夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十話 温泉旅行妖退治!
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あの後、彩たちと部屋に戻って眠りについた美結花は悪夢を見た。
「ウソツキ……」
─違う。嘘なんかじゃない。本当にいるのに
子供の頃の自分が泣いている。本当にいるのに信じてもらえない。
「ウソツキ」
「ウソツキ。いないじゃない」
─いるのに! なんで誰も信じてくれないの!?
大人たちも困った顔でこちらをよく見ていた。
見えないものをいると言い張る子供は扱いにくかったのだろう。
「「噓つき」」
彩と小枝がそう言ったところで目を覚ました。
「ひどい悪夢だ……」
ぼそりと呟く。
優しい人たちに出会ったせいだろうか。最近、こう言った悪夢を見ることが多い。
妖が見えることを友人たちや塔子さん、茂さんに隠し事を、嘘をついて生きることに罪悪感があるせいだろうか。
彩と小枝を見ると彼女たちは安らかな顔で眠っていた。
「……このままだと眠れないから下に行こう」
起こさないように布団からこっそりと抜け出して部屋から出ていく。
「世話が焼けるわね……」
佐貝はため息をついて美結花の後を追いかけた。
「幸せなはずなのになんでこんなに怖いんだろう……」
美結花はとぼとぼと旅館の廊下を歩いていた。
「今は貴志がいて……。それだけじゃなくて同じ世界が見える名取さんもいる。理解してくれる田沼君もいる……。なのにどうして……」
なぜ怖いと思うのか理解できなかった。
「本当にあほうね。おまえは」
「佐貝……」
いつの間に後をついてきたのだろう。美結花は振り返った。
「幸せなのが怖いんでしょ。このまま失ってしまったらどうしようと後ろ向きなことばかりを考えている」
そうかもしれない。そんなことを思った。
「幸せで何が悪いの? 失ったらとかそういう事を考えずに今をかみしめなさいよ。それに…。何があっても私がついていくんだから」
美結花は目を丸くした。
「そうだね。佐貝がいるなら安心だね」
美結花はほほ笑んで佐貝を抱きしめる。
佐貝ならどこまでもついてきてくれる自信があった。たらい回しにされていた時についてきてくれたように。
「さあ、部屋に戻りましょう」
「ううん、ちょっと下までいく。そしたら部屋に戻る」
「朝起きれなくても知らないわよ」
そんなこと言いつつも付き合ってくれるのだ。佐貝は。
そのまま下に向かおうと歩いていると美結花はだれかにぶつかった。
「きゃっ!」
「ごめんなさい!」
知っている声が聞こえた。
「え? 貴志?」
美結花はぎょっとした。いるのは分かっていたが、まさか会えるとは。
「え、美結花!? どうしてここに?」
夏目は驚いて美結花を見ていた。
「名取さんから聞いていないの? さっき会ったんだけど……」
「聞いてない……」
首を横に振る夏目。
「意図的に隠したな、あやつ。それよりの夏目、壺だ」
ニャンコ先生が夏目を促す。
「あ、そうだった。こんなことしている場合じゃなかった。壺が……」
「壺? なにがあったの?」
問い詰める美結花。
「ええと、実は……」
歩きながら説明してくれる。
「ウソツキ……」
─違う。嘘なんかじゃない。本当にいるのに
子供の頃の自分が泣いている。本当にいるのに信じてもらえない。
「ウソツキ」
「ウソツキ。いないじゃない」
─いるのに! なんで誰も信じてくれないの!?
大人たちも困った顔でこちらをよく見ていた。
見えないものをいると言い張る子供は扱いにくかったのだろう。
「「噓つき」」
彩と小枝がそう言ったところで目を覚ました。
「ひどい悪夢だ……」
ぼそりと呟く。
優しい人たちに出会ったせいだろうか。最近、こう言った悪夢を見ることが多い。
妖が見えることを友人たちや塔子さん、茂さんに隠し事を、嘘をついて生きることに罪悪感があるせいだろうか。
彩と小枝を見ると彼女たちは安らかな顔で眠っていた。
「……このままだと眠れないから下に行こう」
起こさないように布団からこっそりと抜け出して部屋から出ていく。
「世話が焼けるわね……」
佐貝はため息をついて美結花の後を追いかけた。
「幸せなはずなのになんでこんなに怖いんだろう……」
美結花はとぼとぼと旅館の廊下を歩いていた。
「今は貴志がいて……。それだけじゃなくて同じ世界が見える名取さんもいる。理解してくれる田沼君もいる……。なのにどうして……」
なぜ怖いと思うのか理解できなかった。
「本当にあほうね。おまえは」
「佐貝……」
いつの間に後をついてきたのだろう。美結花は振り返った。
「幸せなのが怖いんでしょ。このまま失ってしまったらどうしようと後ろ向きなことばかりを考えている」
そうかもしれない。そんなことを思った。
「幸せで何が悪いの? 失ったらとかそういう事を考えずに今をかみしめなさいよ。それに…。何があっても私がついていくんだから」
美結花は目を丸くした。
「そうだね。佐貝がいるなら安心だね」
美結花はほほ笑んで佐貝を抱きしめる。
佐貝ならどこまでもついてきてくれる自信があった。たらい回しにされていた時についてきてくれたように。
「さあ、部屋に戻りましょう」
「ううん、ちょっと下までいく。そしたら部屋に戻る」
「朝起きれなくても知らないわよ」
そんなこと言いつつも付き合ってくれるのだ。佐貝は。
そのまま下に向かおうと歩いていると美結花はだれかにぶつかった。
「きゃっ!」
「ごめんなさい!」
知っている声が聞こえた。
「え? 貴志?」
美結花はぎょっとした。いるのは分かっていたが、まさか会えるとは。
「え、美結花!? どうしてここに?」
夏目は驚いて美結花を見ていた。
「名取さんから聞いていないの? さっき会ったんだけど……」
「聞いてない……」
首を横に振る夏目。
「意図的に隠したな、あやつ。それよりの夏目、壺だ」
ニャンコ先生が夏目を促す。
「あ、そうだった。こんなことしている場合じゃなかった。壺が……」
「壺? なにがあったの?」
問い詰める美結花。
「ええと、実は……」
歩きながら説明してくれる。
