夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第七話 卵を孵すこと
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「まいったな。どこへ逃げればいいんだろう?」
「適当に逃げちゃったもんね。大丈夫、タマ?」
美結花は衰弱したタマを気遣う。
「ああ。そうだよな。揺らしてごめんなタマ。大丈夫か?」
タマは答えずに夏目の服をぎゅうと握るだけだった。
「…本当にどうしちゃったんだタマ。こんなに痩せちゃって。どうして食べなくなったんだ……」
「そうよ。食べないと大きくなれないわよ……」
美結花の言葉に夏目ははっとした。
「…大きくなりたくないのかい?」
『デカくなったら巣を旅立っていくのさ』
いつかの先生の言葉が脳裏に浮かぶ。
「…もっと一緒にいたいって。思ってくれたんだね」
「タマ……。いつまでも一緒にいたいって思てくれてたの……?」
タマは成長すればここから旅立たないといけないと思って食べることを止めたのだろう。
旅立ちたくなかったから。
そこへネズミがやって来た。
『見つけたぞ。小僧、小娘。さあそれを渡してもらおう』
「悪いが渡してやれない」
「この子は大事な子だから」
二人は一歩も引かない。
『もうそんなに育っているのか。渡さぬというなら奪うまでだ。いいのか小僧、小娘。非力な人の子よ』
「「!!」」
二人はネズミの攻撃を受けて倒れ込む。
ちょうど倒れ込んだ二人の間にタマがいた。
「大丈夫? タマ……」
美結花はタマを気遣った。
『所詮非力な者にとって妖 など災いにしかならん。さあ渡せ。たかが妖一匹の命お前たちにはたいして関係のないものだろう』
(関係ない……ね……。でもね、私には妖も人も同じように見えるんだよ……)
心の中で美結花はそう呟く。
そんな美結花と夏目の間でタマが暴れだした。
「タ、タマ!? 暴れるな……」
「あんな奴の言葉気にしなくていいから……」
二人でなだめるがタマはますます暴れだす。
「……大丈夫だよタマ。行かなくていい。お前はここにいていいんだよ。ご飯もちゃんと食べるんだ。いつか旅立ちの日がきてもそれはきっと別れの日ではないのだから」
「そう。旅立ちが分かれとは限らないわ。きっとまた会える──。だからその時までずっとここに──……」
その言葉を聞いてタマは暴れるのを止めた。
「夏目!」
「美結花!」
ニャンコ先生と佐貝が叫ぶ。
二人がはっと気づいたときには遅かった。ネズミの棒がすぐそこまで迫っていた。
「適当に逃げちゃったもんね。大丈夫、タマ?」
美結花は衰弱したタマを気遣う。
「ああ。そうだよな。揺らしてごめんなタマ。大丈夫か?」
タマは答えずに夏目の服をぎゅうと握るだけだった。
「…本当にどうしちゃったんだタマ。こんなに痩せちゃって。どうして食べなくなったんだ……」
「そうよ。食べないと大きくなれないわよ……」
美結花の言葉に夏目ははっとした。
「…大きくなりたくないのかい?」
『デカくなったら巣を旅立っていくのさ』
いつかの先生の言葉が脳裏に浮かぶ。
「…もっと一緒にいたいって。思ってくれたんだね」
「タマ……。いつまでも一緒にいたいって思てくれてたの……?」
タマは成長すればここから旅立たないといけないと思って食べることを止めたのだろう。
旅立ちたくなかったから。
そこへネズミがやって来た。
『見つけたぞ。小僧、小娘。さあそれを渡してもらおう』
「悪いが渡してやれない」
「この子は大事な子だから」
二人は一歩も引かない。
『もうそんなに育っているのか。渡さぬというなら奪うまでだ。いいのか小僧、小娘。非力な人の子よ』
「「!!」」
二人はネズミの攻撃を受けて倒れ込む。
ちょうど倒れ込んだ二人の間にタマがいた。
「大丈夫? タマ……」
美結花はタマを気遣った。
『所詮非力な者にとって
(関係ない……ね……。でもね、私には妖も人も同じように見えるんだよ……)
心の中で美結花はそう呟く。
そんな美結花と夏目の間でタマが暴れだした。
「タ、タマ!? 暴れるな……」
「あんな奴の言葉気にしなくていいから……」
二人でなだめるがタマはますます暴れだす。
「……大丈夫だよタマ。行かなくていい。お前はここにいていいんだよ。ご飯もちゃんと食べるんだ。いつか旅立ちの日がきてもそれはきっと別れの日ではないのだから」
「そう。旅立ちが分かれとは限らないわ。きっとまた会える──。だからその時までずっとここに──……」
その言葉を聞いてタマは暴れるのを止めた。
「夏目!」
「美結花!」
ニャンコ先生と佐貝が叫ぶ。
二人がはっと気づいたときには遅かった。ネズミの棒がすぐそこまで迫っていた。
