本編
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ゾロの胡坐の間に座り、後ろから抱きしめられた状態のまま、もう15分が経っている。
「…で、でも、コウシロウ先生に面倒見なさいって、」
「んな昔のこととっくに時効だろうが」
「ゾロ、彼女何人もいたよね?」
「相手が勝手にそう言ってただけだ。おれは彼女を作った覚えがねェ」
やることはやってたのにね…。
これだけ一緒にいたのに、私達はお互いについて話をしたことがないのだ、ということに急に気が付いた。
「それより、なんであいつを部屋に上げた」
「あいつ?」
「…コックが好きか」
「あぁ…サンジくんはお友達だよ」
「泊めた日、何があった」
「…お酒とお菓子買ってきてくれて、飲んで食べてるうちにサンジくんが床で寝ちゃって、次の日朝ごはん一緒に食べて学校に送ってもらった」
「それ以外のことは」
「なにも」
ゾロの身体から力が抜ける。
「簡単に野郎を部屋に上げてんじゃねぇよ」
「…今日から気を付けます」
…好きとは言ったものの。
身体を傾けて顔を見上げる。
「ゾロ、私と付き合ってくれるの?」
「お互い好きなんだからそうなるだろ」
「…私、たぶんゾロが思うよりめんどくさい女だよ」
「あ?」
「週3日は会いたいし、毎日連絡したいし、デートとかもしたいし」
「今だってほぼ毎日会ってんだろうが」
「…そうだけど、」
「月一回はお前の行きたいカフェってやつに付き合ってたし」
「、確かに」
「それ以外にやりてぇことはあるか?」
悪人のような笑顔はたぶん、さっきまでしていたようなことを指しているんだと思う。
すこし視線を落として考え込む。
「…ゾロが私の彼氏だって、みんなに言いたい」
できればみんなの前で手とかつないで歩きたい。この人は私の彼氏だよって。
「言やァいいじゃねェか」
「いいの?わたし人前で手つなぎたいとか言い出すよ?」
「あァ」
意外。硬派が人型を取ったような人だから、みんなに秘密にするのかと思ってた。
「おれもその方が楽になる」
「え?なに?」
「何でもねェ」
何か誤魔化された気もするけど、ともかく。
「じゃあ、あの…」
改まると恥ずかしい。
「これからよろしくお願いします」
私の初恋の人は、初めての恋人になった。
「…で、でも、コウシロウ先生に面倒見なさいって、」
「んな昔のこととっくに時効だろうが」
「ゾロ、彼女何人もいたよね?」
「相手が勝手にそう言ってただけだ。おれは彼女を作った覚えがねェ」
やることはやってたのにね…。
これだけ一緒にいたのに、私達はお互いについて話をしたことがないのだ、ということに急に気が付いた。
「それより、なんであいつを部屋に上げた」
「あいつ?」
「…コックが好きか」
「あぁ…サンジくんはお友達だよ」
「泊めた日、何があった」
「…お酒とお菓子買ってきてくれて、飲んで食べてるうちにサンジくんが床で寝ちゃって、次の日朝ごはん一緒に食べて学校に送ってもらった」
「それ以外のことは」
「なにも」
ゾロの身体から力が抜ける。
「簡単に野郎を部屋に上げてんじゃねぇよ」
「…今日から気を付けます」
…好きとは言ったものの。
身体を傾けて顔を見上げる。
「ゾロ、私と付き合ってくれるの?」
「お互い好きなんだからそうなるだろ」
「…私、たぶんゾロが思うよりめんどくさい女だよ」
「あ?」
「週3日は会いたいし、毎日連絡したいし、デートとかもしたいし」
「今だってほぼ毎日会ってんだろうが」
「…そうだけど、」
「月一回はお前の行きたいカフェってやつに付き合ってたし」
「、確かに」
「それ以外にやりてぇことはあるか?」
悪人のような笑顔はたぶん、さっきまでしていたようなことを指しているんだと思う。
すこし視線を落として考え込む。
「…ゾロが私の彼氏だって、みんなに言いたい」
できればみんなの前で手とかつないで歩きたい。この人は私の彼氏だよって。
「言やァいいじゃねェか」
「いいの?わたし人前で手つなぎたいとか言い出すよ?」
「あァ」
意外。硬派が人型を取ったような人だから、みんなに秘密にするのかと思ってた。
「おれもその方が楽になる」
「え?なに?」
「何でもねェ」
何か誤魔化された気もするけど、ともかく。
「じゃあ、あの…」
改まると恥ずかしい。
「これからよろしくお願いします」
私の初恋の人は、初めての恋人になった。
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