第四章
夢小説設定
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首輪を外してもらって、金庫に向かう二人の後姿を追いながら、状況を整理する。
レイさんたちはお金だけ盗って脱出するかもしれない。
ケイミーの首にはまだ首輪が付いている。それを取ることが先決。
「レイさん、巨人さん!」
「どうした」
「私、探し物してきます!」
「そうか。気を付けていくんだぞ」
「はい!首輪、本当にありがとうございました!」
ヒューマンショップの廊下を走り出す。
頭の中ではみんなが衛兵相手に戦っているのが浮かんでいた。
奴隷候補の動線を考えると、ステージの下手から入退場して、たぶんその裏からどこかを通って競り落とした人に引き渡される。
貴族や王族を建物の反対側まで歩かせるとは考えにくいから、客席近くに鍵があるはず。
そう思って奴隷候補が出てくるはずのドアの近くを探す。
ふと、大人がきりぎり通れない大きさの受け渡し口があった。
その向こうに大きな輪に繋がった何本かの鍵。
“奴隷首輪用キー”
「ビンゴ!」
12歳の体を生かし、狭い隙間に身体をねじ込んだ。
*
「…にもねェか、クソ!!」
遠くで聞き慣れた声がした。
近づいてくる足音。
「フランキー!こっち!」
「あ?リオ!?オメェなんでここに!」
「それは後!鍵探してるんでしょ?」
「アウ、そうだった!」
「こっちにあるから!」
迷路のような内部を走って、鍵が保管されている部屋に案内した。
見つけてはいたんだけど、高くて取れなかったんだよね。
「ここ、さっきの廊下に面してんじゃねェのか?」
「え?」
「ストロング、右!!」
「うわ!」
「背中に捕まってろ!」
*
ケイミーの首輪はもう取れていた。どうやらレイさんのおかげらしい。
「おい!奴隷一歩手前たち!バイヤーもみんな逃げてんぞ!お前らも今のうちにトンズラこいちまえ!おらよ!」
涙を流す奴隷候補さんたちのうち一人が私に気づいた。
「きみ、20番の」
「しー、」
ウインクすると奴隷候補さんは口をつぐんだ。
「皆さん、もうこんなとこ来ちゃいけませんよ!!」
「ああ、もちろんだ!ありがとう!!」
レイさんたちはお金だけ盗って脱出するかもしれない。
ケイミーの首にはまだ首輪が付いている。それを取ることが先決。
「レイさん、巨人さん!」
「どうした」
「私、探し物してきます!」
「そうか。気を付けていくんだぞ」
「はい!首輪、本当にありがとうございました!」
ヒューマンショップの廊下を走り出す。
頭の中ではみんなが衛兵相手に戦っているのが浮かんでいた。
奴隷候補の動線を考えると、ステージの下手から入退場して、たぶんその裏からどこかを通って競り落とした人に引き渡される。
貴族や王族を建物の反対側まで歩かせるとは考えにくいから、客席近くに鍵があるはず。
そう思って奴隷候補が出てくるはずのドアの近くを探す。
ふと、大人がきりぎり通れない大きさの受け渡し口があった。
その向こうに大きな輪に繋がった何本かの鍵。
“奴隷首輪用キー”
「ビンゴ!」
12歳の体を生かし、狭い隙間に身体をねじ込んだ。
*
「…にもねェか、クソ!!」
遠くで聞き慣れた声がした。
近づいてくる足音。
「フランキー!こっち!」
「あ?リオ!?オメェなんでここに!」
「それは後!鍵探してるんでしょ?」
「アウ、そうだった!」
「こっちにあるから!」
迷路のような内部を走って、鍵が保管されている部屋に案内した。
見つけてはいたんだけど、高くて取れなかったんだよね。
「ここ、さっきの廊下に面してんじゃねェのか?」
「え?」
「ストロング、右!!」
「うわ!」
「背中に捕まってろ!」
*
ケイミーの首輪はもう取れていた。どうやらレイさんのおかげらしい。
「おい!奴隷一歩手前たち!バイヤーもみんな逃げてんぞ!お前らも今のうちにトンズラこいちまえ!おらよ!」
涙を流す奴隷候補さんたちのうち一人が私に気づいた。
「きみ、20番の」
「しー、」
ウインクすると奴隷候補さんは口をつぐんだ。
「皆さん、もうこんなとこ来ちゃいけませんよ!!」
「ああ、もちろんだ!ありがとう!!」