夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第六話 呪術師の会
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「いいですか? 妖が見えることは秘密ですからね」
夏目が家に入る前に深く名取に念を押す。
「了解しているよ」
余りに軽い返事にちゃんと理解しているのか二人は疑った。
「ただい……」
夏目の声が途切れる。
「塔子さん……!」
美結花もひゅっと息を飲む。玄関に血が落ちていたのだ。
「! 血……?」
名取が険しい顔をする。
「「塔子さん!?」」
塔子に何かあったのではないか。最悪な想像が頭をよぎり二人は慌てて家の中に入った。
「あら。お帰りなさい。貴志君、美結花ちゃん」
元気な顔の塔子が姿を現した。
「! 塔子さん……」
「! た、ただいまです……」
どうやら彼女には何もないようだ。
「どうしたの? 青い顔をして…… まあ、お客様?」
塔子が玄関に座っていった。そんな彼女の前には大量の血があった。
(この血が見えていない……?)
夏目と美結花は顔を見合わせた。見えないのなら人間の血ではないのだ。
そんな彼らをよそに名取は塔子に挨拶をしていた。
「お茶を持ってきますわ」
そう言ってお茶を入れるために塔子がダイニングの方へと向かう。
それを見届けると三人は家へと入った。廊下に血が続いている。
(なんか何かに引きずられながらこぼした血な感じがする……)
なんとなく美結花は思った。
「これは……」
「妖の血だ。あっちへ続いている」
名取が夏目の疑問に答える。
血の跡をたどり、階段を上る。
「お前の部屋へ続いているな」
ニャンコ先生が言った。
「何、なんだ」
夏目には心当たりがなかった。
「それにしても強力な奴が入り込んでいるのかもね」
佐貝が言った。
「そこの猫ちゃん二号のいうとおりだ。油断しない方がいい。門柱に表札があるだけで家人の客以外には多少の結界にはなっているものだ。それを入り込んでいるとは害のない小物か隙をつく素早い妖か強力な奴か……しかし」
そこで名取はニャンコ先生をジト目でみた。
「そのニャンコは何のためにいるんだい? 侵入を許すとは…」
「もっと言ってやってください」
夏目が名取に加勢する。
「あほう。私はそいつについとるんだ。家守なんか中級のやることだ」
「いいかいタマちゃん、招き猫ってのは材服を招くだけじゃなく、名のある者に焼かれた高貴なものは家守も兼ねるものなんだよ」
くどくどとニャンコ先生を抱っこして名取が言った。
「私のプリチーな外見に騙されるな。ひよっ子。ニャンコじゃないと言っとるだろうが!!」
爪をあらわにしてニャンコ先生が抗議する。
「うわあやっぱりおれの部屋につづいてる……」
そんな二人をよそに夏目は血の跡を調べていた。そして自分の部屋に続いていると知って思わず呟いた。
「貴志……」
「ああ……押し入れに……」
夏目の部屋に入ると血の跡が押し入れに続いていることを二人は見つけた。
「障子を開けたら一面に巨大な顔がって昔話であったな」
名取が言った。
「…やめてくださいよ」
「…やめてくださいね」
想像してしまった二人は少しぞっとした。
「──あけます」
覚悟を決めた夏目が言った。
押し入れを開けるとそこには昔話のように巨大な顔があった。
口に黒い羽を含んでいる。
ふたりはぎょっとした。
しかしその間に巨大な顔は素早い動きで窓から逃げていった。
「わっ!」
「きゃっ!」
すごい風が吹いたので二人は悲鳴を上げた。
「! ──あいつは…」
名取が険しい顔をした。
「一体何なんです? ここで何か食べてたみたいだけど……」
夏目と美結花は押し入れの中を覗き込んだ。
「あ……」
美結花は思わず声を上げた。押し入れの中には片羽を喰われた人型の妖がいた。すごくボロボロで痛々しい姿をしていた。
夏目が家に入る前に深く名取に念を押す。
「了解しているよ」
余りに軽い返事にちゃんと理解しているのか二人は疑った。
「ただい……」
夏目の声が途切れる。
「塔子さん……!」
美結花もひゅっと息を飲む。玄関に血が落ちていたのだ。
「! 血……?」
名取が険しい顔をする。
「「塔子さん!?」」
塔子に何かあったのではないか。最悪な想像が頭をよぎり二人は慌てて家の中に入った。
「あら。お帰りなさい。貴志君、美結花ちゃん」
元気な顔の塔子が姿を現した。
「! 塔子さん……」
「! た、ただいまです……」
どうやら彼女には何もないようだ。
「どうしたの? 青い顔をして…… まあ、お客様?」
塔子が玄関に座っていった。そんな彼女の前には大量の血があった。
(この血が見えていない……?)
夏目と美結花は顔を見合わせた。見えないのなら人間の血ではないのだ。
そんな彼らをよそに名取は塔子に挨拶をしていた。
「お茶を持ってきますわ」
そう言ってお茶を入れるために塔子がダイニングの方へと向かう。
それを見届けると三人は家へと入った。廊下に血が続いている。
(なんか何かに引きずられながらこぼした血な感じがする……)
なんとなく美結花は思った。
「これは……」
「妖の血だ。あっちへ続いている」
名取が夏目の疑問に答える。
血の跡をたどり、階段を上る。
「お前の部屋へ続いているな」
ニャンコ先生が言った。
「何、なんだ」
夏目には心当たりがなかった。
「それにしても強力な奴が入り込んでいるのかもね」
佐貝が言った。
「そこの猫ちゃん二号のいうとおりだ。油断しない方がいい。門柱に表札があるだけで家人の客以外には多少の結界にはなっているものだ。それを入り込んでいるとは害のない小物か隙をつく素早い妖か強力な奴か……しかし」
そこで名取はニャンコ先生をジト目でみた。
「そのニャンコは何のためにいるんだい? 侵入を許すとは…」
「もっと言ってやってください」
夏目が名取に加勢する。
「あほう。私はそいつについとるんだ。家守なんか中級のやることだ」
「いいかいタマちゃん、招き猫ってのは材服を招くだけじゃなく、名のある者に焼かれた高貴なものは家守も兼ねるものなんだよ」
くどくどとニャンコ先生を抱っこして名取が言った。
「私のプリチーな外見に騙されるな。ひよっ子。ニャンコじゃないと言っとるだろうが!!」
爪をあらわにしてニャンコ先生が抗議する。
「うわあやっぱりおれの部屋につづいてる……」
そんな二人をよそに夏目は血の跡を調べていた。そして自分の部屋に続いていると知って思わず呟いた。
「貴志……」
「ああ……押し入れに……」
夏目の部屋に入ると血の跡が押し入れに続いていることを二人は見つけた。
「障子を開けたら一面に巨大な顔がって昔話であったな」
名取が言った。
「…やめてくださいよ」
「…やめてくださいね」
想像してしまった二人は少しぞっとした。
「──あけます」
覚悟を決めた夏目が言った。
押し入れを開けるとそこには昔話のように巨大な顔があった。
口に黒い羽を含んでいる。
ふたりはぎょっとした。
しかしその間に巨大な顔は素早い動きで窓から逃げていった。
「わっ!」
「きゃっ!」
すごい風が吹いたので二人は悲鳴を上げた。
「! ──あいつは…」
名取が険しい顔をした。
「一体何なんです? ここで何か食べてたみたいだけど……」
夏目と美結花は押し入れの中を覗き込んだ。
「あ……」
美結花は思わず声を上げた。押し入れの中には片羽を喰われた人型の妖がいた。すごくボロボロで痛々しい姿をしていた。
