白い船での話
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グランドライン前半の夏島で薬草を採取して加工した後、近くの島にそれを売りに来ていた。
この島は港町が栄えていて流通も盛んだ。
ただ、人の往来が多いということは海賊の寄港も多いということ。
酒場の前ではいつも見聞色を展開する。
質の悪そうな海賊がいる時に店を変えるためだ。
今回は大丈夫そうだったので、店に入ってカウンターに座った。
「おっレイラちゃんじゃねェか!いらっしゃい!」
「久しぶりマスター。繁盛してるね」
「おう、おかげさまでな!レイラちゃんの薬草酒、なくなりそうなんだが追加で頼めるか?」
「もう?材料あるか見てみるね」
「よろしくな。いつものでいいかい?」
「うん」
度数の低い甘い酒を作っていたマスターが入口を振り返り、いらっしゃいと声をかけた。
店に入ってくる数人の気配が海賊だと気づき、心の中で溜息をつく。
そのうちの一人がカウンターまでずんずんと進んできて、私の横に陣取った。
「マスター、エビピラフ5人前!」
ぼんやりとそちらに目をやる。
その声になにか引っかかるものがあったからかも知れない。
声の主もこっちを見た。
時間が止まる。
「…エー、ス?」
「…レイラ」
なんだアンタたち知り合いかい、というマスターの声が水中のように朧気に聞こえた。
最後に会った時、まだ子供だった彼が青年になっている。
記憶はあの時のままで止まっているから、あの少年の年の離れた兄と会ったような、変な気分になった。
「久しぶり」
「…おう」
気まずそうにしながらもエースは隣の席に座る。
私の前に置かれたカクテルを、間をつなぐように口に運んだ。
ここに居るってことは、ガープさんの圧力に負けずに海へ出たってことかな。ちらりと後ろを振り返る。一緒に入って来た人達は海賊としか思えない見た目で、口笛を吹きながらこっちを見ていた。
「海賊になったの?」
「あ?…あァ」
「ガープさんの圧力に負けなかったんだね」
「あァ、あんなクソジジイには屈さねぇよ」
「…そっか、おめでとう」
この島は港町が栄えていて流通も盛んだ。
ただ、人の往来が多いということは海賊の寄港も多いということ。
酒場の前ではいつも見聞色を展開する。
質の悪そうな海賊がいる時に店を変えるためだ。
今回は大丈夫そうだったので、店に入ってカウンターに座った。
「おっレイラちゃんじゃねェか!いらっしゃい!」
「久しぶりマスター。繁盛してるね」
「おう、おかげさまでな!レイラちゃんの薬草酒、なくなりそうなんだが追加で頼めるか?」
「もう?材料あるか見てみるね」
「よろしくな。いつものでいいかい?」
「うん」
度数の低い甘い酒を作っていたマスターが入口を振り返り、いらっしゃいと声をかけた。
店に入ってくる数人の気配が海賊だと気づき、心の中で溜息をつく。
そのうちの一人がカウンターまでずんずんと進んできて、私の横に陣取った。
「マスター、エビピラフ5人前!」
ぼんやりとそちらに目をやる。
その声になにか引っかかるものがあったからかも知れない。
声の主もこっちを見た。
時間が止まる。
「…エー、ス?」
「…レイラ」
なんだアンタたち知り合いかい、というマスターの声が水中のように朧気に聞こえた。
最後に会った時、まだ子供だった彼が青年になっている。
記憶はあの時のままで止まっているから、あの少年の年の離れた兄と会ったような、変な気分になった。
「久しぶり」
「…おう」
気まずそうにしながらもエースは隣の席に座る。
私の前に置かれたカクテルを、間をつなぐように口に運んだ。
ここに居るってことは、ガープさんの圧力に負けずに海へ出たってことかな。ちらりと後ろを振り返る。一緒に入って来た人達は海賊としか思えない見た目で、口笛を吹きながらこっちを見ていた。
「海賊になったの?」
「あ?…あァ」
「ガープさんの圧力に負けなかったんだね」
「あァ、あんなクソジジイには屈さねぇよ」
「…そっか、おめでとう」
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