
「その話?」
「わたし、向こうの世界で29年生きてこっちに来たの。結婚して夫もいたわ」
「なッ、」
「な、」
「…」
『なに~~~~~~~ッ!!!!?』
逆にびっくりして3人を見る。
フランキーの目が飛び出しそうだ。サンジは少し青ざめているようにも見える。
ロビンは視線を落として何か考えているようだった。
「…そう、私より年上だったのね」
「うん、少しだけね」
「納得がいったわ」
「イヤなに簡単に納得してんだよ!」
「リオちゃん…大人びてるとは思ってたが…」
「それにしても、旦那さんまでいたのね」
「そうね」
「…じゃあなんでその姿に?」
「それが私にもわからないのよね」
「ませガキっつーか、なんだ?耳年増?」
「フランキー、言っていいことと、悪いことがあるわよ?」
「厳密に言うとちょっと違うし」
「…おお、ワリィ」
子供が出来たところだったというのは、黙っておこう。
もし私が聞く側なら、そんな話、救いが無さすぎる。
「…久しぶりにお酒飲みたいなあ」
「思い出話を肴にか。粋だねえ」
「大丈夫かしら、その大きさで」
「まあ、すごく薄く作ればなんとかなるんじゃねえか」
「お願いします、コックさん」
絶妙な配分のお酒をサンジが持ってきてくれた。
ふわふわと気持ちよくなる程度で、酔いはあまり回らない。
さすが一流コック。
「聞いていいかしら」
「うん」
「旦那さんは、どんな人?」
「うーん、穏やかな人だよ。
5歳年上でレストランのウエイターをしてる。
出会いは…私がバイトしてたお店の系列店で、旦那さんが働いてた関係で。」
「…素敵な人なんでしょうね」
「そうね、私にはもったいないくらい」
「…なんでテメェが泣いてんだ、フランキー」
「アーウ!泣いてねえ!泣いてねえけどよォ!」
ごしごしと目元をこするフランキーに、ポシェットから取り出したハンカチを渡す。
「だってオメェよォ、惚れた男と離れてこんなとこに来ちまって…
しかもそんなちっせえ体でよォ、何が嬉しくて海賊稼業に足突っ込んじまったんだよ…」
「そうね」
「完全にルフィのせいだな」
「今のところ楽しくやってるよ…?」
「オメェ、スーパー健気ないい女じゃねェか!見直したぜおれァ…
聞いてください。“海賊花嫁慕情”」
「よっ!解体屋!!」
「リオちゃん意外とノリいいんだな…」
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