進展編
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「あーっ、それ私も持ってます!ユニクロですよね!?」
その声を発した女子と、発された私を除いて、一瞬周りが凍るのが分かった。
これが世に言うマウンティング。
「それめっちゃいいですよねー!」
ここは、飲まれないだけじゃなくカウンターパンチをお見舞いするくらいが丁度いい。
「えっ」
ふにゃりと小首をかしげて見せて、襟元のタグを引っ張る。
そこに視線を送ってきた男子に近寄って、あえて更に視線を誘導する。
今日はナミに髪をアップにしてもらったから、
たぶん今、全ての男子の視線は私のうなじに集まっているはず。
「タグ、ユニクロですか?」
「…いえ!そんなことないですね!」
「よかったー、間違ってユニクロ着てきちゃったかと思いましたー!」
にこり、最上の笑顔。
目の前の彼とその後ろの男子数名が一気に色めき立つのがわかる。
振り返ると、開口一番マウンティングをしてきた女子がすごい形相でこちらを見ていた。
彼女にも同じ笑顔で返して、ナミのところに戻る。
「…やるわねマナ」
「女社会長いからね」
「あの子、前回お気に入りの男子がマナを気に入ってたの、根に持ってるんだと思うわ」
「あんまり目立たないようにしようかなー」
「気にすることないって」
*
「もう一人の方っていつ頃来るんですか?」
「あーもうそろそろ来ると思うよ」
「でもあいつ来ると全部持ってかれるからなあ」
シャンパンを口から離して会話に参加する。
「素敵な方なんですか?」
「やーもうスペックが抜群なのよ、まず医者だしイケメンだし長身だし」
「えー、早く会いたーい!」
「とか噂してたら来たけど」
「…ナミ、」
「ん?」
「嫌な予感がする」
「トラファルガー、こっちこっち!」
「遅れて悪い」
聞きなれた声。
振り向かなくてもわかる。
そういえば今朝、いつもよりピシッとした格好してた気がする。
あと、今日これからすごく面倒になりそうなことも。
ゆっくり振り返る。
案の定、驚愕の表情の後に、ものすごく不機嫌な表情を浮かべるローが瞳に映った。
その声を発した女子と、発された私を除いて、一瞬周りが凍るのが分かった。
これが世に言うマウンティング。
「それめっちゃいいですよねー!」
ここは、飲まれないだけじゃなくカウンターパンチをお見舞いするくらいが丁度いい。
「えっ」
ふにゃりと小首をかしげて見せて、襟元のタグを引っ張る。
そこに視線を送ってきた男子に近寄って、あえて更に視線を誘導する。
今日はナミに髪をアップにしてもらったから、
たぶん今、全ての男子の視線は私のうなじに集まっているはず。
「タグ、ユニクロですか?」
「…いえ!そんなことないですね!」
「よかったー、間違ってユニクロ着てきちゃったかと思いましたー!」
にこり、最上の笑顔。
目の前の彼とその後ろの男子数名が一気に色めき立つのがわかる。
振り返ると、開口一番マウンティングをしてきた女子がすごい形相でこちらを見ていた。
彼女にも同じ笑顔で返して、ナミのところに戻る。
「…やるわねマナ」
「女社会長いからね」
「あの子、前回お気に入りの男子がマナを気に入ってたの、根に持ってるんだと思うわ」
「あんまり目立たないようにしようかなー」
「気にすることないって」
*
「もう一人の方っていつ頃来るんですか?」
「あーもうそろそろ来ると思うよ」
「でもあいつ来ると全部持ってかれるからなあ」
シャンパンを口から離して会話に参加する。
「素敵な方なんですか?」
「やーもうスペックが抜群なのよ、まず医者だしイケメンだし長身だし」
「えー、早く会いたーい!」
「とか噂してたら来たけど」
「…ナミ、」
「ん?」
「嫌な予感がする」
「トラファルガー、こっちこっち!」
「遅れて悪い」
聞きなれた声。
振り向かなくてもわかる。
そういえば今朝、いつもよりピシッとした格好してた気がする。
あと、今日これからすごく面倒になりそうなことも。
ゆっくり振り返る。
案の定、驚愕の表情の後に、ものすごく不機嫌な表情を浮かべるローが瞳に映った。