このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

ひとりで海に出てから

夢小説設定

この小説の夢小説設定
お名前をどうぞ

「エース、最近来ないね」
「…」

来ないどころか目も合わない。

「…私、なんかしたかな」
「…」
「したなら謝るから教えて?」

エースは相変わらず地面を見たまま動かない。
なにかを圧縮しているような緊張感。

「…んだよ」
「え?」
「もうお前に飽きたんだよ!!」

飽きた、ってこんなに熱量の高い感情だったっけ。

「っなにそれ」
「…」
「だって、今まで、」
「触んな」

伸ばした手を弾かれる。

「二度とおれに触るな!!」



海軍の軍艦が港にもう一隻来たのは知っていた。

「やあ、レイラちゃん」
「…青雉さん」
「聞いたよ、きみサウスブルー出身なんだって?」
「…。はい」
「そう呆れなさんな」
「青雉さんから聞いてって頼んだのかなあと思いました」
「アラご名答」
「やっぱり」
「イヤーおれが知りたかったのはそれじゃなくてね」

目の光が鋭くなる。この目は苦手だ。

「きみ、ほんとはグランドライン出身じゃない?」

ゾッと鳥肌がたった。
どこまで知られた?

「…違いますよ。何度も言う通りサウスブルー出身です。
 どうしてそう思うんですか?」
「…そっか。別にいいんだけどさ」

背中を冷や汗が流れる。

「ねェ、これはお節介なおじさんからの提案なんだけど」
「…なんですか」
「海軍に来ないか」
「私の家族の話を知った上でそれを言うんですか…?」
「同じ村にずっといると探されたときに見つかりやすい」

…!!

クザンさんが顔を寄せてきた。

「…赤髪がグランドラインを逆走してる」

…シャンクス?
うっかり驚きを顔に出してしまった。
おそるおそる青雉さんの顔を見ると、納得したような顔をしていた。
地面に視線を落とす。

ここで名前を出したってことは、私がシャンクスから逃げてるって思ってるのかな。
保護された時についた嘘に疑問を持ったのかもしれない。
その時期にシャンクスがグランドラインに居たことを調べたのかも。
少なくとも”夢見”の件について言っているんじゃなさそうだ。

緊張を解かないまま考える。
青雉さんの言う通り、私のことが知られれば追われる身になってもおかしくない。
この村にも迷惑がかかる。
ルフィと、エースにも。

”もうお前に飽きたんだよ!!”
”二度とおれに触るな!!”

拒絶されても、私にとっては大切な人だ。

「…わかりました」
「…ほォ」
「連れて行ってください」
6/18ページ
スキ