結末篇
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あれから5日。
停電は昨日やっと全面復旧した。
サンジくんのお店からもらった食材で普段より豪華なご飯にありついていた私達は、気付かぬうちに少し太ったようだ。
ロビンは仕事が始まると言ってこっちに戻って来た。
ルフィは今日、エースは明日帰ってくるそうだ。
まだこっちの物流は不安定だから、それぞれの場所から食料を調達して来てくれるように頼んだ。
「テレビが見れるー!」
「電気って偉大ねー!!」
「電気会社さんに感謝しなくっちゃ」
ニュースでは被害の大きかった地区の痛ましい状況が繰り返し流れている。
”警察と消防が2000人体制で捜索に当たっています”
「…ネットが繋がるってのもいいわね」
「ほんと、連絡着かないし調べ物できないし大変だったわー」
「授業いつからかしら」
「そうなのよねー、これで課題の締切変わらなかったら文句言ってやるわ」
「そういえば私も仕事いつからなんだろう、聞かなくちゃ」
地震当日の夜から電波障害が発生した。日中のうちからその噂はあったので、シャンクスや職場に連絡を入れて、無事の報告や今後の日程についての確認をしておいた。
ようやく通信手段として復活したスマホに立て続けに通知が入る。
学校の同級生や職場の連絡網に交じって、一件。
地震翌日の早朝に送られたらしいメッセージを受信する。
<弁当うまかった。ありがとう>
ゾロだ。
「…っ」
「マナ?どうしたの?」
「…なんでもない」
*
まただわ、と思う。
地震が起きた日、マナはとっても頼もしかった。
私やナミさんが怖がっているのを宥めたり、てきぱき立ち働いて。
でも、日を追って私達が元気を取り戻すのに反比例するように、マナはぼんやりすることが増えた。
それから、
ほら、また今も。
ソファの上に横座りをして紅茶を口に運ぶ。
カップを置いて窓の外を見る。
そんな単純な仕草にだって、ドキッとするような色気が見え隠れするようになった。
何があったの、と聞くことはしないのだけれど。
聞いたところでマナもうまく答えられないかもしれないのだけど。
ねえ、誰のことを考えているの?
停電は昨日やっと全面復旧した。
サンジくんのお店からもらった食材で普段より豪華なご飯にありついていた私達は、気付かぬうちに少し太ったようだ。
ロビンは仕事が始まると言ってこっちに戻って来た。
ルフィは今日、エースは明日帰ってくるそうだ。
まだこっちの物流は不安定だから、それぞれの場所から食料を調達して来てくれるように頼んだ。
「テレビが見れるー!」
「電気って偉大ねー!!」
「電気会社さんに感謝しなくっちゃ」
ニュースでは被害の大きかった地区の痛ましい状況が繰り返し流れている。
”警察と消防が2000人体制で捜索に当たっています”
「…ネットが繋がるってのもいいわね」
「ほんと、連絡着かないし調べ物できないし大変だったわー」
「授業いつからかしら」
「そうなのよねー、これで課題の締切変わらなかったら文句言ってやるわ」
「そういえば私も仕事いつからなんだろう、聞かなくちゃ」
地震当日の夜から電波障害が発生した。日中のうちからその噂はあったので、シャンクスや職場に連絡を入れて、無事の報告や今後の日程についての確認をしておいた。
ようやく通信手段として復活したスマホに立て続けに通知が入る。
学校の同級生や職場の連絡網に交じって、一件。
地震翌日の早朝に送られたらしいメッセージを受信する。
<弁当うまかった。ありがとう>
ゾロだ。
「…っ」
「マナ?どうしたの?」
「…なんでもない」
*
まただわ、と思う。
地震が起きた日、マナはとっても頼もしかった。
私やナミさんが怖がっているのを宥めたり、てきぱき立ち働いて。
でも、日を追って私達が元気を取り戻すのに反比例するように、マナはぼんやりすることが増えた。
それから、
ほら、また今も。
ソファの上に横座りをして紅茶を口に運ぶ。
カップを置いて窓の外を見る。
そんな単純な仕草にだって、ドキッとするような色気が見え隠れするようになった。
何があったの、と聞くことはしないのだけれど。
聞いたところでマナもうまく答えられないかもしれないのだけど。
ねえ、誰のことを考えているの?