結末篇
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3人がスペースを後にして、ゾロと2人になった。
今しかない、と覚悟を決める。
「…ねぇゾロ、さっきの、」
「お前なァ、相手がルフィだからって近寄りすぎだ」
「え、」
「あと、トラ男の家事やってんのもそろそろ辞めろ」
”辞めさせられるのは彼氏ぐらいだろうが、いねえもんな”
もしかして。
ゾロの中ではもう私を自分のものにしたつもりでいる?
「土曜は時間あるか」
「え、うん」
「空けとけ。出かけるぞ」
「あ、わかった」
「じゃあ俺は寝る」
いつもならここでおやすみ、と送り出すのだけれど。
踵を返す後姿にいつかのレストランでのローが重なる。
「待ってゾロ」
「…なんだ?」
「ちゃんと言ってくれなきゃわかんないよ」
ゾロの眉間にしわが寄る。
「お前は好きでもない男に抱かれんのか」
「そんなことない」
「おれもだ。それでいいじゃねェか」
「…良くないから言ってるの」
ゾロがガシガシと頭を掻いた。
面倒な女になっている自覚はある。
だけど。
この恋に賭けるために、傷つけた人がいる。
なあなあにしたまま、始めたくない。
「ちゃんと、言葉が欲しい」
ひとつ溜息がつかれた。
そんなに面倒なら辞めると言われる予感がして、体がこわばる。
さっきの言葉を撤回しようとして、けれどすぐに思い直した。
このくらいで面倒くさがるなら、どのみち私と長く一緒にいてもらうことは難しい。
十数秒の間があって、突然ゾロがぐっと距離を詰めてくる。
何をされるか想像したけど、私は動かなかった。
手を引かれ唇が重なる。
すぐに離れた唇がうっすらと開いた。
「好きだ、マナ」
望んでいたものをあっさり貰えて私は固まった。
数秒後、あまりにストレートな言葉に胸が震えてじわりと涙が滲みだす。
ゾロの顔が一気に赤くなって、私の顔は肩に押し付けられた。
「…ゾロ、」
「お前は」
「私も、好きです」
抱き締める力が強まったと思ったら、次の瞬間手が解かれた。
「…寝る」
「あ、うん。おやすみ」
ぼんやりした気持ちで背中を見送ると扉の前でゾロの足が止まった。
「…週末、覚悟しとけよ」
去っていく足音を聞きながら、その意味を理解して私も赤面する。
「…なに着て行こう…」
誰も居ないスペースに独り言が零れた。
今しかない、と覚悟を決める。
「…ねぇゾロ、さっきの、」
「お前なァ、相手がルフィだからって近寄りすぎだ」
「え、」
「あと、トラ男の家事やってんのもそろそろ辞めろ」
”辞めさせられるのは彼氏ぐらいだろうが、いねえもんな”
もしかして。
ゾロの中ではもう私を自分のものにしたつもりでいる?
「土曜は時間あるか」
「え、うん」
「空けとけ。出かけるぞ」
「あ、わかった」
「じゃあ俺は寝る」
いつもならここでおやすみ、と送り出すのだけれど。
踵を返す後姿にいつかのレストランでのローが重なる。
「待ってゾロ」
「…なんだ?」
「ちゃんと言ってくれなきゃわかんないよ」
ゾロの眉間にしわが寄る。
「お前は好きでもない男に抱かれんのか」
「そんなことない」
「おれもだ。それでいいじゃねェか」
「…良くないから言ってるの」
ゾロがガシガシと頭を掻いた。
面倒な女になっている自覚はある。
だけど。
この恋に賭けるために、傷つけた人がいる。
なあなあにしたまま、始めたくない。
「ちゃんと、言葉が欲しい」
ひとつ溜息がつかれた。
そんなに面倒なら辞めると言われる予感がして、体がこわばる。
さっきの言葉を撤回しようとして、けれどすぐに思い直した。
このくらいで面倒くさがるなら、どのみち私と長く一緒にいてもらうことは難しい。
十数秒の間があって、突然ゾロがぐっと距離を詰めてくる。
何をされるか想像したけど、私は動かなかった。
手を引かれ唇が重なる。
すぐに離れた唇がうっすらと開いた。
「好きだ、マナ」
望んでいたものをあっさり貰えて私は固まった。
数秒後、あまりにストレートな言葉に胸が震えてじわりと涙が滲みだす。
ゾロの顔が一気に赤くなって、私の顔は肩に押し付けられた。
「…ゾロ、」
「お前は」
「私も、好きです」
抱き締める力が強まったと思ったら、次の瞬間手が解かれた。
「…寝る」
「あ、うん。おやすみ」
ぼんやりした気持ちで背中を見送ると扉の前でゾロの足が止まった。
「…週末、覚悟しとけよ」
去っていく足音を聞きながら、その意味を理解して私も赤面する。
「…なに着て行こう…」
誰も居ないスペースに独り言が零れた。
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