拠点の船を変えたあと
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ウソップがマジックハンドと自動読書機を作ってくれた。
「すごい気遣い!これはモテるね!!」
「なんだよーあんまおだてんなよー!」
「でもこういうマメなタイプこそ村に残してきたカワイ子ちゃんが居たりするのよね」
「…ああ、あのお嬢様?」
「カヤっつったか」
「うわ図星なの?」
「いやちげえよ、カヤはそんなんじゃ」
「でも向こうはさー」
「そうそう心の支えとかにしてるんじゃないの?」
わいわい言いながら改めて礼を言って、今日は一日甲板で読書していた。
たまにこうやって知識のインプットに励むのも悪くない。
海風はだいぶ冷気を帯びてきて、そろそろ誰か呼ぼうかなと思った所で見慣れた水色の頭が顔を出した。
*
「レイラ、もう冷えるぜ、中へ入ろうや」
「うん!」
「どこに行く?」
「アクアリウム!」
「お気に入りじゃねェか」
「キレイだから好きなの」
階段を降りる振動に、レイラが息を詰めて眉を寄せる。
「痛むか?」
「…大丈夫」
「ホント、すまねぇな」
「もういいよ。鎖骨ならフランキーだって、」
ハッ、とお互いが息を呑んだ。
おそるおそる、といった様子でレイラが目を上げる。
その表情を見て確信した。
急に心臓が早鐘のように打ち始めた。ひとつ大きく息を吸う。
「なァ、レイラ」
「…なに?」
「もう一回聞くぞ。どっかで、会ったことねェか」
白い顔を伏せてひとつ深呼吸した後、レイラはゆっくり顔を上げた。
目に強い光が宿る。
「…あるわ」
自分の顔に笑いが広がるのが分かった。
「…久しぶりだな、天使チャン?」
「無事でよかったよ、お兄ちゃん」
「すごい気遣い!これはモテるね!!」
「なんだよーあんまおだてんなよー!」
「でもこういうマメなタイプこそ村に残してきたカワイ子ちゃんが居たりするのよね」
「…ああ、あのお嬢様?」
「カヤっつったか」
「うわ図星なの?」
「いやちげえよ、カヤはそんなんじゃ」
「でも向こうはさー」
「そうそう心の支えとかにしてるんじゃないの?」
わいわい言いながら改めて礼を言って、今日は一日甲板で読書していた。
たまにこうやって知識のインプットに励むのも悪くない。
海風はだいぶ冷気を帯びてきて、そろそろ誰か呼ぼうかなと思った所で見慣れた水色の頭が顔を出した。
*
「レイラ、もう冷えるぜ、中へ入ろうや」
「うん!」
「どこに行く?」
「アクアリウム!」
「お気に入りじゃねェか」
「キレイだから好きなの」
階段を降りる振動に、レイラが息を詰めて眉を寄せる。
「痛むか?」
「…大丈夫」
「ホント、すまねぇな」
「もういいよ。鎖骨ならフランキーだって、」
ハッ、とお互いが息を呑んだ。
おそるおそる、といった様子でレイラが目を上げる。
その表情を見て確信した。
急に心臓が早鐘のように打ち始めた。ひとつ大きく息を吸う。
「なァ、レイラ」
「…なに?」
「もう一回聞くぞ。どっかで、会ったことねェか」
白い顔を伏せてひとつ深呼吸した後、レイラはゆっくり顔を上げた。
目に強い光が宿る。
「…あるわ」
自分の顔に笑いが広がるのが分かった。
「…久しぶりだな、天使チャン?」
「無事でよかったよ、お兄ちゃん」