第三章
夢小説設定
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ルフィがモリアに勝った。
ただ、麦わらの一味にはそれを手放しに喜べない者もいて、ルフィの戦い方に戸惑いが広がっていた。
「おれァ心配だ。この先の敵が、もっと強力になるとしたら、こいつずっと無茶を続けることになるぞ。オレ達がもっとしっかりしねぇと」
そうだ。
守られるだけの私じゃ、ダメだ。
そう強く思うのに、それをかなえる方法がひとつも思い浮かばない。
ローラ海賊団がお礼を言いに来ても、私は地面を見ながら考えていた。
守る。まず、なにから?
私が頭を上げたのと、ナミがハッと息を呑んだのがほとんど同時だった。
ナミが冷静にくまのことを伝えようとしている時、私の五感は“彼”の存在を感知した。
柱の上から電伝虫の通話が聞こえる。
ああ、もう、こんな近くに。
「お前ら下がってろ。おれがやる」
ゾロの交戦を見ながら、私の頭はひとつの選択肢を導き出した。
戦えないけれど、私の存在に他とは違う価値があるとするなら。
…私が違う世界から来た人間だということ。
もしもそれが、私が思うより大きな切り札になるのなら。
*
「さあ麦わらをこっちへ」
『断る!!!』
「残念だ」
ルフィに駆け寄る。
せめてダメージが少ないように、その体に覆いかぶさった。
「ウルススショック」
全身を衝撃波が襲う。
絶叫で、目が覚めた。
私の身体は瓦礫の上に横たわっている。
ルフィを守っていたつもりなのに、吹き飛ばされたんだろうか。
ふと、頭に飛び込んでくるいくつかの場面。
<ただし、身代わりの、このおれの命ひとつで、勘弁して貰いてえ!!>
<後生の頼みだ>
「場所だけ、…変えさせてくれ」
絞り出すような声が聞こえる。
「待って!!!!」
赤い肉球と一緒に佇むくまがこちらを見た。
「…テメェ、」
「私は異世界から来た人間です!!」
「余計なこと、…してんじゃ、ねぇよ…!」
「実験体でも、その苦痛を引き受けるのでもいい!!私を、身代わりにしてください!!!」
くまの目が細められた。
「ほう…もしそれが本当なら、Dr.ベガバンクが喜びそうな話だ」
「だったら…!」
「おい、」
「だが、おれはロロノアと約束した。お前とはしていない」
「、っそんな、」
「…っ、リオ…テメェ…引っ込んでろ…!」
ただ、麦わらの一味にはそれを手放しに喜べない者もいて、ルフィの戦い方に戸惑いが広がっていた。
「おれァ心配だ。この先の敵が、もっと強力になるとしたら、こいつずっと無茶を続けることになるぞ。オレ達がもっとしっかりしねぇと」
そうだ。
守られるだけの私じゃ、ダメだ。
そう強く思うのに、それをかなえる方法がひとつも思い浮かばない。
ローラ海賊団がお礼を言いに来ても、私は地面を見ながら考えていた。
守る。まず、なにから?
私が頭を上げたのと、ナミがハッと息を呑んだのがほとんど同時だった。
ナミが冷静にくまのことを伝えようとしている時、私の五感は“彼”の存在を感知した。
柱の上から電伝虫の通話が聞こえる。
ああ、もう、こんな近くに。
「お前ら下がってろ。おれがやる」
ゾロの交戦を見ながら、私の頭はひとつの選択肢を導き出した。
戦えないけれど、私の存在に他とは違う価値があるとするなら。
…私が違う世界から来た人間だということ。
もしもそれが、私が思うより大きな切り札になるのなら。
*
「さあ麦わらをこっちへ」
『断る!!!』
「残念だ」
ルフィに駆け寄る。
せめてダメージが少ないように、その体に覆いかぶさった。
「ウルススショック」
全身を衝撃波が襲う。
絶叫で、目が覚めた。
私の身体は瓦礫の上に横たわっている。
ルフィを守っていたつもりなのに、吹き飛ばされたんだろうか。
ふと、頭に飛び込んでくるいくつかの場面。
<ただし、身代わりの、このおれの命ひとつで、勘弁して貰いてえ!!>
<後生の頼みだ>
「場所だけ、…変えさせてくれ」
絞り出すような声が聞こえる。
「待って!!!!」
赤い肉球と一緒に佇むくまがこちらを見た。
「…テメェ、」
「私は異世界から来た人間です!!」
「余計なこと、…してんじゃ、ねぇよ…!」
「実験体でも、その苦痛を引き受けるのでもいい!!私を、身代わりにしてください!!!」
くまの目が細められた。
「ほう…もしそれが本当なら、Dr.ベガバンクが喜びそうな話だ」
「だったら…!」
「おい、」
「だが、おれはロロノアと約束した。お前とはしていない」
「、っそんな、」
「…っ、リオ…テメェ…引っ込んでろ…!」