夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十話 温泉旅行妖退治!
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「壺の封印が解けた!? しかも部屋にあったわけ?」
夜中に封印が解けた気がしたから様子を見に下に行こうとしたのだという。
「しかしあの壺かなり強力な封印がしていたから気にすることもないと思ったのだがな」
ニャンコ先生がぼやく。
「お前も無意識にそう感じ取っていたから名取に話すこともないと思っていたんだろう」
「まあ夏目は妖力が強いし、そう思う事もあるか……。だけど封印は解けたよね?」
佐貝がニャンコ先生をじろりと見る。
「ふむ。……自分で封印を破るとはなかなか強力な奴だな。それにあの封印は最近のやつだ」
「最近?」
「どういうこと?」
二人がニャンコ先生に訊こうとした時だった。ずり下がる人影を見つける。
その人影がぼたりと落ちてくる。
「「うわああああ!」」
悲鳴を上げる夏目と美結花。
「うっ…。ううっ…」
うめき声をあげるその妖。
(あ、怪我してる……)
美結花は怪我をしていることに気づいた。
「おお。やはりなかなか大物だな。喰ってもいいか。夏目」
「先生……」
「はあ……」
呆れた目でニャンコ先生を見る夏目と美結花。
『……え? 夏目? あっ。あの友人帳をお持ちの夏目様!? ここで会ったが百年目! どうか、どうか名をお返しください!!』
その妖が夏目に寄ってくる。
「うわっ──!」
「貴志に何すんの!?」
思わずパンチしてしまう美結花。
場は混乱に陥っていた。
『…私はスミエと申します。この地にずっと住んでいたのですが。人間がやってきて邪魔だと言って私を壺に封じたのでございます』
そう言って事情をスミエは説明してくれる。
『人間は嫌いです』
そう言ってしくしくと泣く。
「どうする?」
「どうもこうもないだろ」
名を返すのは夏目の意思だ。そこは決定事項なのだろう。
『どうか名をお返しください。そうすればもう人里に未練はございません。名を返していただいたらもうこの地より去り、山奥へと消えましょう。どうか』
そう言って泣くスミエ。
(う~ん。名を返してほしいのは本当なんだろうけど……。なんか人里に未練はないとか、ここから去るとか嘘くさいんだよな……。泣いているのも……)
もやもやする美結花。
(でも貴志は返す気みたいだし……。水を差すのもな……)
何かあれば動こうという気構えで美結花はその場にいた。
「この旅館に迷惑かけたりする気はないのかい? もしそうなら君の名を呼んで出ていくよう命令することもできる」
(する気もないくせに)
脅すように夏目は言うが、そんな気はないことはお見通しだ。そうしたら妖と今まで通り関わっていられないと思っているから友人帳で命令したりあまりしないのだ。
『いいえ、夏目様。お望みなら命令されずとも、もうこの館からは出ていきます』
そこで夏目はため息をついた。
「長いこと縛って悪かった。ごめんなスミエ、君に名を返そう」
友人帳がぱらぱらとめくられる。
「「スミエ」。君に名を返そう。受けてくれ」
名がスミエに返される。
『ふふふふっ!』
スミエが不気味な笑い声を発する。
「やっぱり嘘だったのね!」
美結花は身構えた。
『ふふ。これでもう恐れるものはない。お前はレイコと違って優しいね。せめて苦しまないよう一口で喰ってやろう』
「貴志!」
美結花は夏目の元へと駆け寄るが、スミエはそれより早かった。
しかし襲い掛かることはなかった。
「ぎゃっ!」
名取がやってきて夏目を守ったのだ。
「「名取さん」」
二人が名取の名を呼ぶ。
「ちっ!」
「このっ!」
佐貝とニャンコ先生が光を発してスミエをひるませる。
そのすきに美結花たちは逃げた。
夜中に封印が解けた気がしたから様子を見に下に行こうとしたのだという。
「しかしあの壺かなり強力な封印がしていたから気にすることもないと思ったのだがな」
ニャンコ先生がぼやく。
「お前も無意識にそう感じ取っていたから名取に話すこともないと思っていたんだろう」
「まあ夏目は妖力が強いし、そう思う事もあるか……。だけど封印は解けたよね?」
佐貝がニャンコ先生をじろりと見る。
「ふむ。……自分で封印を破るとはなかなか強力な奴だな。それにあの封印は最近のやつだ」
「最近?」
「どういうこと?」
二人がニャンコ先生に訊こうとした時だった。ずり下がる人影を見つける。
その人影がぼたりと落ちてくる。
「「うわああああ!」」
悲鳴を上げる夏目と美結花。
「うっ…。ううっ…」
うめき声をあげるその妖。
(あ、怪我してる……)
美結花は怪我をしていることに気づいた。
「おお。やはりなかなか大物だな。喰ってもいいか。夏目」
「先生……」
「はあ……」
呆れた目でニャンコ先生を見る夏目と美結花。
『……え? 夏目? あっ。あの友人帳をお持ちの夏目様!? ここで会ったが百年目! どうか、どうか名をお返しください!!』
その妖が夏目に寄ってくる。
「うわっ──!」
「貴志に何すんの!?」
思わずパンチしてしまう美結花。
場は混乱に陥っていた。
『…私はスミエと申します。この地にずっと住んでいたのですが。人間がやってきて邪魔だと言って私を壺に封じたのでございます』
そう言って事情をスミエは説明してくれる。
『人間は嫌いです』
そう言ってしくしくと泣く。
「どうする?」
「どうもこうもないだろ」
名を返すのは夏目の意思だ。そこは決定事項なのだろう。
『どうか名をお返しください。そうすればもう人里に未練はございません。名を返していただいたらもうこの地より去り、山奥へと消えましょう。どうか』
そう言って泣くスミエ。
(う~ん。名を返してほしいのは本当なんだろうけど……。なんか人里に未練はないとか、ここから去るとか嘘くさいんだよな……。泣いているのも……)
もやもやする美結花。
(でも貴志は返す気みたいだし……。水を差すのもな……)
何かあれば動こうという気構えで美結花はその場にいた。
「この旅館に迷惑かけたりする気はないのかい? もしそうなら君の名を呼んで出ていくよう命令することもできる」
(する気もないくせに)
脅すように夏目は言うが、そんな気はないことはお見通しだ。そうしたら妖と今まで通り関わっていられないと思っているから友人帳で命令したりあまりしないのだ。
『いいえ、夏目様。お望みなら命令されずとも、もうこの館からは出ていきます』
そこで夏目はため息をついた。
「長いこと縛って悪かった。ごめんなスミエ、君に名を返そう」
友人帳がぱらぱらとめくられる。
「「スミエ」。君に名を返そう。受けてくれ」
名がスミエに返される。
『ふふふふっ!』
スミエが不気味な笑い声を発する。
「やっぱり嘘だったのね!」
美結花は身構えた。
『ふふ。これでもう恐れるものはない。お前はレイコと違って優しいね。せめて苦しまないよう一口で喰ってやろう』
「貴志!」
美結花は夏目の元へと駆け寄るが、スミエはそれより早かった。
しかし襲い掛かることはなかった。
「ぎゃっ!」
名取がやってきて夏目を守ったのだ。
「「名取さん」」
二人が名取の名を呼ぶ。
「ちっ!」
「このっ!」
佐貝とニャンコ先生が光を発してスミエをひるませる。
そのすきに美結花たちは逃げた。
