夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第七話 卵を孵すこと
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「え!? あの卵を拾ってきちゃったの!?」
次の朝、おいて行かれた卵の行方を夏目から訊き、美結花は驚いた。
「ああ。部屋でニャンコ先生が温めているよ」
「先生が……」
「斑が……」
美結花は佐貝と顔を見合わせて噴出した。
どんな顔で卵を温めているのかと思うと想像するだけでうける。
「笑ってないで。行くぞ」
「分かったわよ。行ってきま~す」
二人が家を出ると門に伍と書いてあるのが見えた。
(文字が変わっている……?)
どうしてだろう?
不思議に思いながら学校に行った。
それから美結花は興味本位で夏目、ニャンコ先生、佐貝と共に卵を温めることにした。夏目たちが温めているのを見て自分もやりたくなったのだ。
「どうして卵を温めることにしたの?」
夜、佐貝が訊いてきた。
「あの卵と自分がなんか似ているような気がして──」
親において行かれた卵。一人ぼっちの卵は子供のころの自分と似ている気がした。
「くだらない感傷か……」
佐貝が呟く。
「悪い?」
「いいえ? 好きにすれば」
「うん。ありがとう……。佐貝……」
美結花はそう呟いた。
(卵──。一体どんな雛になるんだろう──)
「ただいま―」
「ただ―」
学校から帰った二人は門の字を見て言葉をとぎらせた。「参」と書かれていた。
「参る……?」
「いいえ。違うわ。これは三って読むと思うわ」
「三……。そうか大字か……!」
「なるほどね。陸は六。伍は五。……昨日は肆だったわね……。そして今日は参。カウントダウン……? なんの……?」
「分からない」
二人は考え込む。
『小僧。小娘』
そこへ影が落ちる。深く傘を被った長髪の男だった。傘には文字が書いてある。
『人の子か。その文字が見えるとは何者だ』
(妖──)
美結花はこの男が文字を書いたものだと思った。
夏目もそう思ったらしく男に訊く。
「──…この文字はお前が書いたのか?」
『左様。──お主たちはこの家のものか。その黐の木の巣にあった卵を知らぬか』
(卵って貴志が拾ってきた……?)
『我が主があれの雛をご所望なのだ。ついにこの地に見出し孵る日を計っていたのだ』
「……所望って……」
「その卵をどうするの……?」
嫌な予感がしながらも訊く。
『無論。喰うのだ。何でもその肉は類なきほど美味。絞った血は不老の効能があるという。そして角には』
「「つ、角!? ヒナに!?」」
二人は驚く。
『──む。よもや。卑しき人の身でありながら横奪したのではあるまいな。小僧。小娘』
二人はその視線から逃げるように家の中に入っていった。
「たっただいま~」
向かうは夏目の部屋。
「先生。今変な妖が卵を探していて……」
二人が部屋の中に入ると座布団に卵が置いてあって書置きがあった。
【限界だ。佐貝と共に飲みに行ってくる】と書かれていた。
「あっあの根性なし(怒)」
夏目が怒る。
「でも卵、大きくなっているわね」
「ああ。でもこの卵も生きたいって思っている証拠だよ」
「そうね──」
生きたいと思う事。それは素晴らしい事なのだ。
(もう少し生きてみよう──)
卵に美結花は心の中で語り掛けた。
次の朝、おいて行かれた卵の行方を夏目から訊き、美結花は驚いた。
「ああ。部屋でニャンコ先生が温めているよ」
「先生が……」
「斑が……」
美結花は佐貝と顔を見合わせて噴出した。
どんな顔で卵を温めているのかと思うと想像するだけでうける。
「笑ってないで。行くぞ」
「分かったわよ。行ってきま~す」
二人が家を出ると門に伍と書いてあるのが見えた。
(文字が変わっている……?)
どうしてだろう?
不思議に思いながら学校に行った。
それから美結花は興味本位で夏目、ニャンコ先生、佐貝と共に卵を温めることにした。夏目たちが温めているのを見て自分もやりたくなったのだ。
「どうして卵を温めることにしたの?」
夜、佐貝が訊いてきた。
「あの卵と自分がなんか似ているような気がして──」
親において行かれた卵。一人ぼっちの卵は子供のころの自分と似ている気がした。
「くだらない感傷か……」
佐貝が呟く。
「悪い?」
「いいえ? 好きにすれば」
「うん。ありがとう……。佐貝……」
美結花はそう呟いた。
(卵──。一体どんな雛になるんだろう──)
「ただいま―」
「ただ―」
学校から帰った二人は門の字を見て言葉をとぎらせた。「参」と書かれていた。
「参る……?」
「いいえ。違うわ。これは三って読むと思うわ」
「三……。そうか大字か……!」
「なるほどね。陸は六。伍は五。……昨日は肆だったわね……。そして今日は参。カウントダウン……? なんの……?」
「分からない」
二人は考え込む。
『小僧。小娘』
そこへ影が落ちる。深く傘を被った長髪の男だった。傘には文字が書いてある。
『人の子か。その文字が見えるとは何者だ』
(妖──)
美結花はこの男が文字を書いたものだと思った。
夏目もそう思ったらしく男に訊く。
「──…この文字はお前が書いたのか?」
『左様。──お主たちはこの家のものか。その黐の木の巣にあった卵を知らぬか』
(卵って貴志が拾ってきた……?)
『我が主があれの雛をご所望なのだ。ついにこの地に見出し孵る日を計っていたのだ』
「……所望って……」
「その卵をどうするの……?」
嫌な予感がしながらも訊く。
『無論。喰うのだ。何でもその肉は類なきほど美味。絞った血は不老の効能があるという。そして角には』
「「つ、角!? ヒナに!?」」
二人は驚く。
『──む。よもや。卑しき人の身でありながら横奪したのではあるまいな。小僧。小娘』
二人はその視線から逃げるように家の中に入っていった。
「たっただいま~」
向かうは夏目の部屋。
「先生。今変な妖が卵を探していて……」
二人が部屋の中に入ると座布団に卵が置いてあって書置きがあった。
【限界だ。佐貝と共に飲みに行ってくる】と書かれていた。
「あっあの根性なし(怒)」
夏目が怒る。
「でも卵、大きくなっているわね」
「ああ。でもこの卵も生きたいって思っている証拠だよ」
「そうね──」
生きたいと思う事。それは素晴らしい事なのだ。
(もう少し生きてみよう──)
卵に美結花は心の中で語り掛けた。
