本編
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「うるっせえなーギャーギャーと」
「うるせえだとー!?お前みたいな方向音痴、おれが居なきゃ一生この城に帰って来れなかっただろうが!もっと感謝しろ!」
「ぬしら、食事の席で騒ぐなと何度言ったらわかる」
ぱちり、目が開いた。
最初に目に飛び込んできたのは包帯の山。
私はその中に埋もれていた。
もがこうと伸ばした手を見て固まる。
黒い毛の生えた、動物の手…
「起きたのか?ミャーオ!」
「…!?」
顔を上げるとピンクの髪の女の子が鼻の先にいた。
「お前は今日から私の下僕だ。名前はミャオ。
かわいい名前を付けてやったんだから感謝しろよ」
「あ、えっと私ミオって言います」
「うわ!!こいつ喋るのか!!」
ぐわん、と体が宙に浮く。
振り向くとゾロくんが私を持ち上げていた。
…持ち上げていた?
「ホラ」
掲げられたのは鏡の前で、私は声にならない悲鳴を上げる。
鏡に映るゾロくんが持ち上げていたのは、緑色の目をした黒猫だった。
「なんでネコ!!?」
「まあいいサイズなんじゃねえの」
「サイズ!?」
「持ち運びやすくて都合がいい」
「え、えー…」
「ミオ、か?」
聞き覚えのある声が鼓膜を打った。
振り返る前に、鏡越しに映ったその人に、鼓動が一気に速まった。
「ミホークさん…」
ほんのすこし、老けたかしら。
それでも金色の目が宿す鋭い眼光は変わらない。
「お久しぶりです…」
「5年ぶりか」
「そうですね…」
感慨深すぎて言葉が出てこない、と振り返ろうとした瞬間、身体がズン、と重くなった。
鏡に映る何かが動く。
目を向けるとそこには、お気に入りのワンピースを身に着けた私がいた。
「うるせえだとー!?お前みたいな方向音痴、おれが居なきゃ一生この城に帰って来れなかっただろうが!もっと感謝しろ!」
「ぬしら、食事の席で騒ぐなと何度言ったらわかる」
ぱちり、目が開いた。
最初に目に飛び込んできたのは包帯の山。
私はその中に埋もれていた。
もがこうと伸ばした手を見て固まる。
黒い毛の生えた、動物の手…
「起きたのか?ミャーオ!」
「…!?」
顔を上げるとピンクの髪の女の子が鼻の先にいた。
「お前は今日から私の下僕だ。名前はミャオ。
かわいい名前を付けてやったんだから感謝しろよ」
「あ、えっと私ミオって言います」
「うわ!!こいつ喋るのか!!」
ぐわん、と体が宙に浮く。
振り向くとゾロくんが私を持ち上げていた。
…持ち上げていた?
「ホラ」
掲げられたのは鏡の前で、私は声にならない悲鳴を上げる。
鏡に映るゾロくんが持ち上げていたのは、緑色の目をした黒猫だった。
「なんでネコ!!?」
「まあいいサイズなんじゃねえの」
「サイズ!?」
「持ち運びやすくて都合がいい」
「え、えー…」
「ミオ、か?」
聞き覚えのある声が鼓膜を打った。
振り返る前に、鏡越しに映ったその人に、鼓動が一気に速まった。
「ミホークさん…」
ほんのすこし、老けたかしら。
それでも金色の目が宿す鋭い眼光は変わらない。
「お久しぶりです…」
「5年ぶりか」
「そうですね…」
感慨深すぎて言葉が出てこない、と振り返ろうとした瞬間、身体がズン、と重くなった。
鏡に映る何かが動く。
目を向けるとそこには、お気に入りのワンピースを身に着けた私がいた。