結末篇
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スマホが鳴って目をやると、マナから住人に向けて安否確認の連絡が来ていた。余震にびくびくしながらスペースに行ったら、マナがご飯を作っているところだった。手前のソファには毛布に包まったビビが座っている。
「ナミ!大丈夫だった?」
「うん、ケガとかはしてないけど、マナとビビは?」
「私達も大丈夫よ、ナミさん」
「良かったわ。ほかのヤツらは?」
「ゾロは出動要請でもう出掛けたよ。他の人たちはまだ見てなくて」
卓上コンロで何か料理しているマナが首をかしげる。
「あ、ルフィとか今出かけてるはず」
「ちょっと黒板に書きましょうか」
朝食エントリーを書く場所を安否確認と書き換える。
確認済み:マナ、ビビ、ナミ
出動要請:ゾロ
不在:ルフィ(祖父宅へ連行)エース(福岡へ出張)
不明:ロビン(彼氏の家?)サンジ(市場で買い付け?)
「あとは…トラ男か」
「あ、噂をすれば」
トラ男がスペースに顔を出す。
「大丈夫だった?ロー」
「あァ。ケガした奴はいないか」
「みんな無事だよ」
「そうか」
ツカツカとキッチンまで歩くトラ男は、私達のことが眼中にないみたい。
最近マナに対する好意があからさまなのよね。
「そのうちオンコールが来る可能性が高い」
「じゃあローも出勤ね。お弁当要る?」
「あァ」
「朝ごはんは?」
「要る」
マナもマナで、トラ男に対する距離感が前とは変わった。
なんて言うか、有能な秘書の役割を果たそうとしてるみたいな。
有能な秘書というか、…有能な妻?
いつの間にかマナの手元ではご飯と味噌汁、卵焼きができている。
「ね、先に朝ごはん食べちゃおう!」
「そうね、おなかすいちゃった」
「こんな早くに食べちゃって大丈夫かしら」
「いいのいいの、腹が減っては手回し充電器も回せないわよ」
「予想では停電が1週間続くようだ」
「えー!1週間!?」
「そんなに…!」
「…じゃあそれなりに準備しなきゃ」
「準備?」
「ガスボンベとお水は結構あるけど、食材が足りないから買い出しに行きたいな」
あとは、と言ったまま黙ったマナの頭には、きっとやることがたくさん浮かんでる。さっき同じ揺れを体験したはずなのに、膝を抱えてうずくまってた私と違って、マナは誰より先にスペースに来て、みんなの安否を確認して出勤チームのための料理をして…ほんと、長女気質って言うかなんていうか。
女の子なんだし怖いの当たり前なんだから、男たちに頼り切っちゃえばいいのに、なんて思う私は性格が悪いかしら。
そんなことを考えているとトラ男の医療用携帯が鳴った。反射のようにマナが立ち上がって使い捨て容器におかずを詰め始める。トラ男が通話を終えた時にはお弁当が完成していた。
「ごちそうさま。行ってくる」
「うん、気を付けて」
ホント、それもう妻じゃないの?
「ナミ!大丈夫だった?」
「うん、ケガとかはしてないけど、マナとビビは?」
「私達も大丈夫よ、ナミさん」
「良かったわ。ほかのヤツらは?」
「ゾロは出動要請でもう出掛けたよ。他の人たちはまだ見てなくて」
卓上コンロで何か料理しているマナが首をかしげる。
「あ、ルフィとか今出かけてるはず」
「ちょっと黒板に書きましょうか」
朝食エントリーを書く場所を安否確認と書き換える。
確認済み:マナ、ビビ、ナミ
出動要請:ゾロ
不在:ルフィ(祖父宅へ連行)エース(福岡へ出張)
不明:ロビン(彼氏の家?)サンジ(市場で買い付け?)
「あとは…トラ男か」
「あ、噂をすれば」
トラ男がスペースに顔を出す。
「大丈夫だった?ロー」
「あァ。ケガした奴はいないか」
「みんな無事だよ」
「そうか」
ツカツカとキッチンまで歩くトラ男は、私達のことが眼中にないみたい。
最近マナに対する好意があからさまなのよね。
「そのうちオンコールが来る可能性が高い」
「じゃあローも出勤ね。お弁当要る?」
「あァ」
「朝ごはんは?」
「要る」
マナもマナで、トラ男に対する距離感が前とは変わった。
なんて言うか、有能な秘書の役割を果たそうとしてるみたいな。
有能な秘書というか、…有能な妻?
いつの間にかマナの手元ではご飯と味噌汁、卵焼きができている。
「ね、先に朝ごはん食べちゃおう!」
「そうね、おなかすいちゃった」
「こんな早くに食べちゃって大丈夫かしら」
「いいのいいの、腹が減っては手回し充電器も回せないわよ」
「予想では停電が1週間続くようだ」
「えー!1週間!?」
「そんなに…!」
「…じゃあそれなりに準備しなきゃ」
「準備?」
「ガスボンベとお水は結構あるけど、食材が足りないから買い出しに行きたいな」
あとは、と言ったまま黙ったマナの頭には、きっとやることがたくさん浮かんでる。さっき同じ揺れを体験したはずなのに、膝を抱えてうずくまってた私と違って、マナは誰より先にスペースに来て、みんなの安否を確認して出勤チームのための料理をして…ほんと、長女気質って言うかなんていうか。
女の子なんだし怖いの当たり前なんだから、男たちに頼り切っちゃえばいいのに、なんて思う私は性格が悪いかしら。
そんなことを考えているとトラ男の医療用携帯が鳴った。反射のようにマナが立ち上がって使い捨て容器におかずを詰め始める。トラ男が通話を終えた時にはお弁当が完成していた。
「ごちそうさま。行ってくる」
「うん、気を付けて」
ホント、それもう妻じゃないの?