閑話休題編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それで後輩女子の運転する車乗ったんだけど、恥ずかしくてずっと屈んでたってワケ」
「へー、エースってそういうの気にするんだね」
「普通気にするだろ」
「ねえ、サボは女の子の運転する車に乗るのダメなタイプ?」
「あー…俺は正直どっちでもいい」
「おいおいマジか」
「ゾロは嫌がりそうだねー」
「わかってんじゃねえか」
「なー、やっぱそうだよな!」
次の日のスペース、みんなが帰ってくる前の時間。
「ねぇゾロ」
「あ?」
「次の土曜日あいてる?」
「あァ、用事はねえな」
「大会のお祝いにいいとこ連れてってあげる」
「イイとこ?」
「ふふふ、行ってからのお楽しみ」
本当は私の運転で連れて行くことを想定してたけど、電車移動にした。
ここは相手のプライドを立てよう。
ゾロを連れてきたのは足湯だった。
「いいでしょ、ここ」
「こんなとこあったんだな」
「あんまり知られてないんだよね」
「マナさん」
「お久しぶりです、支配人さん」
支配人が声をかけてきた。
「いつ以来でしょうか」
「そうですね、3年ぶりくらいかもしれません」
「…大人の女性になられましたね」
「さあ、どうでしょうか」
髪の色が変わっていることに、時の流れを思い知る。
「そちらの方は?」
「…友人です」
「そうですか、こんにちは」
「…どうも」
ここの足湯は、料金はさほど高くはないのだが、紹介がないと利用できない仕組みになっている。
そのせいか、他の利用客も穏やかで静かに利用している人が多い。
軽食やお菓子も用意してあって、とくに支配人の作るわらび餅は絶品だった。
足湯をひとしきり堪能したあとに。
「ゾロ、おなかすかない?」
「あァ、結構空いてきた」
「実はお弁当を持ってきましたー」
「お、マジか」
ゾロは口の端を上げただけだったけど、たぶん見た目より喜んでいると思う。
私がローにお弁当を作っているのを、ものすごく意識しているのには気づいていた。
絶対に本人からは言い出さなかったけれど。
「ん、うまい」
「ふふ、ありがと」
あのお弁当は食事のお礼で、今は雇用契約みたいなものだよ、
ローと私の関係性がどうこうしたわけじゃないんだよって、説明しておきたいのだけど。
でも自分から言うのもはばかられるし、ゾロも聞いては来ないから。
なんとなく、説明をおざなりにしたのまま今まで来てしまっていた。
「へー、エースってそういうの気にするんだね」
「普通気にするだろ」
「ねえ、サボは女の子の運転する車に乗るのダメなタイプ?」
「あー…俺は正直どっちでもいい」
「おいおいマジか」
「ゾロは嫌がりそうだねー」
「わかってんじゃねえか」
「なー、やっぱそうだよな!」
次の日のスペース、みんなが帰ってくる前の時間。
「ねぇゾロ」
「あ?」
「次の土曜日あいてる?」
「あァ、用事はねえな」
「大会のお祝いにいいとこ連れてってあげる」
「イイとこ?」
「ふふふ、行ってからのお楽しみ」
本当は私の運転で連れて行くことを想定してたけど、電車移動にした。
ここは相手のプライドを立てよう。
ゾロを連れてきたのは足湯だった。
「いいでしょ、ここ」
「こんなとこあったんだな」
「あんまり知られてないんだよね」
「マナさん」
「お久しぶりです、支配人さん」
支配人が声をかけてきた。
「いつ以来でしょうか」
「そうですね、3年ぶりくらいかもしれません」
「…大人の女性になられましたね」
「さあ、どうでしょうか」
髪の色が変わっていることに、時の流れを思い知る。
「そちらの方は?」
「…友人です」
「そうですか、こんにちは」
「…どうも」
ここの足湯は、料金はさほど高くはないのだが、紹介がないと利用できない仕組みになっている。
そのせいか、他の利用客も穏やかで静かに利用している人が多い。
軽食やお菓子も用意してあって、とくに支配人の作るわらび餅は絶品だった。
足湯をひとしきり堪能したあとに。
「ゾロ、おなかすかない?」
「あァ、結構空いてきた」
「実はお弁当を持ってきましたー」
「お、マジか」
ゾロは口の端を上げただけだったけど、たぶん見た目より喜んでいると思う。
私がローにお弁当を作っているのを、ものすごく意識しているのには気づいていた。
絶対に本人からは言い出さなかったけれど。
「ん、うまい」
「ふふ、ありがと」
あのお弁当は食事のお礼で、今は雇用契約みたいなものだよ、
ローと私の関係性がどうこうしたわけじゃないんだよって、説明しておきたいのだけど。
でも自分から言うのもはばかられるし、ゾロも聞いては来ないから。
なんとなく、説明をおざなりにしたのまま今まで来てしまっていた。