夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第六話 呪術師の会
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「悪かったな。夏目。美結花。会合 に来れば君たちだけじゃないことがわかるかと思って連れてきたけど君たちほどの力を持つ者は余り顔や名を人間に知られない方がいいかもしれない」
「名取のいうとおりだ。最初はこの子たちのために名取が連れてきたのはいいことだとは思った。でも違った。君たちほどの力は祓い屋の中でも珍しい。──的場が目を付けたかもしれない……」
水崎の言葉に嫌なことを聞いたとばかりに名取が顔をしかめた。
「名取さん……」
「水崎さん……」
自分達を心配している気持ちが伝わった。
「夏目。何を焦っているのか。知らないけど人間は無茶したって強くならない。まずは自分を知る事だ」
(自分を──)
「はい……」
「そうですね……」
その言葉の重みを受け止めなければ。
その時だった。壺から羽が生えてどこかへと飛んで行った。
「いやはやお見事。悪いがこれは貰っていくよ」
「「!! 七瀬さん!?」」
夏目と美結花は叫んだ。
「くそっ……。最初から結界のうちにいたのか……。嫌な婆だ……」
水崎が毒つく。人よけの結界の内側に張る前からいたんじゃ効果はない。気配さえ感じさせなかった。
「言ったろ。強い式が欲しくてね。この妖には目をつけていたのだ。いらなくなったカラスを餌にして捕まえようとしたが逃げられてしまってあきらめようと思っていたんだよ」
「カラスってもしかして……」
美結花のまなざしがきつくなる。あのカラスは七瀬の目的のために片翼を失ったのだ。それが許せなかった。
「妖を…式だった鳥を餌にしたっていうのか!? よくもそんな……その壺を返せ!!」
「あんたの目的のためにその妖を封じたわけじゃないのよ! 返しなさい!!」
二人は激昂する。
「返してどうする? 会合へもっていけば退治されてしまうぞこの妖」
「そうかもしれないけど私はあなたを許せない……」
七瀬をきつくにらむ。
「人に害を成し退治されて当然な化け物を人のために使ってやろうというのだ。名取、賞金の金額は的場が払おう。後日屋敷へ来い。ではな」
そう言って七瀬は去って行った。
妖を見る人に出会えたらそれは素敵なことだと子供心に思っていた。だけど同類こそが貴志の持つ友人帳を知られてはいけないのかもしれない。
(そう。知っている人なんて、簡単に裏切るし嘘もつく……)
目的のために容赦しない人間を見てこうも心が揺らぐ。
(人なんて──!)
「夏目。美結花」
ニャンコ先生が名前を呼ぶ。
「帰るわよ」
佐貝の言葉にはっとする。そうだ。自分には待ってくれる人がいるんだ。
「そうだな」
「そうね」
名取と水崎に頭をなでられながら二人は頷いた。
(強くなりたいな──)
あの女には夏目のかけた封印が解けない事や柊の無事を確かめながら美結花は思った。
昔より守りたいものが増えた。そのすべてを守るには今の自分は余りにも弱い。だからこそもっと強くなって守りたい。
昔から考えると不思議なことだった。でも悪くない気分だった。守りたいものができるのは悪い事じゃないのだから。
「名取のいうとおりだ。最初はこの子たちのために名取が連れてきたのはいいことだとは思った。でも違った。君たちほどの力は祓い屋の中でも珍しい。──的場が目を付けたかもしれない……」
水崎の言葉に嫌なことを聞いたとばかりに名取が顔をしかめた。
「名取さん……」
「水崎さん……」
自分達を心配している気持ちが伝わった。
「夏目。何を焦っているのか。知らないけど人間は無茶したって強くならない。まずは自分を知る事だ」
(自分を──)
「はい……」
「そうですね……」
その言葉の重みを受け止めなければ。
その時だった。壺から羽が生えてどこかへと飛んで行った。
「いやはやお見事。悪いがこれは貰っていくよ」
「「!! 七瀬さん!?」」
夏目と美結花は叫んだ。
「くそっ……。最初から結界のうちにいたのか……。嫌な婆だ……」
水崎が毒つく。人よけの結界の内側に張る前からいたんじゃ効果はない。気配さえ感じさせなかった。
「言ったろ。強い式が欲しくてね。この妖には目をつけていたのだ。いらなくなったカラスを餌にして捕まえようとしたが逃げられてしまってあきらめようと思っていたんだよ」
「カラスってもしかして……」
美結花のまなざしがきつくなる。あのカラスは七瀬の目的のために片翼を失ったのだ。それが許せなかった。
「妖を…式だった鳥を餌にしたっていうのか!? よくもそんな……その壺を返せ!!」
「あんたの目的のためにその妖を封じたわけじゃないのよ! 返しなさい!!」
二人は激昂する。
「返してどうする? 会合へもっていけば退治されてしまうぞこの妖」
「そうかもしれないけど私はあなたを許せない……」
七瀬をきつくにらむ。
「人に害を成し退治されて当然な化け物を人のために使ってやろうというのだ。名取、賞金の金額は的場が払おう。後日屋敷へ来い。ではな」
そう言って七瀬は去って行った。
妖を見る人に出会えたらそれは素敵なことだと子供心に思っていた。だけど同類こそが貴志の持つ友人帳を知られてはいけないのかもしれない。
(そう。知っている人なんて、簡単に裏切るし嘘もつく……)
目的のために容赦しない人間を見てこうも心が揺らぐ。
(人なんて──!)
「夏目。美結花」
ニャンコ先生が名前を呼ぶ。
「帰るわよ」
佐貝の言葉にはっとする。そうだ。自分には待ってくれる人がいるんだ。
「そうだな」
「そうね」
名取と水崎に頭をなでられながら二人は頷いた。
(強くなりたいな──)
あの女には夏目のかけた封印が解けない事や柊の無事を確かめながら美結花は思った。
昔より守りたいものが増えた。そのすべてを守るには今の自分は余りにも弱い。だからこそもっと強くなって守りたい。
昔から考えると不思議なことだった。でも悪くない気分だった。守りたいものができるのは悪い事じゃないのだから。
