加速編
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嘘は、言ってない。
ただ、言わなかったことがあるだけだ。
“永遠に妹”は自分にかけた呪いだ。
繰り返すことで、そうでないことが浮き彫りになる反面、行動を縛ることができる。
「でも、忘れないでくれ」
マナの瞳が揺らぐ。
「今も俺にとってお前は、ガキの頃と変わらず大切で、
本当はあらゆるものから守りたいって思ってるからな」
嘘は言ってない。
言ってないことがあるだけで。
それでも、マナは信じたようだった。
もう一つ、言ってないことがある。
「あとな、」
「…うん」
「実は、戸籍の事なんだが」
「…うん?」
「お前が20歳の時に戸籍抜けるって言った時」
「うん」
「実は裁判所に却下されてたんだわ」
「…え…!?」
いつも何かに驚いているような目がさらに大きく見開かれる。
目玉落ちるんじゃねえか。
「お前の扶養義務があるとか何とかで」
「…ってことは」
「…俺、まだお前の兄ちゃんなんだよな」
マナが瞬き以外の動きを止めて固まっている。
動き出した瞬間殴られるんじゃないだろうか。
目線が下がって深く息が吐きだされる。
「シャンクス」
「…なんだ」
「歯、食いしばって」
「…わかった」
こいつの一撃何気に重いんだよなァ。
言われた通り、歯を食いしばって目を閉じる。
次の瞬間、マナが向かってくる気配がした。
ただ、言わなかったことがあるだけだ。
“永遠に妹”は自分にかけた呪いだ。
繰り返すことで、そうでないことが浮き彫りになる反面、行動を縛ることができる。
「でも、忘れないでくれ」
マナの瞳が揺らぐ。
「今も俺にとってお前は、ガキの頃と変わらず大切で、
本当はあらゆるものから守りたいって思ってるからな」
嘘は言ってない。
言ってないことがあるだけで。
それでも、マナは信じたようだった。
もう一つ、言ってないことがある。
「あとな、」
「…うん」
「実は、戸籍の事なんだが」
「…うん?」
「お前が20歳の時に戸籍抜けるって言った時」
「うん」
「実は裁判所に却下されてたんだわ」
「…え…!?」
いつも何かに驚いているような目がさらに大きく見開かれる。
目玉落ちるんじゃねえか。
「お前の扶養義務があるとか何とかで」
「…ってことは」
「…俺、まだお前の兄ちゃんなんだよな」
マナが瞬き以外の動きを止めて固まっている。
動き出した瞬間殴られるんじゃないだろうか。
目線が下がって深く息が吐きだされる。
「シャンクス」
「…なんだ」
「歯、食いしばって」
「…わかった」
こいつの一撃何気に重いんだよなァ。
言われた通り、歯を食いしばって目を閉じる。
次の瞬間、マナが向かってくる気配がした。