私が22歳だったころ
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「マルコ隊長、郵便です」
「おう、ありがとよい」
差出人はレイラ。
中身を見てみれば、はがきが一枚とビブルカード。
{マルコへ 忙しいところ申し訳ないけど、迎えに来てください。レイラ}
はがきに示されたビブルカードを見て愕然とする。
「…半分もねえじゃねえかよい!」
*
「おいおいどういうことだよいオメェ!」
「ちょっとマルコ隊長、病人の前で大声出さないでください!」
マルコに怒られている。まあ当然だろう。
スリラーバークに向かう前に、きっと動けなくなるだろうと思って、お迎えを頼む手紙を出しておいた。
マルコが見つけた時、私は意識がなく、体が冷たかったので、一瞬死んだと思ったそうだ。
(ビブルカードがまだ燃え残っていたから生きてるのが分かったと言ってた)
見つかるのがあと一日遅かったら命はなかったと、船医にもこっぴどく叱られた。
「急に飛び出してったと思ったら、なんでこんな重症になって戻ってくんだよい!?」
弟の仲間の命を救っていました、と正直に言ったらどうなるだろう。
「…たぶんもうしません」
「たぶんじゃダメだよい!」
「だいじょぶ、しばらく動けないから」
「それは大丈夫って言わないだろ!」
それは、さておき。
「マルコ、…今日明日の新聞、しっかり見てて」
「なんかあるのかよい」
「…嫌な予感がする」
*
「若ェ奴らは下がってろい」
マルコの声がする。
「戦闘の意思はない」
ひとしきり、世界の大物二人が淡々と会話する。
「オメェら下がってろ」
「…その前に」
気付かれているのもわかっていた。
「レイラ」
ザザっとクルーが道を開ける。
「久しぶりだな」
「…そうね」
「…つれねぇなァ、2年ぶりの再会じゃねェか」
「変わらないようで何よりよ」
ザ、とまた覇王色を展開する。
周りでバタバタとクルーが倒れていく、
ほんと、大人げないし辞めてほしい。
「いつの間にこの船に定着してんだよ」
「…定着は、2年前。拠点にさせてもらってたのはそのずっと前から」
「2年前?」
「エースが話してたこと憶えてる?」
これだけで解るはずだ。
女性の戦闘員を乗せないはずのこの船に、私がどういう立ち位置で乗っているのかが。
だから、面倒なことをしないでほしいという願いも、きっと伝わる。
ただこの人は、誰かの願いをたまにおちょくるところがある。
「…ほう…」
ぞくりと背筋をイヤな予感が駆け抜ける。
そして、そういう予感はだいたい的中するものだ。
「じゃあ、両家顔合わせと行きますか」
「おう、ありがとよい」
差出人はレイラ。
中身を見てみれば、はがきが一枚とビブルカード。
{マルコへ 忙しいところ申し訳ないけど、迎えに来てください。レイラ}
はがきに示されたビブルカードを見て愕然とする。
「…半分もねえじゃねえかよい!」
*
「おいおいどういうことだよいオメェ!」
「ちょっとマルコ隊長、病人の前で大声出さないでください!」
マルコに怒られている。まあ当然だろう。
スリラーバークに向かう前に、きっと動けなくなるだろうと思って、お迎えを頼む手紙を出しておいた。
マルコが見つけた時、私は意識がなく、体が冷たかったので、一瞬死んだと思ったそうだ。
(ビブルカードがまだ燃え残っていたから生きてるのが分かったと言ってた)
見つかるのがあと一日遅かったら命はなかったと、船医にもこっぴどく叱られた。
「急に飛び出してったと思ったら、なんでこんな重症になって戻ってくんだよい!?」
弟の仲間の命を救っていました、と正直に言ったらどうなるだろう。
「…たぶんもうしません」
「たぶんじゃダメだよい!」
「だいじょぶ、しばらく動けないから」
「それは大丈夫って言わないだろ!」
それは、さておき。
「マルコ、…今日明日の新聞、しっかり見てて」
「なんかあるのかよい」
「…嫌な予感がする」
*
「若ェ奴らは下がってろい」
マルコの声がする。
「戦闘の意思はない」
ひとしきり、世界の大物二人が淡々と会話する。
「オメェら下がってろ」
「…その前に」
気付かれているのもわかっていた。
「レイラ」
ザザっとクルーが道を開ける。
「久しぶりだな」
「…そうね」
「…つれねぇなァ、2年ぶりの再会じゃねェか」
「変わらないようで何よりよ」
ザ、とまた覇王色を展開する。
周りでバタバタとクルーが倒れていく、
ほんと、大人げないし辞めてほしい。
「いつの間にこの船に定着してんだよ」
「…定着は、2年前。拠点にさせてもらってたのはそのずっと前から」
「2年前?」
「エースが話してたこと憶えてる?」
これだけで解るはずだ。
女性の戦闘員を乗せないはずのこの船に、私がどういう立ち位置で乗っているのかが。
だから、面倒なことをしないでほしいという願いも、きっと伝わる。
ただこの人は、誰かの願いをたまにおちょくるところがある。
「…ほう…」
ぞくりと背筋をイヤな予感が駆け抜ける。
そして、そういう予感はだいたい的中するものだ。
「じゃあ、両家顔合わせと行きますか」