加速編
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シャンクスがドアを開けてくれて、車の助手席に乗り込む。
中学生や高校生のころ、部活とかで遅くなるとよくこうやって迎えに来てくれた。
大学生になって、戸籍の件でぎくしゃくしてからも、送り迎えだけは必ずしてくれた。
大好きなお酒も時に我慢して。
「…今日はお酒飲んでなかったの?」
「…あァ、まぁな」
「…」
シャンクスの首元に近づく。この匂い。
「…飲んでるよね?ウイスキー?」
「…あんなの飲んだうちに入んねえよ」
「うーん、」
正直ちょっと、いやかなり怖い。
「私、久しぶりに運転したいな」
「お前の運転なら俺が酒飲んで運転したほうが安全だろ」
「わかんないよー?試しに運転させてよ」
お願いの仕方なら26年で嫌というほど身についている。
粘り勝ちしてハンドルを奪うのに成功した。
運転をしていると、考え事が深まりすぎなくていい。
普段私にするように、意外なくらい優しくベッドに降ろす背中を思い出す。
…あれは、私が特別な訳じゃないんだな。
女の人が潰れたら、誰に対してだってゾロはああやって世話をするんだろう。
たまたま一番よく目の前で潰れるのが私だってだけだ。
で、据え膳状態だから触ってみてるだけ、なのかもしれない。
むしろ、迷惑ばっかりかけているのかも。
なんか、恥ずかしくなってきた。
好かれていると思い込んでいた自分が。
中学生や高校生のころ、部活とかで遅くなるとよくこうやって迎えに来てくれた。
大学生になって、戸籍の件でぎくしゃくしてからも、送り迎えだけは必ずしてくれた。
大好きなお酒も時に我慢して。
「…今日はお酒飲んでなかったの?」
「…あァ、まぁな」
「…」
シャンクスの首元に近づく。この匂い。
「…飲んでるよね?ウイスキー?」
「…あんなの飲んだうちに入んねえよ」
「うーん、」
正直ちょっと、いやかなり怖い。
「私、久しぶりに運転したいな」
「お前の運転なら俺が酒飲んで運転したほうが安全だろ」
「わかんないよー?試しに運転させてよ」
お願いの仕方なら26年で嫌というほど身についている。
粘り勝ちしてハンドルを奪うのに成功した。
運転をしていると、考え事が深まりすぎなくていい。
普段私にするように、意外なくらい優しくベッドに降ろす背中を思い出す。
…あれは、私が特別な訳じゃないんだな。
女の人が潰れたら、誰に対してだってゾロはああやって世話をするんだろう。
たまたま一番よく目の前で潰れるのが私だってだけだ。
で、据え膳状態だから触ってみてるだけ、なのかもしれない。
むしろ、迷惑ばっかりかけているのかも。
なんか、恥ずかしくなってきた。
好かれていると思い込んでいた自分が。