ひとりで海に出てから
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「っあ”あああぁぁぁ!!!」
ニヤリ。目の前の大男が笑う。
地面に押し倒される、避けなきゃ、
頭ではそう思うのに痛みに鈍った体はそれを実行できない。
「かわいそうになァ」
下品な笑いを顔に乗せた男が舌なめずりをする。
「たまたまこの島にいて、御大層な正義感かざしちまったせいで、こんな目に遭うんだもんなァ」
「ヒッヒッヒ、お頭ー!次おれで!!」
「うひょー!よく見りゃけっこうソソるな!!」
服の上から押さえつけられてるけど、直に肌が触れれば、強制的に眠りに付き落とせるかもしれない。
バリッと服が破かれる。
「ガキのくせにいい発育じゃねェの」
下品な笑いが辺りにこだました。
その瞬間、
「おい、俺らのシマで何してくれてんだよい」
視界が青に染まった。
*
私が茫然と地面に倒れた海賊たちに目をやっていると、ばさりと何かが降って来た。
さっきの男の人が上着を脱いでかけてくれたらしい。
顕わになった上半身にはドクロのマーク。
いくら私でも知っている。白髭海賊団の刺青。
「着とけよい」
「…ありがとうございます」
腕を通そうとして痛みに身体がビクつく。
「その腕、あいつらにやられたのか」
「え、あ、はい」
「貸せよい」
黄色いトサカのような髪型の男の人が、私の二の腕に手を伸ばす。
変に痛いより自分の夢見で治した方がいいんだけどな、でもこの人の前でそれをするわけにいかないし、と考えていると、男の人の手が青い柔らかい炎に変わって、傷口を覆った。
「オメェ、名前は」
「レイラです」
その島で私は不死鳥と出会った。
*
「オメェが男だったら、問答不要で息子にしたんだがなァ」
「急にどうしたんですか?」
「なァレイラ、ナースとしてでいいからうちの船に乗れよ」
「乗らないです。あの服いやだし、100歩譲っても戦闘員がいいです」
「女の戦闘員は置かないのがオヤジの信条なんだよい」
「じゃあ諦めてください」
「グララララ、つれねェなァ」
「…でも」
白ヒゲさんに近寄って両手で人差し指を握る。
その向こうになぜか、エースが見えた。
「いつか別の形で、この家族に繋がりができるかもしれないので」
「…あァ?」
「それまで待っていただけませんか?」
白ヒゲさんはまた大きく笑った。
「じゃあそれまではオメェを大切な客人として迎えよう」
「客人?」
「あァ、いつでも来て好きに使うと良い。
あの島の薬草も好きに取って行け」
「…ありがとう、白ヒゲさん!」
「ただ、その呼び方はいけねぇなァ…」
「…じゃあ、」
『オヤジ様』
ニヤリ。目の前の大男が笑う。
地面に押し倒される、避けなきゃ、
頭ではそう思うのに痛みに鈍った体はそれを実行できない。
「かわいそうになァ」
下品な笑いを顔に乗せた男が舌なめずりをする。
「たまたまこの島にいて、御大層な正義感かざしちまったせいで、こんな目に遭うんだもんなァ」
「ヒッヒッヒ、お頭ー!次おれで!!」
「うひょー!よく見りゃけっこうソソるな!!」
服の上から押さえつけられてるけど、直に肌が触れれば、強制的に眠りに付き落とせるかもしれない。
バリッと服が破かれる。
「ガキのくせにいい発育じゃねェの」
下品な笑いが辺りにこだました。
その瞬間、
「おい、俺らのシマで何してくれてんだよい」
視界が青に染まった。
*
私が茫然と地面に倒れた海賊たちに目をやっていると、ばさりと何かが降って来た。
さっきの男の人が上着を脱いでかけてくれたらしい。
顕わになった上半身にはドクロのマーク。
いくら私でも知っている。白髭海賊団の刺青。
「着とけよい」
「…ありがとうございます」
腕を通そうとして痛みに身体がビクつく。
「その腕、あいつらにやられたのか」
「え、あ、はい」
「貸せよい」
黄色いトサカのような髪型の男の人が、私の二の腕に手を伸ばす。
変に痛いより自分の夢見で治した方がいいんだけどな、でもこの人の前でそれをするわけにいかないし、と考えていると、男の人の手が青い柔らかい炎に変わって、傷口を覆った。
「オメェ、名前は」
「レイラです」
その島で私は不死鳥と出会った。
*
「オメェが男だったら、問答不要で息子にしたんだがなァ」
「急にどうしたんですか?」
「なァレイラ、ナースとしてでいいからうちの船に乗れよ」
「乗らないです。あの服いやだし、100歩譲っても戦闘員がいいです」
「女の戦闘員は置かないのがオヤジの信条なんだよい」
「じゃあ諦めてください」
「グララララ、つれねェなァ」
「…でも」
白ヒゲさんに近寄って両手で人差し指を握る。
その向こうになぜか、エースが見えた。
「いつか別の形で、この家族に繋がりができるかもしれないので」
「…あァ?」
「それまで待っていただけませんか?」
白ヒゲさんはまた大きく笑った。
「じゃあそれまではオメェを大切な客人として迎えよう」
「客人?」
「あァ、いつでも来て好きに使うと良い。
あの島の薬草も好きに取って行け」
「…ありがとう、白ヒゲさん!」
「ただ、その呼び方はいけねぇなァ…」
「…じゃあ、」
『オヤジ様』