加速編
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マナが部屋から戻ってくる。
「ゾロ、私の部屋、その人に使ってもらおう」
「あァ?」
「今シーツとか新しくしてきた」
「いや、でもよ」
「私だったら、もともと友達でしたとか言えば角立たないでしょ?」
「…」
「明日の朝ここに二人が寝てたら朝食準備に気を使っちゃうもの」
「…お前はどうするんだよ」
「大丈夫。もう確保した」
どこに何をだ。
「実家に帰省することにしたから」
「そうか」
…実家?
「その人、お名前は?」
「たしぎ」
「たしぎさんね、ベッドに運んであげて」
マナのベッドにたしぎを降ろす。
いつもマナにしていることを他の奴にする、違和感。
便箋に何かを書き付けながらマナがこちらに目をやる。
「たしぎさんが起きたらゾロに連絡行くようにしていい?」
「あァ」
「…あーでもゾロ起きないかもしれないから、一応私の連絡先もかいておくね」
ベッドのサイドテーブルにはメガネと水とメモ、部屋着、充電器に繋がれたスマホ。
メモには「シャワーもどうぞお使いください」
「お前の部屋はホテルか。」
「…そうね」
「スマホの充電までしてやるとかどれだけ過保護なんだよ」
「出先で一番困るのはスマホの充電が切れることでしょ」
荷造りをしていたマナのスマホが鳴る。
部屋を後にして、掛けたカギを手渡される。
「じゃあ、よろしくね」
廊下には赤髪が待っていた。
カバンを持ったマナが駆け寄る。
流れるようにカバンは赤髪の左手に収まり、右手はマナの背中に添えられる。
歩き出す瞬間、目が合った。
かすかだが明確な敵意。