夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第八話 雪の日の迷子
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『お母さん……。ううっ』
2時間ほど探したが音沙汰がなかった。
中級たちは他の妖たちに聞いてくると別行動をしている。
「大丈夫。見つかるわよ」
『でも……』
泣きべそをかきながらユキミツが言った。
(母を求めるこの子の気持ちが伝わってくる。ならば是非会わせてあげたい)
美結花はそう思った。
「ねえ、ユキミツのお母さんってどんな感じ?」
『僕の母さん? 母さんはね、優しいけど、時々厳しいの。それでいて僕を導いてくれるの!』
母を語るその様子はきらきらとしていた。
その姿に美結花の心が少しうずく。彼女は母を知らないからだ。
「そう……。とてもいいお母さんなのね……」
『うん!』
ユキミツは頷いた。
『おやあ、夏目に美結花じゃないか。久しぶりだねえ。相変わらず細くてかわいいねえ』
そう言って青い着物の女妖が二人に抱き着いてくる。
「「ヒノエ……」」
そう木の上から現れたのはヒノエだった。
「おいこら! ヒノエ! 夏目が困っているだろうが!」
「相変わらずね! ヒノエ! 唇お化け!」
ニャンコ先生と佐貝の悪態をヒノエは無視した。
『ところで二人とも妙なものを連れているねえ……。雪の子かい?』
ヒノエはやっとユキミツに気付いた。
「ええ。この子のお母さんを探しているの……」
「ヒノエ、何か知らないか?」
『ふむ。この匂いは……』
夏目の問いにヒノエは手を顎に当てて考え始めた。
『そういえば、さっき八ツ原のほうで何か探している雪の子を見かけたよ。雪を運ぶために他に目をくれない雪の子があたりを見回しているのを見て気になってねえ……』
「それ、いつのこと!?」
美結花は身を乗り出した。ユキミツのお母さんかもしれないのだ。
『三十分ほど前のことだよ。…そういえばこの子の「匂い」に似ているかもしれない……。銀色でこの子によく似ていた……』
『母さん!』
ユキミツが反応する。
「でも私たち、八ツ原にさっき行ったのに……」
「入れ違いになったのかもしれんな」
「!? じゃあ早く行かないと!」
ニャンコ先生の言葉に夏目は慌てた。
「じゃ、じゃあ私たち行かないと」
『お待ち。夏目、美結花』
急ごうとする美結花たちをヒノエが呼び止める。
「ヒノエ? げほっげほっ」
「うわっ! 何するんだ。げほっげほっ」
二人はヒノエに煙管の煙を吹きかけられて咳き込んだ。
『おまじないみたいなものさ。良くないものが付きまとっている気がしてね……。一回だけだが瘴気を無効化してくれるものさ』
「ありがとう、ヒノエ」
「助かるよ、ヒノエ」
『例を言うことじゃないさ。さあ、おいき。雪の子は役目を果たしてこそ一人前だからね』
ヒノエはそう言った。
夏目と美結花はお礼を言うとユキミツとともに八ツ原の方へと向かった。
2時間ほど探したが音沙汰がなかった。
中級たちは他の妖たちに聞いてくると別行動をしている。
「大丈夫。見つかるわよ」
『でも……』
泣きべそをかきながらユキミツが言った。
(母を求めるこの子の気持ちが伝わってくる。ならば是非会わせてあげたい)
美結花はそう思った。
「ねえ、ユキミツのお母さんってどんな感じ?」
『僕の母さん? 母さんはね、優しいけど、時々厳しいの。それでいて僕を導いてくれるの!』
母を語るその様子はきらきらとしていた。
その姿に美結花の心が少しうずく。彼女は母を知らないからだ。
「そう……。とてもいいお母さんなのね……」
『うん!』
ユキミツは頷いた。
『おやあ、夏目に美結花じゃないか。久しぶりだねえ。相変わらず細くてかわいいねえ』
そう言って青い着物の女妖が二人に抱き着いてくる。
「「ヒノエ……」」
そう木の上から現れたのはヒノエだった。
「おいこら! ヒノエ! 夏目が困っているだろうが!」
「相変わらずね! ヒノエ! 唇お化け!」
ニャンコ先生と佐貝の悪態をヒノエは無視した。
『ところで二人とも妙なものを連れているねえ……。雪の子かい?』
ヒノエはやっとユキミツに気付いた。
「ええ。この子のお母さんを探しているの……」
「ヒノエ、何か知らないか?」
『ふむ。この匂いは……』
夏目の問いにヒノエは手を顎に当てて考え始めた。
『そういえば、さっき八ツ原のほうで何か探している雪の子を見かけたよ。雪を運ぶために他に目をくれない雪の子があたりを見回しているのを見て気になってねえ……』
「それ、いつのこと!?」
美結花は身を乗り出した。ユキミツのお母さんかもしれないのだ。
『三十分ほど前のことだよ。…そういえばこの子の「匂い」に似ているかもしれない……。銀色でこの子によく似ていた……』
『母さん!』
ユキミツが反応する。
「でも私たち、八ツ原にさっき行ったのに……」
「入れ違いになったのかもしれんな」
「!? じゃあ早く行かないと!」
ニャンコ先生の言葉に夏目は慌てた。
「じゃ、じゃあ私たち行かないと」
『お待ち。夏目、美結花』
急ごうとする美結花たちをヒノエが呼び止める。
「ヒノエ? げほっげほっ」
「うわっ! 何するんだ。げほっげほっ」
二人はヒノエに煙管の煙を吹きかけられて咳き込んだ。
『おまじないみたいなものさ。良くないものが付きまとっている気がしてね……。一回だけだが瘴気を無効化してくれるものさ』
「ありがとう、ヒノエ」
「助かるよ、ヒノエ」
『例を言うことじゃないさ。さあ、おいき。雪の子は役目を果たしてこそ一人前だからね』
ヒノエはそう言った。
夏目と美結花はお礼を言うとユキミツとともに八ツ原の方へと向かった。
