ひとりで海に出てから
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海軍の軍艦に乗せてもらっている間に、15歳の誕生日を迎えた。
ガープさんを振り切って降ろしてもらった街で、私は一気に有名人になった。
きっかけは、身を寄せていた酒屋の店員の女性達に次々と子供が出来たこと。
その話はまことしやかに伝わり、行く先々で女性たちに声をかけられるようになった。
噂は噂を呼び、女性に限らず体に不調を抱えた多くの人が薬の効果を求めて声をかけてくるようになった。
初めは全てはおばあちゃんのレシピ通りに作っていたけど、いつしか自分なりのアレンジを加えることが楽しくなっていった。
*
新世界に自生する珍しい薬草を商人から買った。
それはそれは高価なものだったけれど、とても効果の高い薬が作れた。
残った薬草の”記憶”を辿ると、レッドラインの向こう側、”新世界”から運ばれてきたようだった。
直接仕入れに行こうと、数カ月かけてシャボンディ諸島で申請をしてマリージョアを超え、新世界に足を踏み入れた。
やっとたどり着いたその島は、四皇の統べる島だった。
*
「どこの馬の骨とも知らねぇ嬢ちゃんには取引はできないねェ」
「どうしたら取引していただけますか」
「まァ白髭さんたちに認めてもらうのが一番近道だろうけど、」
その瞬間、港の方で爆発音が響いた。
「なんだ今の!?」
「またあいつらじゃねェか!?」
「なんですか、これ」
「海賊だよ、ここの薬草を狙って来たんだ!」
村に大砲が撃ち込まれて、家が燃え始めた。
「まずい!村が燃えちまう!!」
「急いで消火を!」
「ちくしょう、白髭さんの傘下になってから落ち着いてたのに…!!」
村人が消火を始めるのを尻目に私は港に走り出していた。
港には、いかにも海賊という風貌の大男が数名立っていた。
「おう、嬢ちゃんここのモンかい?」
「なァ、おれ達珍しい薬草を探してんだけど、案内してくんねェか」
「…私が先に交渉に来たんです。邪魔しないで頂けますか」
男達は顔を見合わせたあと大っぴらに笑い始めた。
「なァんだ、嬢ちゃん商人かい」
「そんなちっさいナリして」
「おれらに立ち向かうとはいい度胸、」
言い終える前に銃を構えて足を打ち抜く。
「ギャアッ」
「な、なんだ!?」
「テメェ、やりやがったな!!?」
正面の男、斧の大振り。
左の男がサーベルの斬撃。
足元に転がった男の銃撃。
全て見聞色で見透かして避ける。
こちらの銃弾には武装色を纏わせる。
「チッ、コイツ、覇気使いか!!」
手の内が割れるのは分が悪い。
いつの間にか相手が増えていて、10人ほどを相手にする格好になった。
戦い始めて5分くらいかな、と攻撃を避けながら考える。
段々と見聞色が追い付かなくなってきた。
反射で攻撃を避け続けていたら、足元に気を取られた瞬間に相手のサーベルが左腕を抉った。
ガープさんを振り切って降ろしてもらった街で、私は一気に有名人になった。
きっかけは、身を寄せていた酒屋の店員の女性達に次々と子供が出来たこと。
その話はまことしやかに伝わり、行く先々で女性たちに声をかけられるようになった。
噂は噂を呼び、女性に限らず体に不調を抱えた多くの人が薬の効果を求めて声をかけてくるようになった。
初めは全てはおばあちゃんのレシピ通りに作っていたけど、いつしか自分なりのアレンジを加えることが楽しくなっていった。
*
新世界に自生する珍しい薬草を商人から買った。
それはそれは高価なものだったけれど、とても効果の高い薬が作れた。
残った薬草の”記憶”を辿ると、レッドラインの向こう側、”新世界”から運ばれてきたようだった。
直接仕入れに行こうと、数カ月かけてシャボンディ諸島で申請をしてマリージョアを超え、新世界に足を踏み入れた。
やっとたどり着いたその島は、四皇の統べる島だった。
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「どこの馬の骨とも知らねぇ嬢ちゃんには取引はできないねェ」
「どうしたら取引していただけますか」
「まァ白髭さんたちに認めてもらうのが一番近道だろうけど、」
その瞬間、港の方で爆発音が響いた。
「なんだ今の!?」
「またあいつらじゃねェか!?」
「なんですか、これ」
「海賊だよ、ここの薬草を狙って来たんだ!」
村に大砲が撃ち込まれて、家が燃え始めた。
「まずい!村が燃えちまう!!」
「急いで消火を!」
「ちくしょう、白髭さんの傘下になってから落ち着いてたのに…!!」
村人が消火を始めるのを尻目に私は港に走り出していた。
港には、いかにも海賊という風貌の大男が数名立っていた。
「おう、嬢ちゃんここのモンかい?」
「なァ、おれ達珍しい薬草を探してんだけど、案内してくんねェか」
「…私が先に交渉に来たんです。邪魔しないで頂けますか」
男達は顔を見合わせたあと大っぴらに笑い始めた。
「なァんだ、嬢ちゃん商人かい」
「そんなちっさいナリして」
「おれらに立ち向かうとはいい度胸、」
言い終える前に銃を構えて足を打ち抜く。
「ギャアッ」
「な、なんだ!?」
「テメェ、やりやがったな!!?」
正面の男、斧の大振り。
左の男がサーベルの斬撃。
足元に転がった男の銃撃。
全て見聞色で見透かして避ける。
こちらの銃弾には武装色を纏わせる。
「チッ、コイツ、覇気使いか!!」
手の内が割れるのは分が悪い。
いつの間にか相手が増えていて、10人ほどを相手にする格好になった。
戦い始めて5分くらいかな、と攻撃を避けながら考える。
段々と見聞色が追い付かなくなってきた。
反射で攻撃を避け続けていたら、足元に気を取られた瞬間に相手のサーベルが左腕を抉った。