ひとりで海に出てから
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そりゃどんな心境の変化だ?レイラ」
「海軍に入るわけではないです。ただ、船に乗せてほしくて」
「なぜだ?」
「…青雉さんに、アドバイスを受けました」
「…ほお」
「世界を見て回るつもりです」
「そうか」
*
<ルフィへ
こんな形でのお別れになっちゃってごめんね。
私は一足先に海に出て、世界を見て回ることにしたよ。
広い海のどこかで会うことがあったら、ルフィの冒険のお話をたくさん聞かせてね。
ダダンさんや一家の皆さんにも、ありがとうございましたって伝えてくれると嬉しいな。
元気でね。今までありがとう。 レイラより>
<エースへ
手紙を受け取ること自体、エースは嫌かなと思ったんだけど、
何も言わないで居なくなるのも失礼かなとも思ったので書いておきます。
この間の話、エースがどう考えてああ言ったのか、やっぱりよくわかりません。
でも、私にとってエースは確かに大切な人で、今もそれは同じです。
ちょっと事情があって、私はフーシャ村を離れるけれど、
エースが大きなけがをせず、思った通りに生きられるように、
どこかの海から祈っています。 レイラ>
*
「私はどこでも構わないんですけど」
「いやァ、こんな幼気なお嬢ちゃん降ろすんだったら治安のいいとこじゃないと」
「レイラ、海兵になるのが一番安全じゃぞ!!」
「それ以上続けるならもうガープさんと喋るの辞めます」
「なに!?」
「ほらガープさん、この島どうです?
ここからも近いし、エニエスロビーにも近いからおれらも立ち寄りやすい」
「…そうじゃのう」
ガープさんが部下に呼ばれてどこかへ行った。
クザンさんの眠たげな眼が私を映す。
「なァ、レイラちゃん」
「なんですか」
「腕、どうしたのよ」
きょとんとした顔を作って首をかしげる。
「腕?」
「痛めてんじゃないの?」
「ああ、なんか寝て起きたら痛くて。寝違えたんですかね」
「腕を?」
「腕を」
クザンさんは表情を変えないまま、そっかー腕も寝違えるもんなんだねーと呟きながら去っていく。
「もし、」
後ろ姿から声が発された。
「誰かにやられたんだったらすぐ言うんだよ」
ひやりと空気の温度が下がった気がした。
はい、となんとか返事をして去っていく背中を見送る。
「海軍に入るわけではないです。ただ、船に乗せてほしくて」
「なぜだ?」
「…青雉さんに、アドバイスを受けました」
「…ほお」
「世界を見て回るつもりです」
「そうか」
*
<ルフィへ
こんな形でのお別れになっちゃってごめんね。
私は一足先に海に出て、世界を見て回ることにしたよ。
広い海のどこかで会うことがあったら、ルフィの冒険のお話をたくさん聞かせてね。
ダダンさんや一家の皆さんにも、ありがとうございましたって伝えてくれると嬉しいな。
元気でね。今までありがとう。 レイラより>
<エースへ
手紙を受け取ること自体、エースは嫌かなと思ったんだけど、
何も言わないで居なくなるのも失礼かなとも思ったので書いておきます。
この間の話、エースがどう考えてああ言ったのか、やっぱりよくわかりません。
でも、私にとってエースは確かに大切な人で、今もそれは同じです。
ちょっと事情があって、私はフーシャ村を離れるけれど、
エースが大きなけがをせず、思った通りに生きられるように、
どこかの海から祈っています。 レイラ>
*
「私はどこでも構わないんですけど」
「いやァ、こんな幼気なお嬢ちゃん降ろすんだったら治安のいいとこじゃないと」
「レイラ、海兵になるのが一番安全じゃぞ!!」
「それ以上続けるならもうガープさんと喋るの辞めます」
「なに!?」
「ほらガープさん、この島どうです?
ここからも近いし、エニエスロビーにも近いからおれらも立ち寄りやすい」
「…そうじゃのう」
ガープさんが部下に呼ばれてどこかへ行った。
クザンさんの眠たげな眼が私を映す。
「なァ、レイラちゃん」
「なんですか」
「腕、どうしたのよ」
きょとんとした顔を作って首をかしげる。
「腕?」
「痛めてんじゃないの?」
「ああ、なんか寝て起きたら痛くて。寝違えたんですかね」
「腕を?」
「腕を」
クザンさんは表情を変えないまま、そっかー腕も寝違えるもんなんだねーと呟きながら去っていく。
「もし、」
後ろ姿から声が発された。
「誰かにやられたんだったらすぐ言うんだよ」
ひやりと空気の温度が下がった気がした。
はい、となんとか返事をして去っていく背中を見送る。