第一章
夢小説設定
「本当にこの島でいいの?」
「イヤだ!!断る!!」
「お前が断ってどうするんだよ」
「オレはもうリオを仲間にするって決めたんだよ!!」
「ルフィ、言い出したら聞かなさそう」
「そのとおりよ、お嬢さん」
「でも、ここで降りる」
リオと名乗る少女はあれから数日共に航海をして、
ウォーターセブンという大きな都市で降りると言った。
自分は一人でも食べていけるから、と。
そして、迷惑をかけるわけにいかないから、とも。
「あの年で、一人で生きてくってのか」
コックさんが呟く。
「あの年、ね…」
「ロビンちゃん?」
「いいえ、なんでもないのよ」
何故かしら。
彼女のことを考える時、「子供」と表現することに違和感がある。
自分が12歳の時、あんなに主観と客観を切り分けて考えていたかしら。
事実と推論を混ぜることなく話せていたかしら。
人生の底を見てきたような歌が歌えたかしら。
彼女と話すとき、まるで…
「ロビン?」
「…船医さん。なにかしら」
「今日、船降りるとき、リオに靴を買いたいんだ。
今はナミのサンダルをきつく締めて履いてるけど、あのままじゃ靴擦れを起こすから」
「いい考えね。一緒に、服も何着かプレゼントしましょうか」
「おう!そうだな!」
「航海士さんに掛け合ってみるわね」
*
「ごめんなさい、もう船を降りるって言うのに」
「気にしないで」
「サイズの合ってない靴は足の発達にも悪影響があるんだ!」
「ありがとう。チョッパー先生も」
「せっ先生なんて呼ばれても嬉しくなんかねえぞ!!コノヤローが!」
ふふ、と船医さんの様子に笑みを浮かべると、右隣りからも同じ微笑が零れた。
まるで、小さな子供を見守る目。
12歳の少女がそんな目をしている。
「あなたって…」
「え?」
「おっあそこに靴屋があるぞ!」
「あ、うん」
「ぴったりのサイズがあるといいな!」
「そうだね」
*
「素敵な靴があってよかったわね」
「うん、ありがとう、ロビン」
「いいのよ」
「靴のプレゼントは“これを履いて一緒に素敵な場所に行こう”って意味なんでしょう?」
「…あら、そうなの?」
「ほかの意味もあるの?」
「…さあ、どうなのかしらね」
小首をかしげる彼女に微笑む。
「ロビン、リオ、この店どうだ?リオのサイズもありそうだぞ!」
「いいわね!行きましょう」
「うん!」
5着ほど試着したあと、彼女は膝まで隠れるロングTシャツと、
デニムのジャンパースカート、四角く白いポシェットを買った。
「2着で足りるのか?」
「毎日洗うから大丈夫」
「ええ、彼女毎日洗濯しようとするから、私達と交替にしてたの」
「へーすごいなお前!」
「イヤだ!!断る!!」
「お前が断ってどうするんだよ」
「オレはもうリオを仲間にするって決めたんだよ!!」
「ルフィ、言い出したら聞かなさそう」
「そのとおりよ、お嬢さん」
「でも、ここで降りる」
リオと名乗る少女はあれから数日共に航海をして、
ウォーターセブンという大きな都市で降りると言った。
自分は一人でも食べていけるから、と。
そして、迷惑をかけるわけにいかないから、とも。
「あの年で、一人で生きてくってのか」
コックさんが呟く。
「あの年、ね…」
「ロビンちゃん?」
「いいえ、なんでもないのよ」
何故かしら。
彼女のことを考える時、「子供」と表現することに違和感がある。
自分が12歳の時、あんなに主観と客観を切り分けて考えていたかしら。
事実と推論を混ぜることなく話せていたかしら。
人生の底を見てきたような歌が歌えたかしら。
彼女と話すとき、まるで…
「ロビン?」
「…船医さん。なにかしら」
「今日、船降りるとき、リオに靴を買いたいんだ。
今はナミのサンダルをきつく締めて履いてるけど、あのままじゃ靴擦れを起こすから」
「いい考えね。一緒に、服も何着かプレゼントしましょうか」
「おう!そうだな!」
「航海士さんに掛け合ってみるわね」
*
「ごめんなさい、もう船を降りるって言うのに」
「気にしないで」
「サイズの合ってない靴は足の発達にも悪影響があるんだ!」
「ありがとう。チョッパー先生も」
「せっ先生なんて呼ばれても嬉しくなんかねえぞ!!コノヤローが!」
ふふ、と船医さんの様子に笑みを浮かべると、右隣りからも同じ微笑が零れた。
まるで、小さな子供を見守る目。
12歳の少女がそんな目をしている。
「あなたって…」
「え?」
「おっあそこに靴屋があるぞ!」
「あ、うん」
「ぴったりのサイズがあるといいな!」
「そうだね」
*
「素敵な靴があってよかったわね」
「うん、ありがとう、ロビン」
「いいのよ」
「靴のプレゼントは“これを履いて一緒に素敵な場所に行こう”って意味なんでしょう?」
「…あら、そうなの?」
「ほかの意味もあるの?」
「…さあ、どうなのかしらね」
小首をかしげる彼女に微笑む。
「ロビン、リオ、この店どうだ?リオのサイズもありそうだぞ!」
「いいわね!行きましょう」
「うん!」
5着ほど試着したあと、彼女は膝まで隠れるロングTシャツと、
デニムのジャンパースカート、四角く白いポシェットを買った。
「2着で足りるのか?」
「毎日洗うから大丈夫」
「ええ、彼女毎日洗濯しようとするから、私達と交替にしてたの」
「へーすごいなお前!」