あかいふねでのおはなし
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「しばらくこの村を拠点にするぞ」
「えー、こんな何にもない村をー?」
「イイじゃねえか、たまにはよ」
大人たちが話す声が聞こえる。
久しぶりの陸。
いつものギラギラした街みたいに、みんな出かけて行って、
一人で夜の留守番をすることもなさそう。
シャンクスが選んだ村は、何もない田舎村だったけど、
私が住んでた村よりあったかくて、いい天気の日が多かった。
少し歩けば森に入る。
ヨモギもリンゴもキイチゴもたくさんとれた。
おばあちゃんが生きてた頃みたいに、たくさんとってきてパイを焼いたりした。
でも、森に入るとだんだんと銃が使いたくなる。
村の人に、あんまり奥地に行くんじゃないよ、獣が出るからね、と言われたので、
ついてくるシャンクスを撒いて、山へ入るようになった。
山の中で、人の気配を感じた。
それも、私と同じくらいの大きさの子供。
どんどん近づいてくるから、こっそり構えながら待つ。
目の前の草から飛び出してきたと思ったら、いきなり鉄パイプで殴りかかってきた。
短刀で受け止める。
「待って!」
弾き返して見ると、私より少し背の低い、黒髪の男の子だった。
*
「姫さん、最近ずっと山にいるのか?」
「…皮肉なもんだよな、子供らしく仕事しないで暮らさせようと思ったら、ずっと獣撃ちしてるだなんて」
「姫さんにとって獣撃ちは遊びなんじゃねえのか」
「…まあ、男漁りよりはいいか」
「お頭ァ、何言ってんだよ10かそこらの嬢ちゃんによ!」
*
森の中で男の子に出会った。
ゴミ漁りと食料調達の狩りをして暮らしているみたいだ。
狩りは私も好きだから、狩りの時だけ場所を読んで合流することにしてた。
「おはよー」
「おっレイラ、いいタイミングだな」
「ヒマなのかよ」
「ほんと、どうやったら俺たちの居場所わかるんだ?」
「なんとなくかな」
よく話してくれる金髪の子のほうがサボ。
なんとなく、いいところの生まれのような気がする。
無口で黒髪のほうがエース。
すごく乱暴だけど、まっすぐで実は優しい。
「孤独」がなんなのか、知ってるふたりだった。
「えー、こんな何にもない村をー?」
「イイじゃねえか、たまにはよ」
大人たちが話す声が聞こえる。
久しぶりの陸。
いつものギラギラした街みたいに、みんな出かけて行って、
一人で夜の留守番をすることもなさそう。
シャンクスが選んだ村は、何もない田舎村だったけど、
私が住んでた村よりあったかくて、いい天気の日が多かった。
少し歩けば森に入る。
ヨモギもリンゴもキイチゴもたくさんとれた。
おばあちゃんが生きてた頃みたいに、たくさんとってきてパイを焼いたりした。
でも、森に入るとだんだんと銃が使いたくなる。
村の人に、あんまり奥地に行くんじゃないよ、獣が出るからね、と言われたので、
ついてくるシャンクスを撒いて、山へ入るようになった。
山の中で、人の気配を感じた。
それも、私と同じくらいの大きさの子供。
どんどん近づいてくるから、こっそり構えながら待つ。
目の前の草から飛び出してきたと思ったら、いきなり鉄パイプで殴りかかってきた。
短刀で受け止める。
「待って!」
弾き返して見ると、私より少し背の低い、黒髪の男の子だった。
*
「姫さん、最近ずっと山にいるのか?」
「…皮肉なもんだよな、子供らしく仕事しないで暮らさせようと思ったら、ずっと獣撃ちしてるだなんて」
「姫さんにとって獣撃ちは遊びなんじゃねえのか」
「…まあ、男漁りよりはいいか」
「お頭ァ、何言ってんだよ10かそこらの嬢ちゃんによ!」
*
森の中で男の子に出会った。
ゴミ漁りと食料調達の狩りをして暮らしているみたいだ。
狩りは私も好きだから、狩りの時だけ場所を読んで合流することにしてた。
「おはよー」
「おっレイラ、いいタイミングだな」
「ヒマなのかよ」
「ほんと、どうやったら俺たちの居場所わかるんだ?」
「なんとなくかな」
よく話してくれる金髪の子のほうがサボ。
なんとなく、いいところの生まれのような気がする。
無口で黒髪のほうがエース。
すごく乱暴だけど、まっすぐで実は優しい。
「孤独」がなんなのか、知ってるふたりだった。