予感編
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昼を過ぎると雪が降り始めて、園内の人影もまばらになってきた。
でも本番はここから。
「行くか、要塞」
「今日は何回出来るかなー?」
そう、私たちの一番の目的は絶叫系ではなく、潜入アトラクションにある。
2年前初めて一緒に来た時にお互いにハマってしまい、一時期通い詰めていた。
「その前にたこやき買おう」
「ああ、いつものな」
通り道にあるお店でたこ焼きを買って、並びながら食べるのがいつものパターン。
「今日は特に寒いからおいしいよね」
「飲み物も買うか」
「うん!」
ふと、遠くから視線を感じて振り向くと、別の並び列からさっきの女の子がこちらを見ていた。
さっきより強めの敵意を込められているのを感じる。
同じようににっこり微笑んで、サボのもとへ駆け寄った。
刺さる視線は居心地が悪いけど、ここはサボの思惑通り振る舞おう。
アトラクションに連続5回潜入をして、いったん休憩を入れる。
「ちょっとずつは進んでるんだけどねー!」
「なかなか時間内に出来ないな」
「地図とか書いてみる?」
「おっ名案」
雪は止んでいて、ベンチでたい焼きを食べながら対策を練る。
考え込んでいるサボを改めて眺めると、思いのほか端正な横顔をしていることに気づく。
さっきの女の子はかっこいいとか思いながらこの横顔を眺めてるのかなあ。
「どうかしたか?」
「ううん、なにも」
「ちょっと一回別の乗り物で気分転換しないか?」
「あ、いいね」
「乗ったことないやつ乗ってみよう」
サボが子供向けのミニジェットコースターを指す。
「うん!楽しそう」
並ぶことなく乗り場まで行って、キャストに案内されてから気づく。
子供向けの乗り物だから、大人の足の間に子供が座る形で二人乗りすることに。
動揺してサボを見ると、涼しい顔。
…知ってて確信犯か。
「男性の方お先にどうぞ」
「結構寒いかもな」
「…うん」
サボの長い脚の間にはまり込んで座る。
捕まるところは私の前にしかないから、後ろから抱きしめられる格好になる。
「寒くないか?」
「大丈夫…だけど、これ、意外と怖いかも…!」
安全装置が少ない分、落ちるかもしれない恐怖が頭をよぎる。
「大丈夫だって、オレが抑えてるから」
「…お願いします…!!」
王道の絶叫系より恐怖を感じながら、サボの腕にしがみついた。
でも本番はここから。
「行くか、要塞」
「今日は何回出来るかなー?」
そう、私たちの一番の目的は絶叫系ではなく、潜入アトラクションにある。
2年前初めて一緒に来た時にお互いにハマってしまい、一時期通い詰めていた。
「その前にたこやき買おう」
「ああ、いつものな」
通り道にあるお店でたこ焼きを買って、並びながら食べるのがいつものパターン。
「今日は特に寒いからおいしいよね」
「飲み物も買うか」
「うん!」
ふと、遠くから視線を感じて振り向くと、別の並び列からさっきの女の子がこちらを見ていた。
さっきより強めの敵意を込められているのを感じる。
同じようににっこり微笑んで、サボのもとへ駆け寄った。
刺さる視線は居心地が悪いけど、ここはサボの思惑通り振る舞おう。
アトラクションに連続5回潜入をして、いったん休憩を入れる。
「ちょっとずつは進んでるんだけどねー!」
「なかなか時間内に出来ないな」
「地図とか書いてみる?」
「おっ名案」
雪は止んでいて、ベンチでたい焼きを食べながら対策を練る。
考え込んでいるサボを改めて眺めると、思いのほか端正な横顔をしていることに気づく。
さっきの女の子はかっこいいとか思いながらこの横顔を眺めてるのかなあ。
「どうかしたか?」
「ううん、なにも」
「ちょっと一回別の乗り物で気分転換しないか?」
「あ、いいね」
「乗ったことないやつ乗ってみよう」
サボが子供向けのミニジェットコースターを指す。
「うん!楽しそう」
並ぶことなく乗り場まで行って、キャストに案内されてから気づく。
子供向けの乗り物だから、大人の足の間に子供が座る形で二人乗りすることに。
動揺してサボを見ると、涼しい顔。
…知ってて確信犯か。
「男性の方お先にどうぞ」
「結構寒いかもな」
「…うん」
サボの長い脚の間にはまり込んで座る。
捕まるところは私の前にしかないから、後ろから抱きしめられる格好になる。
「寒くないか?」
「大丈夫…だけど、これ、意外と怖いかも…!」
安全装置が少ない分、落ちるかもしれない恐怖が頭をよぎる。
「大丈夫だって、オレが抑えてるから」
「…お願いします…!!」
王道の絶叫系より恐怖を感じながら、サボの腕にしがみついた。