私が22歳だったころ
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ルフィの船に寄る2ヶ月ほど前のお話。
「アンタ、ほんとにあの魔女に会いに行くのかい?」
「家だって森の奥深くで危ないぞ!」
「大丈夫です。私も…魔女の孫ですから」
森のはずれの家を探し当てて、会った医師は本当の魔女だった。
「すごい!スタイル抜群ですね!」
「ヒーッヒッヒ、若さの秘訣かい?」
「あ、それも知りたいです!!」
ふと、屋敷の中に動物の声を感じる。
こちらを警戒している、…人間の言葉?
「ドクトリーヌと呼びな。アンタ何の用だい、うちは今忙しいんだよ」
掛けられた声にハッと我に返る。
「ある医学書を探しています。もしあったら、ほんの数ページだけ読ませて頂きたくて」
「…あんたは医者かい?」
「正確に言えば医者ではありません。薬師をしています」
「そうか、何て本だい?」
「100年前に発売された『世界の医術』」
ドクトリーヌがひとつ瞬きをして立ち上がった。
「ついてきな」
もしかして、あるのだろうか。私のルーツを記した本が。
少しずつ鼓動が早くなっていく。
隣の部屋に移ると、最初に聞いた声の主と思われる小さな生き物が扉に手をついてこちらを見ていた。
「ドクトリーヌ、あの子は…」
「うわあああ、なんだお前、なんで気づいたんだ!」
「チョッパー、この小娘を書庫へ案内してやんな」
「え、書庫?いいの?」
目をぱちくりする小さい生き物。
何このかわいい生き物。
「あとはこいつに聞きな」
ドクトリーヌが私の肩をポンとたたいて戻っていく。
「…はじめまして、私はレイラ」
「…おう」
「お名前はチョッパーくん?」
「…お前、オレが怖くないのか」
「怖くないよ」
「なんでだ?」
「私の友達に半分鳥の人とかいるから、慣れてるかな」
「…慣れてる…」
小さい足音に着いて部屋を進む。
「チョッパーは何歳なの?」
「15歳だ」
「そっか、私はね、22歳」
「お前、大きいんだな」
「背も高いでしょ」
「俺だって背は高いぞ!」
言った途端、ぬいぐるみのようだったチョッパーは急にムキムキと大きく変化した。
…この感じ。覚えがある。
「すごーい!大きいね!もしかして別の姿にもなれるの?」
「なんだよ!すごいって言われても嬉しくねえぞ!」
目をニコニコさせて、今度は四足のトナカイになった。
どうやらこれが彼の本来の姿のようだ。
「チョッパーは泳げるの?」
「俺カナヅチなんだ」
「そっか。でもここに住んでたら泳ぐことはあんまりないよね」
能力者だ、間違いない。
とはいえ今の私には、この子が能力者だろうが特に関係はないのだけれど。
「アンタ、ほんとにあの魔女に会いに行くのかい?」
「家だって森の奥深くで危ないぞ!」
「大丈夫です。私も…魔女の孫ですから」
森のはずれの家を探し当てて、会った医師は本当の魔女だった。
「すごい!スタイル抜群ですね!」
「ヒーッヒッヒ、若さの秘訣かい?」
「あ、それも知りたいです!!」
ふと、屋敷の中に動物の声を感じる。
こちらを警戒している、…人間の言葉?
「ドクトリーヌと呼びな。アンタ何の用だい、うちは今忙しいんだよ」
掛けられた声にハッと我に返る。
「ある医学書を探しています。もしあったら、ほんの数ページだけ読ませて頂きたくて」
「…あんたは医者かい?」
「正確に言えば医者ではありません。薬師をしています」
「そうか、何て本だい?」
「100年前に発売された『世界の医術』」
ドクトリーヌがひとつ瞬きをして立ち上がった。
「ついてきな」
もしかして、あるのだろうか。私のルーツを記した本が。
少しずつ鼓動が早くなっていく。
隣の部屋に移ると、最初に聞いた声の主と思われる小さな生き物が扉に手をついてこちらを見ていた。
「ドクトリーヌ、あの子は…」
「うわあああ、なんだお前、なんで気づいたんだ!」
「チョッパー、この小娘を書庫へ案内してやんな」
「え、書庫?いいの?」
目をぱちくりする小さい生き物。
何このかわいい生き物。
「あとはこいつに聞きな」
ドクトリーヌが私の肩をポンとたたいて戻っていく。
「…はじめまして、私はレイラ」
「…おう」
「お名前はチョッパーくん?」
「…お前、オレが怖くないのか」
「怖くないよ」
「なんでだ?」
「私の友達に半分鳥の人とかいるから、慣れてるかな」
「…慣れてる…」
小さい足音に着いて部屋を進む。
「チョッパーは何歳なの?」
「15歳だ」
「そっか、私はね、22歳」
「お前、大きいんだな」
「背も高いでしょ」
「俺だって背は高いぞ!」
言った途端、ぬいぐるみのようだったチョッパーは急にムキムキと大きく変化した。
…この感じ。覚えがある。
「すごーい!大きいね!もしかして別の姿にもなれるの?」
「なんだよ!すごいって言われても嬉しくねえぞ!」
目をニコニコさせて、今度は四足のトナカイになった。
どうやらこれが彼の本来の姿のようだ。
「チョッパーは泳げるの?」
「俺カナヅチなんだ」
「そっか。でもここに住んでたら泳ぐことはあんまりないよね」
能力者だ、間違いない。
とはいえ今の私には、この子が能力者だろうが特に関係はないのだけれど。