恋は戦争編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
昨日、昼過ぎからだるくて早めに帰ったら、スペースに行った途端マナに見抜かれた。
「あれ?サボ、調子悪い?」
「…たぶん熱あるわ」
「あら、風邪かな」
「後輩にうつされたんだと思う」
「おかゆかなんか作る?」
「や、食欲ないからいい」
「そっか。なんか必要なら連絡してね」
よく考えるとこの時期に毎年恒例の風邪だった。
いつもと同じやり取り。
ついこの間まで、キスの件が尾を引いていた。
俺は不自然にならない程度にスペースにいる時間を減らしていたし、
マナもオレがいるときはどことなく会話がぎこちなかったりしていた。
でも、それがウソのように、今朝もマナから体調を気遣う連絡が来ている。
「マナ」
「サボ、大丈夫?」
「ま、いつもの風邪だろ」
「そういえばこの時期よく風邪ひくよね」
「飲み物はたくさんあるから気にすんな」
「うん、まだ食欲ない?」
「たぶん夕方には何か食べたくなると思う」
「わかった、買い出ししておくね」
「助かる」
今までの事があったのに、結局こうやって世話を焼いてくるのがマナの人の良さだと思う。
例え、なにかで自分が傷ついていたとしても、目の前に弱っている人がいたら、
それまでの経緯とか全部忘れて手を差し伸べてしまうところ。
体調不良を大義名分に許してもらおうとしている罪悪感を感じる一方で、
人の良さを守りたい、そのせいで傷ついてほしくないという庇護欲も胸をよぎる。
矛盾した感情に少しだけ笑いが漏れた。
「あれ?サボ、調子悪い?」
「…たぶん熱あるわ」
「あら、風邪かな」
「後輩にうつされたんだと思う」
「おかゆかなんか作る?」
「や、食欲ないからいい」
「そっか。なんか必要なら連絡してね」
よく考えるとこの時期に毎年恒例の風邪だった。
いつもと同じやり取り。
ついこの間まで、キスの件が尾を引いていた。
俺は不自然にならない程度にスペースにいる時間を減らしていたし、
マナもオレがいるときはどことなく会話がぎこちなかったりしていた。
でも、それがウソのように、今朝もマナから体調を気遣う連絡が来ている。
「マナ」
「サボ、大丈夫?」
「ま、いつもの風邪だろ」
「そういえばこの時期よく風邪ひくよね」
「飲み物はたくさんあるから気にすんな」
「うん、まだ食欲ない?」
「たぶん夕方には何か食べたくなると思う」
「わかった、買い出ししておくね」
「助かる」
今までの事があったのに、結局こうやって世話を焼いてくるのがマナの人の良さだと思う。
例え、なにかで自分が傷ついていたとしても、目の前に弱っている人がいたら、
それまでの経緯とか全部忘れて手を差し伸べてしまうところ。
体調不良を大義名分に許してもらおうとしている罪悪感を感じる一方で、
人の良さを守りたい、そのせいで傷ついてほしくないという庇護欲も胸をよぎる。
矛盾した感情に少しだけ笑いが漏れた。