第一章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
リオの話をまとめるとこうだ。
誕生日前日に家に帰る途中で気を失って、気が付いたら海に向かって落下していた。
海に落ちてどうしようか困っているときにサンジが助けに来た。
帰り道からここに来るまでに何があったのかは何もわからない。
地図を見せたものの、自分の家がどこにあるのかも分からないようだった。
最初は変な気がしたが、12歳でも地図が読めないこともあるのかって話になった。
「おめえこれからどうすんだよ」
「どう…」
「帰るにも、故郷がどこにあるか分からないのなら、どうしようもないわね」
「それならこの船に乗れよ!」
「こらルフィ、相手は子供なんだから気軽に勧誘しないの」
「…もし、お邪魔じゃなかったら、次の島まで乗せてほしい」
「それはお安いご用だけど…」
「お前、知らない島で降りてどうやって生活する気だ?」
「そうだぞ、まだ子供なんだからよー」
「大丈夫。なんとかなるから」
「なんとかなる??」
ハッと何かに気づいた顔になったリオが、オレ達を見回した。
「助けてくれたお礼をさせて」
「お礼?」
「わたし、歌うたいなの」
息を吸う音が響いた。
*
ぺこり、とリオがお辞儀をするまで、オレは息を吸うのを忘れていた。
ルフィがはしゃぎまくって、リオを絶対に仲間にすると意気込んでいる。
確かにめちゃめちゃ歌が上手かった。
でも、これはー
「…どう考えても子供の歌う歌じゃねえ」
オレは音楽は分かんねえけど、
今のが子供に歌えるようなものじゃないことぐらいはわかる。
他のヤツらもそう思ったのか、ルフィ以外の全員が息を呑んで固まっていた。
「故郷では、酒場で歌を歌って、お金をもらってたの」
「なァ!!お前ぜっっったい仲間になれよ!!オレ決めた!!」
誕生日前日に家に帰る途中で気を失って、気が付いたら海に向かって落下していた。
海に落ちてどうしようか困っているときにサンジが助けに来た。
帰り道からここに来るまでに何があったのかは何もわからない。
地図を見せたものの、自分の家がどこにあるのかも分からないようだった。
最初は変な気がしたが、12歳でも地図が読めないこともあるのかって話になった。
「おめえこれからどうすんだよ」
「どう…」
「帰るにも、故郷がどこにあるか分からないのなら、どうしようもないわね」
「それならこの船に乗れよ!」
「こらルフィ、相手は子供なんだから気軽に勧誘しないの」
「…もし、お邪魔じゃなかったら、次の島まで乗せてほしい」
「それはお安いご用だけど…」
「お前、知らない島で降りてどうやって生活する気だ?」
「そうだぞ、まだ子供なんだからよー」
「大丈夫。なんとかなるから」
「なんとかなる??」
ハッと何かに気づいた顔になったリオが、オレ達を見回した。
「助けてくれたお礼をさせて」
「お礼?」
「わたし、歌うたいなの」
息を吸う音が響いた。
*
ぺこり、とリオがお辞儀をするまで、オレは息を吸うのを忘れていた。
ルフィがはしゃぎまくって、リオを絶対に仲間にすると意気込んでいる。
確かにめちゃめちゃ歌が上手かった。
でも、これはー
「…どう考えても子供の歌う歌じゃねえ」
オレは音楽は分かんねえけど、
今のが子供に歌えるようなものじゃないことぐらいはわかる。
他のヤツらもそう思ったのか、ルフィ以外の全員が息を呑んで固まっていた。
「故郷では、酒場で歌を歌って、お金をもらってたの」
「なァ!!お前ぜっっったい仲間になれよ!!オレ決めた!!」