第一章
夢小説設定
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何かが水に落ちる音が聞こえた。
大騒ぎするルフィやウソップの声を聞きながら、甲板へ走る。
「おい、誰か落ちたのか?」
「いま空から人が落ちて来たんだよ!」
「サンジ、あそこのあいつ見えるか!?」
指された方に目を凝らすと、海面に揺らめく人影が見えた。
「ちょっと待ってろよ!おいウソップ!チョッパー呼んで来い!!」
海に飛び込んで近づくと、人影はずいぶんと小さくて、長い髪を纏っていた。
子供。おそらく性別は女。
「大丈夫か!?」
声をかけるとその子は立ち泳ぎしながら振り返って、
おれを見つけるなり大きな目を限界まで開いて固まった。
「ああ、怪しいもんじゃねえ。君を助けに来た」
海の上で交わす言葉としては些か間抜けな自己紹介をすると、
その子は少しためらってからうなづき、助けようと伸ばすおれの手を受け入れた。
*
「お前、どうして空から降って来たんだよ!もしかして空島にいたのか!?」
「ちょっとルフィ、怯えてるじゃない」
「名前なんて言うんだ!?」
「おいクソ野郎、レディにはもっとソフトに話しかけろ!!」
引き上げられたその子は甲板でチョッパーの診察を受けている間、
丸い目を見開いて海賊旗を見ていた。
「…リオ」
突然高くかすれた声が耳に届き、全員が一斉に振り返った。
「そっかーお前リオって言うのか!オレはルフィ!よろしくな!!」
一番にルフィが反応し、みんな次々に挨拶をしていく。
「あたしはナミ、この船の航海士よ」
「俺様はーキャプテーンウソーップ!!オレには」
「あなたを助けた金髪の人がコックのサンジくん」
「初めまして、小さなレディ」
「あとあっちで本読んでるのがロビンで、今ここにはいないけど剣士がいるわ」
「…ルフィくん、ナミちゃん、ウソップくん、サンジくん、ロビンちゃん、…剣士さん」
口の中で転がすように復唱するリオちゃんに、
ナミさんが「ちゃんなんて要らないわ、みんな呼び捨てだもの」と言うと、
リオちゃんはわかった、とうなづいた。
「…お嬢さん、年はいくつ?」
声に振り返るとロビンちゃんが穏やかな笑みを浮かべていた。
「…」
「たぶん、12歳くらいだと思うぞ。違うか?」
なぜか黙ったリオちゃんにチョッパーがフォローを入れる。
「うん…12歳」
「そうなの?」
「わたし、きょう誕生日」
「そうなのか!?よしじゃあ宴だ!」
その言葉を皮切りにルフィの頭にたんこぶが3つできた。
大騒ぎするルフィやウソップの声を聞きながら、甲板へ走る。
「おい、誰か落ちたのか?」
「いま空から人が落ちて来たんだよ!」
「サンジ、あそこのあいつ見えるか!?」
指された方に目を凝らすと、海面に揺らめく人影が見えた。
「ちょっと待ってろよ!おいウソップ!チョッパー呼んで来い!!」
海に飛び込んで近づくと、人影はずいぶんと小さくて、長い髪を纏っていた。
子供。おそらく性別は女。
「大丈夫か!?」
声をかけるとその子は立ち泳ぎしながら振り返って、
おれを見つけるなり大きな目を限界まで開いて固まった。
「ああ、怪しいもんじゃねえ。君を助けに来た」
海の上で交わす言葉としては些か間抜けな自己紹介をすると、
その子は少しためらってからうなづき、助けようと伸ばすおれの手を受け入れた。
*
「お前、どうして空から降って来たんだよ!もしかして空島にいたのか!?」
「ちょっとルフィ、怯えてるじゃない」
「名前なんて言うんだ!?」
「おいクソ野郎、レディにはもっとソフトに話しかけろ!!」
引き上げられたその子は甲板でチョッパーの診察を受けている間、
丸い目を見開いて海賊旗を見ていた。
「…リオ」
突然高くかすれた声が耳に届き、全員が一斉に振り返った。
「そっかーお前リオって言うのか!オレはルフィ!よろしくな!!」
一番にルフィが反応し、みんな次々に挨拶をしていく。
「あたしはナミ、この船の航海士よ」
「俺様はーキャプテーンウソーップ!!オレには」
「あなたを助けた金髪の人がコックのサンジくん」
「初めまして、小さなレディ」
「あとあっちで本読んでるのがロビンで、今ここにはいないけど剣士がいるわ」
「…ルフィくん、ナミちゃん、ウソップくん、サンジくん、ロビンちゃん、…剣士さん」
口の中で転がすように復唱するリオちゃんに、
ナミさんが「ちゃんなんて要らないわ、みんな呼び捨てだもの」と言うと、
リオちゃんはわかった、とうなづいた。
「…お嬢さん、年はいくつ?」
声に振り返るとロビンちゃんが穏やかな笑みを浮かべていた。
「…」
「たぶん、12歳くらいだと思うぞ。違うか?」
なぜか黙ったリオちゃんにチョッパーがフォローを入れる。
「うん…12歳」
「そうなの?」
「わたし、きょう誕生日」
「そうなのか!?よしじゃあ宴だ!」
その言葉を皮切りにルフィの頭にたんこぶが3つできた。
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